前回までのあらすじ
錬金術殺人事件…鬼沢達にハメられたと手紙を残しており、はるかは玲香に代役を託し玲香は死んだはるかの最後の「情熱」だったと涙します。玲香の輝きは本物の黄金で事件は静かに幕を閉じます。その後錬金術館を探索し絵崎の死蝋化死体を見つけ79番の扉そのものが3億円相当の金塊だと回収します
ところが一色に盗まれそれは実は怪盗紳士でいつぞやのリベンジをされぜってー正体暴いて警察に突き出してやるぜ!ジッチャンの名にかけて～と逃がしてしまいます…
「ゲームの館」にようこそ
Hな事する為に遊園地を楽しむ金田一（笑）気を遣われ2人きりにされ、良い雰囲気の中残金500円でバス賃がなく徒歩で進むと美雪が足を挫き、おんぶしてバスを停め乗り込みますが車内でガスを撒かれ廃病院に連れて行かれ、気付くと皆「海賊危険一杯」の仮面を付けられ監禁されます
深夜12時となり「ゲームマスター」から「ゲームの館」にようこそと画面が映りお喋り厳禁で唐突にクイズが始まります。制限時間は5分で4桁の数字が扉のテンキーとなり1問につき1人ずつ部屋から脱出出来ます。美雪・金田一それぞれ苦手なクイズも出て上手く脱出出来ません
イイオッパイで1108も美雪は気付かず、揉んで（笑）気付かせようとしてエルボーを喰らいます。残り3人となり何とか美雪を脱出させ、最後の問題は簡単ですが譲られ金田一も脱出、奥の部屋では宝樹滋、霜村生馬、菊川梢、真津本潤、麦林美佳がおり、最後の1人は霜村の母＝志保のようです
予言通り爆発が起き志保は木端微塵になって死にます
生還したのは6人
金田一は部屋を出るのを譲って貰っており、何かひっかかります。次に知恵の輪が問題で、金田一は巧みにクリアし先に皆を救出、何とか無事脱出出来ます。次のステージはキッチン・テーブル・ソファー・トイレもありカップ麺をちゃんと食べないと生きて出られませんと…
水槽に熱帯魚がおり、金田一は毒味をさせますが麦ママは箸大丈夫?と問い事実熱帯魚は死にメンバー同士が疑心暗鬼に陥ります。空になったカップ麺の底に鍵が隠されており次の部屋はトイレになっており金田一はこの人選に犯人の何らかの「意図」があると読みます
エチケットに気を付けろとあり、事実生馬は死に額の裏側に毒針が仕込まれています。次の部屋でガスが撒かれ気付くと剣持がおり2人は無事、催眠ガスだったのです。生還したのは6人で、事情聴取をし、金田一は怪しい人物が1人居たとします
現場検証で剣持は第4の部屋のエチケットについて語り生馬は狙われた事が分かります。金田一は明智の電話から動機とトリックを看破し謎はすべて解けた…と確信します
「ゲームマスター」の正体とは⁉
回答編で「ゲームマスター」はこの中に居ると金田一、バスに乗車する際運転手が顔を見られたと勘違いし乗車させられたのです。霜村親子は「偶然」じゃなく狙われて殺されたとし、エチケットとはワインのラベルの事で生馬は思惑通り毒殺されます
宝樹は下戸で犯人は罠を「ゲーム」と称し何度も繰り返し仕掛ける事で限りなく「100％」に近い結果を出そうとしたと…動機は財産の「相続」で異母兄弟の菊川梢が浮上、そして真犯人は麦林美佳だと断言します。毒ガスではなく催眠ガスと知っていた風だった点が不自然です
毒入りの箸ではなくやはりカップ麺に仕組まれており、さりげなく彼女は生馬に渡していました。事実毒入りのカップには鍵はなくツメの甘さが目立ちます。「海賊ゲームの部屋」では志保だけ答えられないようにする事は不可能と言うので金田一は回答を示します
実は３Dテレビと液晶メガネを使ったトリックで志保だけ右目向けのどうやっても解けない超難問を必死で解こうとしていたのです。麦林＝菊川早苗だと暴き、ついに自供、悲しい過去を語り樹海を彷徨い麦林美佳の白骨から入れ替わり人生をやり直す事にします
上手く遺産が梢に行くように仕向けたと白状し、残り少ない命もあり恐るべき連続殺人は「ゲームオーバー」となります。後日面会で梢は遺産を全額寄付したとし、もう一度イチからやり直し真津本が梢を俺に下さいと請い麦林は勝手にすれば…と泣きます
金田一はお金があれば「幸せ」に彩りはつけられるけどお金そのものは「幸せ」って訳ではないとし、2人で友人達の元に向かうところで金田一少年の事件簿は終わります
まとめ
話によっては倍以上の容量も誇る金田一少年の事件簿でしたが、最終巻は割と小粒な内容となっています。トンチキな展開となりましたが、舞台設定を作る上でのやや強引な展開で、それも金田一少年の事件簿らしいです。ツイッターや３Dテレビ等時事ネタ満載で時と共に進化しています
トイレでエチケットに気を付けろというのはワインのエチケットの事だったというのもなかなか凝った作りです。分かる人だけ分かるもので、意図的に生馬を殺した事が分かります。何の因果か麦ママは梢と出会い、彼女に遺産相続するように仕向けます
結果梢は気丈に遺産は全額寄付し借金は自分で返すと真津本とイチから出直し、残り少ない麦ママの命もこれで成仏出来るでしょう。限られたシチュエーションで様々な起承転結を創り出し読者を飽きさせなかった金田一少年の事件簿の制作陣の尽きぬアイデアは賞賛に値しますね!
終わりに
如何だったでしょうか?うだつの上がらない金田一が天才的な頭脳で次々と難事件を解決、TVドラマ等のメディア展開の成功で一躍大人気となり、今もシリーズは続いています。また何度でも金田一達に会いたくなりますね!今までお付き合い頂きありがとうございました
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