前回までのあらすじ
哲雄に憎悪の感情が染め上げ、歌仙を繋ぐ鎖の鍵を探し外まで出ると洋二が入れ替わりで入って来ます
洋二は歌仙に薬を使ったと悟り、非情な事を言い見張りを置いて去ります。無力な哲雄は心を鬼にして村と半グレを潰そうと決意します。零花は志楽久に従順なフリをしてこの祭りの喧騒のどさくさから逃げ警察を呼ぼうと決めます…
小沢の父親同様甲斐まで同じ方法で殺す窪
窪達の元に戻った甲斐は電波が通じると知ると小沢にこっそりビデオ通話し、次の仕事は教祖の拉致と伝えられ、窪は狡猾に通話に気付き観念した甲斐は殴りかかりますが一本背負いを食らい、小沢の名前から復讐について悟り、小沢に見せつけるように甲斐の首を折り父親同様殺します
傷心の小沢の元に哲雄が現れ、窪を殺す為に小沢に出来る仕事があるとします。携帯の充電をしたい哲雄は歌仙と電話出来た事からこの村の中に携帯の繋がる場所があると読みます。郷一郎と話をする次郎は天照を見かけ過去を思い出し、当時の社会情勢と教団の急速な拡大成長を振り返ります
裏社会と繋がり莫大な資金力も得た次郎は郷一郎と喧嘩別れしようとしますが食中毒で苦しみ郷一郎に諭され一度は屈します。それでもチャンスを伺い村の王に君臨するとオガミメを郷一郎から奪う算段です。洋二は零花と2人きりで話せないか誘い、郷一郎と洋二達が対立したら味方に付けと諭します
月夜見は読唇術で内容を悟っており、祭りの行程についておさらいし、零花は逃げるならこのタイミングだと梨田に準備出来てますか?と問います。滝近辺の神社で電波が繋がり、哲雄は小沢に連絡してから警察を呼んでは?と思案します。半グレだけ逮捕では歌仙を村から救えない、哲雄は郷一郎を殺したいと感じます
狂気の祭り
零花の元にフラフラの歌仙が現れ、村の未来は明るいと言われあたしがこの教団を終わらせてやると誓います。村に太鼓の音が響き、哲雄は麻取と気持ちは一緒だと気づき2人を失ったら生き続ける意味なんて持てないと凄みます。祭りが始まり、オガミメと見習いは神社を出発し一時間かけて村を一周して戻ってきます
ステージで郷一郎はカルト集団の常套句「我々は被害者」だと宣い、今日復帰する新たなオガミメと共にと信者に声掛けます。零花は形式上の役割を行い、この祭り中に逃げるチャンスがあるとしますが、二時間近く続いた狂気の「祈り」は凄まじく、その後も狂宴は続きます
滝行から歌仙は心配になる程長く潜り、新たなオガミメご降臨となり、天照が零花に次はお前だと諭すと付き人と入れ替わっており零花は逃げ出していました。零花は口の中を噛み切り血を下腹部に付け生理で白装束を汚してしまったとし梨田を言葉巧みに誘導し入れ替わったのです
9分時間稼ぎし洋二が最初に動きますが、月夜見は見当たらず、郷一郎の檄で零花の大捜索が始まります。この大喧騒の最中、哲雄は村人に化け紛れ込み手薄になった郷一郎の命を狙います
哲雄、郷一郎の子作りの儀を阻止！
月夜見は零花を付けており、村に戻そうとして零花が応戦しますがやはり月夜見は強く押さえつけられ哲雄を罵倒されたので零花は自ら腕の関節を外し脱出、月夜見に会心の膝蹴りをキメます!零花に逃げられた月夜見は回想から何かが見えていなかった…と悔いり去ります
3時間前「祈り」の最中に哲雄は郷一郎の屋敷に潜入し、あちこちの部屋の床下の細工に気付き半グレが潜んでいると読み、郷一郎の部屋を絞っていきます。外でもチャンスはあったものの敢えて不意にしこの喧騒の中半グレが動くのは深夜と読み再度屋敷に戻ります
ギリギリ誰にも見つからず屋根裏に侵入した哲雄は天照を介抱する郷一郎の意外な優しさを見て改めて機を練り入浴中は避けます。これから祭りの締めの儀式を行うと言いそれは何と歌仙との子作りの儀なのです!服を脱がせ事を済ませようとする郷一郎に哲雄がパチンコを放ち頭部を強打するところでこの巻は終わります
まとめ
今巻でも窪の異次元の危機察知能力が光ります。その洞察力は群を抜いており、甲斐の隠しカメラに気付き、即座に通話相手が小沢で復讐の為と悟り、父親と全く同じ方法で甲斐を殺し見せつける等残虐非道です。窪はここからついに本性を現し哲雄の前にも立ち塞がるのでお見逃しなく！
狂気の祭りは異様な盛り上がりを見せ、何かロックバンドのライブ会場のような異質の一体感を生み信者たちはエクスタシーに達します。こういったカルト教団にとって儀式は共鳴を呼び教団への忠誠を誓う大事なものなのでしょう…一般人からしたら顔をしかめたくなる光景です
零花は巧みに逃げ出し、哲雄は機を見て郷一郎宅に侵入、殺害を試みますがここで祭りの締めの儀式：歌仙との子作りの儀とは驚愕です!流石に哲雄の理性は崩壊し、郷一郎にパチンコを放ち顔面強打しますが、今までの経緯から見ても哲雄は最早誰にも止められません
咄嗟の判断なのか、怒りの感情からつい行動に移したかに見える哲雄ですが、下調べも入念な為何か考えがあるのかもしれません…15巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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