斉木楠雄のψ難の各巻ベストセレクションです
ランクインの3話は面白いセリフ3つと簡単なあらすじを紹介し、ランク外になった話はあらすじなしでセリフ1つだけ抜き出します
斉木楠雄のψ難1巻の収録話
斉木楠雄のΨ難(1) (ジャンプコミックス) [ 麻生周一 ]
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超能力者のΨ難
最低Ψ悪!?燃堂力
漆黒の翼こと海藤瞬
三人の男と幼女と警官とあと犬
届け!恋のΨン
熱血!ドッジボール(前編)
熱血!ドッジボール(後編)
Ψ起を賭けた戦い!
以上8話の中からベスト3を決めます
判断ポイントはとにかくギャグの質です
1巻の(個人的)ベスト3!
3位…熱血!ドッジボール(後編)
身体能力は人類の限界を楽々超えて高い斉木ですが、運動は苦手です。目立たず普通の人として過ごしたい楠雄にとって、あまりにも大きすぎる自分の力を常人に合わせることが難しいためです。そんな斉木がドッジボールで最後の1人となります。あっさりやられても目立つし、全員倒しても一躍ヒーローとして目立ってしまう!超能力テレパシーの応用「好感度メーター」を使いながら、印象が良くも悪くもならないよう奮闘します
(どっちに転んでも注目されてしまう以上 もはや勝敗など関係ない)
(いかに僕が目立たずにこの場を乗り切るか)
(これはそういう戦いだ!!)
松岡修造ばりに熱い男・灰呂によってクラス中がドッジボールに熱中し、勝とうと全力です。しかし、斉木にとっての戦いは、目立たないようにすること
ちなみに斉木は既刊24巻(2018年1月現在)の中で、いまだに言葉を発したことは1度もありません。斉木の言葉は全てモノローグで進行し、人と話す場面はカット。カットされないときはテレパシーで脳内に直接語りかけています。また、催眠や他人の妄想、体の入れ替わりなどで斉木の姿をした別人がしゃべることがあり、そのときは大抵斉木のキャラではありえないことをしゃべらされます
(『41』か… 少し低いな…)
(『41』というと大体 消しゴムを落としても拾ってもらえないレベルか…)
好感度41の解説です。リアルですね
ドッジボール後編の初期値で、斉木にとって許容範囲のようですが、少しだけ上の50で終わることを目標にしました
(『20』か 一気に下がったな)
(好感度『20』 席替えで隣になった女子が悲鳴を上げるレベル)
同じく例えです。結構えげつない数値のようです
他にも好感度が高いほうの秀逸な例えもこの話の中にいくつかあります
2位…熱血!ドッジボール(前編)
順位の関係で内容には触れていますが、ドッジボールの前編です。斉木が目立たずに早いうちにアウトになろうと必死に頑張りますが、灰呂が(普通に勝とうと)頑張ってなかなかアウトにさせてくれません
松尾… 樫村… 湯浅… 宇野… ゾルベ… 鵜飼…
散っていった仲間の為にも僕は…
死んでも捕る!!!
追い込まれた灰呂の心の声です
チーム紹介で「and more」と省略されたクラスメイトひとりひとりを呼びますが、ひとり異質な存在感の名前が居ますね。ドのつく脇役ながら数巻に1回ペースでチラッと登場する名前付のモブキャラです
…本気?
ずいぶん簡単に言ってくれるが…
お前 それ意味分かって言ってんのか?
人が死ぬんだぞ?
僕が本気で投げたら顔面はセーフじゃないぞ? アウトだ 顔面がな
灰呂に本気を出せと言われて。もちろん、斉木のセリフなのでモノローグです
斉木の迫力も相まって面白いです
いくらモブだからって処理が雑過ぎるだろ!!
モブのモブによるモブたちに向けたセリフ。メインキャラを残して速攻お掃除されてしまいました
1位…届け!恋のΨン!
目立たず静かに過ごしたいのに、隣の席の夢原知予に惚れられてしまった斉木。好かれないよう、フラグを立てないよう、超能力を駆使して夢原さんを避けまくります!夢原さんはこの話以降しばらく登場せず、のちに再登場を果たしてからはレギュラーキャラになります。ヒロインではありませんが、女子キャラ第1号です。個人的には性格はちょっとアレですが見た目は1番可愛いと思います
斉木(彼女には悪いが気持ちに応えられない以上 告白される事も避けたい)
夢原(斉木君っていつも何考えてるのかなぁ… 私は斉木君の事で頭がいっぱいだよ…)
斉木(僕も君の事で頭がいっぱいだよ)
テレパシーで夢原さんの考えを読み取っている斉木のセリフ
僕はこんなのとどうやって愛を育めばいいんだろう?
男子1番人気の照橋さん(正ヒロイン)の姿が強制透視で人体模型のように見え、(年収は最低でも4000万はないと厳しいわ~)という心の声が聞こえている斉木のセリフ
最近はどこも恋愛一色だな 『ジャンプ』の話じゃない 『学校』がだ
全く… 夏だか何だか知らないが 誰が好きだの付き合っただの何がそんなに楽しいのか… くり返すがジャンプの話じゃない
当時のジャンプはラブコメが同時に多数連載してました
1巻のその他5話
さすが超能力者!鮮やかな手口だな~
超能力者のΨ難
それともお前のファーストキスの相手が燃堂だって事か?
最低Ψ悪!?燃堂力
僕は他の人とは違う特別な人間なんだ
漆黒の翼こと海藤瞬
防犯ブザーの音は聞きたくない
三人の男と幼女と警官とあと犬
そして現実 そうはならなかった
Ψ起を賭けた戦い!
総評
好きなあのキャラが出てこないから、という理由で読み返すのに体力が必要な1巻ですが、斉木楠雄のΨ難では1巻から続々とレギュラーキャラが登場します。素晴らしいのは、現状の最新刊である24巻になっても空気化するキャラが皆無ということですね。リアルタイムで読んでいるときは、ドッジボールの話から看板ギャグ漫画になりうるのではないか、と期待しました。初っ端から力をみせられている良き1巻です
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