前回までのあらすじ
ヘルブラム卿は’’地獄の呼び声’’で黒い霧を出し、「死」の魔力でギーラたちが弱る中、ディアンヌがヘルブラム卿を潰し、逆に’’殺しの氷山’’で一串にされ、止めを…という時キングが涙ながらにディアンヌを守ります…
キングとヘルブラムは共に妖精族
キングはディアンヌを守れていないとハウザーを責め、拳を痛めます。ヘルブラムはいつもチミは遅れてやってきたと罵るので、キングは神器で一突きし、猛攻を仕掛けるとヘルブラムは付呪’’防壁膜’’を張りますが、それすら吹き飛ばす程です
ヘルブラムは真の姿を露わにし、キングは七百年前交わした「約束」を果たそうと迫ります。ヘルブラムも物凄い魔力を誇り、それは聖騎士長級です。ヘルブラムは目の前で大切なものを失う心の痛みがわかるか?とディアンヌを襲い、キングはなんとか庇います
キングと同じ妖精族として触手のような木の根を操るヘルブラムにハウザーは’’ワール・ショック’’で対しますが、再生され、愛する者の無残な死に様を瞼と脳裏と心に刻み焼きつけろと触手で辺りはメチャクチャです。ところがキングの魔力が極限まで高まりディアンヌを包み、攻撃は全く通っておらず、神樹の攻撃を防ぎます
ー外伝ーまちぼうけの妖精王
かつて人間の王国と妖精王の治める森は和平を結んでおり、ハーレクインはディアンヌと楽しく暮らしていました。親友のヘルブラムの事を想いながら過ごしていると、ディアンヌが高熱を出し、人間に薬を処方され助かります
元気になり、久しぶりに狩人のおじちゃんの小屋に行ってみると、集落があり、その孫がおじさんになっており、人間と経過する時間が異なる事を悟ります。キングは全てを思い出し、自身が妖精王で、神樹を通して森を守っていたものの、友達が悪い人間に騙されて連れ去られたと言います
集落は襲われ、年老いた姿のヘルブラムが殺戮しており、妖精の羽がいい金になるためむしり取られた事を恨んでおり、五百年人間を殺し続けたのです。キングは責任を感じ、ヘルブラムを屠るとディアンヌの記憶も消し、人間に大罪人として禁固千年の刑に処せられたのです
アーサーにメリオダスが助太刀
第八形態「花粒園」でディアンヌたちを包んだキングは傷を外敵から護り癒します。ヘルブラムに七百年経った今もなおー人間を滅ぼしたいと思っているのか問い、ヘルブラムは’’付和雷同’’で聖騎士たちの全魔力を搾り取ると、キングと苛烈を極める応酬が始まりますが、最終的にはキングに軍配が上がります
ヘルブラムは倒れ、兜をキングにプレゼントして逝きます。キングをドレファスが襲いますが、神器で逆に追い詰め、王国聖騎士長が魔神族復活を企んでおり、姫は生贄としてさらわれたとキングは語ります
一方アーサーとヘンドリクセンは互角に戦い、アーサーの真の力を引き出すためにヘンドリクセンは’’波状の獄炎’’を放ちます。ところがそれをはね返したのはメリオダスだったのです‼
バンに出された交換条件
エリザベスを返せと迫るメリオダスですが、ヘンドリクセンは残念ながら無理だと語り、凄まじい剣技の応酬となります
マーガレットと再会したエリザベスですが、脱獄しようとすると例の仮面の女に阻まれ、ホークが超必殺技…フォゲット・ミールで対しますが、暗闇に落とされます。仮面の女がヘンドリクセンと交信し、儀式は<大罪>を始末後に速やかに行うとし、女はかわいい騎士を送ってあげると言います
ギルサンダーが現れ、メリオダスに凄まじい剣撃を見せます!これでメリオダス・アーサーVSヘンドリクセン・ギルサンダーという構図となります
一方ドレファスもハウザーに聖騎士同士内輪モメしている場合じゃないとし、ディアンヌたちと休戦を受け入れ、皆でエリザベス救出に向かいます。この気配を感じ、メリオダスはエリザベス奪還を誓います
ホークがいる暗闇にバンも現れ、「ケルヌンノスの角笛」に俺の命と引きかえでいい、エレインを生き返らせろと願います。すると女神族がエレインを蘇らせる代わりに「使命」を与えると交換条件を出します
ギルサンダーとメリオダスの凄まじい剣撃速度も二人共本気ではないのです。’’雷獣の追走’’を「全反撃」で返そうとしますが、時間差攻撃という巧みさを見せるギルサンダー、ついには’’雷帝の鉄槌’’で凄まじい閃光が迸ります
バンは交換条件の「使命」として<憤怒の罪>メリオダスという男を殺しなさいと命じられたところでこの巻は終わります
まとめ
外伝でも語られるように、キングとヘルブラムは妖精族で、過去の因縁も明らかになります。加えてディアンヌとの付き合いも長いキング、彼女を想う気持ちも人一倍です。人間は善人もいますが、妖精の羽は高く売れるからむしり取っていたというくだりはいただけません
その恨みは根深く、人間を滅ぼしたいと考えていたヘルブラムの罪に責任を感じ、キングは大罪人として千年の禁固刑に処せられていたのです。このように外伝を挟みながら過去が語られたりと、七つの大罪は普通の漫画とは若干異なる表現方法で読後感も一味違う作品です
バンはエレインを心の拠り所としており、生き返らせたいと感じていましたが、交換条件としてメリオダスを殺せと命じられます。今までも親友のような関係性を築いていた二人には酷な話ですが、この交換条件にバンはどういった答えを出すのか…11巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
アニメ版には全四話の七つの大罪 聖戦の予兆があります。1期と2期の間のテレビスペシャルが元となっており、OP曲はMUCCが担当して人気を博しました
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