前回までのあらすじ
ギルサンダーとメリオダスの凄まじい剣撃速度も二人共本気ではないのです。’’雷獣の追走’’を「全反撃」で返そうとしますが、時間差攻撃という巧みさを見せるギルサンダー、ついには’’雷帝の鉄槌’’で凄まじい閃光が迸ります
バンは交換条件の「使命」として<憤怒の罪>メリオダスという男を殺しなさいと命じられます…
マーガレットに付きまとう使い魔を屠ったメリオダスにギル加勢
メリオダスは’’雷帝の鉄槌’’の直撃雷と強烈な突きを指で止め、額の痣から魔神の力が現れます。二度目の’’雷帝の鉄槌’’を「全反撃」で返すと’’雷鳴斬’’すら受け切ってしまうメリオダス、ギルサンダーは’’今の私は<七つの大罪>より強い’’と剣技の応酬で優位に立ちます
エリザベスが目を覚ますと、そこには国王がおり、仮面の女がこれが最後になるのだから…と言うと、招かれざる客としてスレイダーが現れます。スレイダーはドアを開けようと攻撃しますが王室は傷つけられず逆に傷を負い、’’完全なる立方体’’はいかなる攻撃も受け付けないのです
凄みを増す剣撃にヘンドリクセンが割って入りますが、メリオダスは避けてしまいます。ヘンドリクセンはやられたアーサーより不気味な側近の方が気になり、ヘンドリクセンとギルサンダーの二人がかりでもメリオダスは逆に圧倒します
するとビビアンが’’凍結棺’’を放ちメリオダスが怯むと’’雷帝の鉄槌’’→「全反撃」→’’曲がる空間’’と連なり、一対三の攻防はメリオダス不利です。美女がギル…最も慕う人を傷つけようとしている…あなたの英雄を裏切らないでと願い、三人での連携から’’魔力増幅’’は凄まじい衝撃波です
「全反撃」させる隙は与えず…かつ魔神化した気配もないメリオダスの魔力は逆に高まり続け、必殺の一撃を確実に決めるために己の魔力と感覚を極限まで研ぎすませているのです。’’神千斬り’’→’’雷帝の剣’’→付呪’’獄炎’’→’’破壊の四大元素’’と連なり、マーガレットに付きまとう使い魔を屠るとメリオダスは爆発に巻き込まれます
ヘンドリクセンが止めを刺そうとすると、ギルサンダーがその腕を斬り、メリオダスに永き呪縛から解き放ってくれた、英雄メリオダス‼と庇い味方につきます
<七つの大罪><暴食の罪>マーリン登場!
三人は仲間割れとなり、メリオダスは白夢の森で再会した時点で気づいており、先程の騎士の訓示からギル坊が誰かを人質に取られていると悟ったのです。ギルはヘンドリクセンを一串にすると全力魔力の雷轟と共に消し去り、ギルはマーガレットを抱きしめます
<暁闇の咆哮>が止めに入りますがスレイダーは諦めきれず、国王は「千里眼」で間もなくこの絶対不可侵の空間より紅蓮の豚が儂を救う…と予言します。ギルも加わり皆でエリザベス救出に向かうメリオダス、アーサーはその異様な魔力を上手く使いこなせないまま戦っていたのです
すると瞬間移動術で森が現れ、ビビアンがもう勝負はついている、森をさまよいつづける運命なのよ…と言うと、逆に何者かがビビアンに瞬間移動術をかけており、王国最高の魔術士を手玉にとるのは先程のアーサーの側近でした
メリオダスは正体を把握し、それはブリタニア一の魔術士:<七つの大罪><暴食の罪>マーリンなのです‼マーリンは一同を王室に瞬間移動させますが’’完全なる立方体’’で術者以外の侵入を拒まれます。’’完全なる立方体’’は魔界に由来の術で全ての力をはね返すため、全員が総攻撃しても傷一つつけられません
一件落着…と思いきや急転直下!
ところがマーリンは’’絶対的強制解除’’でドアを開けてしまいます!メリオダスはエリザベスと再会を果たし、ヘンドリクセンも倒し、残すは王国開放のみ…どうするドレファス?と問うとマーガレットは10年前の王国誕生祭の朝ドレファスとヘンドリクセンが共謀し聖騎士長ザラトラスを殺したと言います
この事実をギルに話したところビビアンに見つかり彼女の虜になっていたのです。ドレファスは聖騎士長殺しの罪を<七つの大罪>に擦り付けた事を認め、息子を殺したのも私自身の業…かと観念しますが、グリアモールは生きていると告げられ驚きます
ビビアンが仮面を取り私のギル…と涙する中、ヘンドリクセンは斬られた腕を再生し地獄の宴はこれからだとにやけます。国王は血を吐きますが、マーリンが治療にあたり、アーサーはメリオダスにキャメロットの聖騎士長として力を貸して下さいと言いますが、上手くかわされます
マーリンたちが瞬間移動し、一件落着…と思いきや城が割れ、ジェリコとギーラは苦しみ二人の内側からドス黒い魔力が溢れてきます…「新世代」なのでデールを襲った変化と同じなのです。魔神の血は暴走し醜い姿を露呈し人々を襲います
暴走を操っているのはヘンドリクセンで、キングは怒って神器で襲いますが、死んだはずのヘルブラムに阻まれます。ドルイドに伝わる禁呪’’死者使役’’で無理矢理蘇生されたのです。メリオダスとギルが怒り狂うとその隙にビビアンがエリザベスたちを攫い、二人を刺し瀕死にします
エリザベスは望み通りヘンドリクセンと共に行くので二人に手を出さないでと願い、たまには私にも守らせてくださいと笑顔を向け、遅れて団ちょ…発見~~♬とバンとホークが現れるところでこの巻は終わります
*番外編「永遠の刹那」が載っています
まとめ
今までなかなか真相が掴めずモヤモヤされていた方も本レビュー筆者含め多かったと思われますが、今巻で伏線等の回収もされスッキリします。<七つの大罪>の聖騎士長殺しの汚名はヘンドリクセンとドレファスによって仕組まれたもので、ギルもマーガレットを人質に取られていたため抗えませんでした
ビビアンの魔術で王室に閉じ込められていたエリザベスを救ったのはスレイダーではなく<暴食の罪>マーリンでした!これで<七つの大罪>六人目の登場です。彼女は魔力に特化したタイプで、これからも様々な局面でその魔力を存分に発揮しますのでお楽しみに‼
エリザベスも救って一件落着…かに見えましたが、ヘンドリクセンはまだ死んでおらず、「新世代」を暴走させ、醜い醜態をさらし人々を襲います。この混乱の中、僅かな隙をビビアンに突かれエリザベスとマーガレットが囚われてしまいます…終いには前巻でメリオダスを殺せと命じられたバンまで現れるのです
平穏な時はなかなか訪れない七つの大罪、12巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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