前回までのあらすじ
ガランはこの闇の力に驚きながら、まさかここまで腑抜けとるとはなと一串にし、メリオダス・スレイダー・マーリンと手に掛けますが、エリザベス・アーサーたちは’’完璧なる立方体’’のお蔭で傷つきません。強運だと言いガランは去り、エリザベスたちが何も出来なかった中、人形になったはずのゴウセルが裸で笑いながら闊歩します
ヘンドリクセンの昔語り
ゼルドリスたちは枯渇する魔力を回復するために人の生気を集め吸収し、食料+人間の駆除で一石二鳥だとし、フラウドリンに付近の人間の集落について調べさせます。わんぱく三人組がバイロンに向かうと生気の抜けた人々がおり、赤き魔神が生気を奪って暴れています
三人は’’ライジングトルネード’’→’’完全なる独房’’→’’雷帝の鉄槌’’で畳み掛け、生気は人間に戻りますが、今度は灰色の魔神が現れます。すると四人で力を合わせねば倒せないとヘンドリクセンも現れます。状況を受け入れられず四人が揉める中、ヘンドリクセンはドレファスが生きていると話します
魔神が’’黒雪’’を放つので、’’ライジングトルネード’’→雷帝の鉄槌’’の連撃で対し、逆に’’暗黒の環’’で辺り一帯吹っ飛ばされますが、’’長方形の盾’’で何とか防ぎます。ヘンドリクセンと融合した型の魔神なので、怒りをぶつけ、更に’’ワール・ショック’’→’’雷鳴斬’’→「浄化」で止めを刺します
ヘンドリクセンは「浄化」はドルイドの秘術でザラトラスと同じ生まれだとし、10年前のドレファスとの亡国ダナフォール調査について昔語りします。大穴を潜る二人は呪言の玉で明かりを灯し雑談しているとダナフォール消滅の原因:魔神族を見つけます
魔神族は操心の術でドレファス乗っ取りに失敗するとヘンドリクセンに憑依し、ドレファスは観念し自身を替わりに乗っ取れと交換条件を出し、結局二人は魔神族の術中にハマりザラトラスを殺害し<七つの大罪>に罪を着せたのです
<七つの大罪>を巻き込んだのは16年前メリオダスと死闘を演じ敗れ、復讐の依り代としてドレファスを選んだ魔神の仕業で、魔神はメリオダスの最愛の恋人を殺した張本人だったのです…
記憶を失くしたディアンヌを捜しに…
傷だらけながらメリオダスたちは生きており、どうやらゴウセルがガランの記憶を操作し(団長たちにとどめを刺した…と)、マーリンの「沈静の護符」で暴走抑制しているのです。マーリンは石化していますが、神器に魂を移して生きており、打開策を練ります
<十戒>(闘級30万以上)に勝つ方法は<七つの大罪>(闘級2万1840)+王国全聖騎士(闘級13万)=15万なので、その巨大な戦力差をパワーアップして埋めるしかなく、エリザベスやアーサーの魔力の覚醒も不可欠です。更に<七つの大罪>最後の一人:<傲慢の罪>エスカノールを捜す時が来ました
キングはディアンヌの元へ向かいますが、ディアンヌは一時的な記憶障害でメリオダスの事だけは覚えています。ところがどんどん手前の記憶から抜け落ちていってるようで、マーリン(幻影状態)が様子を見に行くと、ディアンヌはいなく、どうやらゴウセルが’’消えゆく彼岸’’で<七つの大罪>に入団してからの記憶を消去してしまったのです
この仕打ちには流石にキングもキレてゴウセルを襲うと、メリオダスたちと急いでディアンヌを追う事になります。メリオダスは行先に宛てがあり、ディアンヌの故郷:巨人族の里メガドーザへと向かいます
ー少女は叶わぬ夢を見るー
ブリタニアには五つの種族が存在し、巨人族は常に戦いを求める気性ゆえかその数を減少させています。<大地の牙>マトローナと<鳴動する大山>ダンベルバスが対し、マトローナは軽く捻ってしまいます。ディアンヌとドロレスはお説教され、非情になれと喝を入れられます
修行を積みしごかれる中、マトローナはディアンヌを最強の戦士に育てるとその素質を認めます。ある日メリオダスと出会いその偏見のない目にディアンヌは惹かれます。里に戻るとドロレスは交戦で死んだと告げられ、マトローナに怒りをぶつけますが返り討ちに遭います
辛い想いをしながら、メリオダスの事を想い、夢くらいは見てもいいよね…と眠りにつきます。あくる日リオネス王国の聖騎士ギャノンに雇われたマトローナたち、肝心の蛮族共が見当たらない中、「幻聴」に騙されマトローナはギャノンに囚われてしまいます
マトローナは自力で脱出、ところがディアンヌを庇い射出機の毒矢を足に受け、絶命間際にリオネス軍を一串にし、ディアンヌの秘めた力について認めていました。ディアンヌはこの事からあらぬ罪を着せられ斬首の刑に処されますが、メリオダスがそれを救うところでこの読切は終わります
死んだはずのマトローナが…!?
ホークママでメガドーザへ向かう一行、マーリンは魔力温存を図ります。ガランはメリオダスを仕留めたと勘違いしており、<十戒>にその事を告げ散歩に出るとディアンヌと出くわします。ディアンヌが危機を感じ全力で走り去りますが、行く手をモンスピートに阻まれガランも追いつきます
ディアンヌはガランに神器を振るいますが止められ、やられるところで何者かの’’砕破’’から’’極握’’の連撃でガランたちを岩粒にし、そこに死んだはずのマトローナが現れるところでこの巻は終わります
*番外編:「泣くな、友よ」、「ギルサンダーの真実」、「貢ぐ女ジェリコ」が載っています
まとめ
今巻では二つの昔語りが物語を彩ります。ヘンドリクセンはわんぱく三人組と共闘し、ドレファスとの過去について打ち明けます。ダナフォール調査の際魔神族に憑依され、<七つの大罪>に濡れ衣を着せたという話の辻褄が合う納得の展開です
また、ゴウセルが前巻末で闊歩していたのはガランの記憶を操作して危機を切り抜けていたからで、相変わらず唯我独尊ぶりに流石のキングもキレてしまいます。記憶が無くなっていきいなくなったディアンヌを捜す事になりますが、ここで今度はディアンヌの過去について読切で語られます
ブリタニアは五種族がおり、好戦的な巨人族は存亡の危機の中マトローナ中心に戦果を挙げています。ドロレスと共に戦いに疑念を抱くディアンヌでしたが、素材的には最高のものを持っており、マトローナも期待しています。葛藤する毎日の中、純粋無垢なメリオダスと出会い惹かれます
あくる日リオネス王国に雇われたと思いきや逆に襲われ、マトローナはディアンヌを庇い死んでしまいます。あらぬ罪を着せられたディアンヌでしたが、それを救うのがメリオダスで今の関係性に繋がる訳です
この読切を挟んでガラン・モンスピートに見つかったディアンヌは危機に瀕しますが、それを助けたのが何と死んだはずのマトローナなのです‼17巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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