「七つの大罪」18巻の数々の激戦と成長譚～＜十戒＞の戦力分散を目論むメリオダス…悲願のエレイン復活に湧くバン、＜十戒＞の禁呪のせいだと悟り怒りの無双状態～

前回までのあらすじ

’’紊粗断ぶんざらだん’’で対抗しますがメリオダスは涼しい顔で、更に滅多打ちにします。ザネリは烈火の＜憤怒＞ではなく深海の＜憤怒＞で、今のメリオダスは怒りを完全に支配コントロールしていると語ります。更に斬撃まで見舞い、残り2秒でゼルドリスに忠告し、時間が来てメリオダスは去り、ガランが倒れながら咆哮します…

<十戒＞の戦力分散を目論むメリオダス

ガランが喚く中、ゼルドリスは我らの目的はブリタニアの支配だと説き、これより各自二人以上で別行動とし、これは蹂躙だと残酷です。我らが魔神王の名の下ブリタニア制圧を開始すると飛び立ちます。ベルフォード・バイゼル跡地にそれぞれ＜十戒＞たちが現れます

メリオダスは挑発する事で＜十戒＞がブリタニア各地に戦力を分散させ、一～二人ずつ潰していくと息巻きます。各々修行を終えパワーアップする中、エリザベスは修行がダメだったとあっけらかんとしています。メリオダスも怒りの支配コントロールに何千回も失敗したとし、エリザベスも前を向き二度と泣き言は言わないと誓います

ザネリは実は王女の杯の中にワザと種を入れず失敗させ、エリザベスはリズの生まれ変わりだから己をなげうってまで守ってしまうと嫉妬します。ホークは修行後のメンバーの闘級を見定め、ギルやハウザーもUPする中、メリオダスに至っては3万2500にも膨れ上がっています

メリオダスはエスカノールはオレよか強えぞ?と自慢げです。ドレファスはフェルゼンで＜蒼天の六連星＞のデルドレーに「衝動ラブドライブ」で虜にされ、矢を射られ’’天漢破獄刃てんかんはごくじん’’で対します。同じく六連星のアーデンは「無駄ベイン」で魔力消費量が五倍になったと脅し、怒ったドレファスの一撃を同じくワイーヨが抑えます

デルドレーに結婚‼と迫るワイーヨはドレファスを屠り任務完了と連れ去ります。アイバンバーグで情報収集するバンはジェリコと共に死人が生き返ったという噂の盗賊都市レイブンズに向かいます

バンに盗みを教えたジバゴとの束の間の邂逅

妖精の森の大樹はバンにより修復され、キングもバンの血で復活していたのです。ゲレーロにエレインを託し、キングに＜七つの大罪＞に戻らないかと言われてもバンは素っ気なく旅を続けます。レイブンズで手掛かりを求めるバンは宿の外で騒ぎを目にし、獣人（狐男ウェアフォックス）に死人を生き返らせた事を問います

狐男ウェアフォックスは病んでおりベッドで休ませると、バンはジバゴの事を思い出します。荒んだ子供時代を過ごすバンにジバゴは盗みを教えます。ジバゴにはセリオンという息子（狐男ウェアフォックス）がおり、山狩りで殺されてしまいます。バンはジバゴとある屋敷に盗みに行く予定でしたが、ジバゴはこの事で現れず、バンがずっと恨んでいると感じていました

何とそのジバゴこそが今横たわっている狐男ウェアフォックスだと確信し、二人は感動の再会を果たし涙します。歳を取らなくなったバンは「生命いのちの泉」を飲んだと言い、聖女エレインを生き返らせてぇと語ります。バンはジェリコが一緒にいても嫌な気がしねぇ初めての人間だと話します

バンはメリオダスとエレインを天秤にかけ、親友を裏切った事を悔いていますが、相手に伝わらねぇなら意味はねぇ、溜め込むな全部吐き出せ、そして心から許しを乞えとジバゴに諭され、その言葉を最後にジバゴは逝きます

バンの’’狩りの祭典ハンターフェス’’

＜十戒＞たちが人の生気を集める中、唐突に妖精の森で死んでいたエレインが生き返り、ゲラードたちに’’金風の逆鱗’’→’’そよ風の逆鱗’’の連撃を放ち、黒い衣服に包まれ「バン…待っていてね…」とオスローを呼び出します。キングと一緒の為、ヘルブラムに事情を聞き死者が生者として蘇っていると悟ります

キングはメリオダスたちに別行動をとると言い出て行きます。ジバゴを埋葬したバンたちは噂の蘇る死体に襲われ、更にそこにエレインが現れ、二人はキスをします。エレインはジェリコに嫉妬しており、バンと一緒に旅をしていた事を羨み襲います

ジェリコはバンへの想いは負けないが、バンはエレインの事に一途で、そんなエレインが操られているとし、バンはエレインを抱き寄せますが、エレインは意識が混濁し、’’怨反魂おんはんこんの法’’は禁呪で未練が消えれば死が待っていると＜十戒＞：「信仰」のメラスキュラと「真実」のガランが現れます

ガランは先日のメリオダスの件で苛立っており’’伐裟利ばっさり’’で一気にバンを両断してしまいます‼しかし不死身のアンデッドバンには効かず、例え頭を潰してもその特性で復活します。ガランが挑発するのでバンは’’狩りの祭典ハンターフェス’’で凄まじい闘気を見せると、ガランは手も足も出ません

どうやらバンは半径数十ヤード内の全生物から力（身体能力）を強奪し、武力に特化したガランには最悪の相性です。最早闘級はガラン以上のバンがもっと俺を楽しませろ♬と凄むところでこの巻は終わります

＊番外編「エレインの憂鬱」が載っています

まとめ

今巻の主人公はバンと言えるでしょう。エレイン復活を試むバンは噂話を元にジェリコと旅をします。そこで幼い頃盗みを教わった父親代わりのような存在：ジバゴと再会します

劣悪な環境でも強く生き抜けたのは間違いなくジバゴの存在があってのもの、偶然の再会と別れには思わずホロリとさせられます。バンに想いを馳せるジェリコはバンが一緒にいても嫌な気がしない初めての人間だと言われますが、恋心を抱くジェリコはエレインとの板挟みに遭います

唐突に生き返ったエレインが現れ、ジェリコに嫉妬し、何か不穏な空気を纏っており、それは＜十戒＞が禁呪でそのような状態にしていたのです。怒り狂ったバンは不死身のアンデッドバンとして圧倒的な強さに加え、’’狩りの祭典ハンターフェス’’で最早無双状態です。19巻ではどんなお話が待っているでしょうか？

おまけ

アニメ版の2期は七つの大罪戒めの復活として放映されこちらも人気を博しました。OP曲にはFLOW、ED曲にはAnly等が器用され、こちらも好評を得ました