前回までのあらすじ
キングはゲラードを護ることが初代妖精王の言っていた試練…なのか?と感じ、その先には傷ついたゲラードとロウがいます。どうやら<光の聖痕>の敵だと殺り合い、生き残ったロウはゲラードによく似た少女の事を想っており、これはエレインそのもののようです
キングがロウに怒りの鉄槌を喰らわせます…
試練を乗り越えたキングとディアンヌ
ゲラードが傷つき、挑発されたキングはデジャヴを感じ寸でのところで槍を止め、我慢しロウを仕留めませんでした。すると本物のグロキシニアがロウを殺し、今までの時空旅行は終わります。現実に戻りあれがキミの選択なんスねと言われ、キングは妹の事を想うとロウを殺せなかったと返します
グロキシニアは合格とし、試練で正確にはあたしと違う選択をしたからだと説き、これは大きな成長をもたらすと言われます。一方ディアンヌはまだ戻っておらず、目の前に処刑人ゼルドリスが現れます。ディアンヌはゴウセルたちを先に行かせ足止めを行います
しかしゼルドリスの凄まじい蹴りで沈み、’’大地の鎧’’も魔力を封印され出せません。ここで死ぬか<十戒>の仲間となるかという究極の二択に、逃げるという選択肢でディアンヌは現実に戻って来れます。ディアンヌからキスされキングは夢見心地ですが、これは現実です
ディアンヌはゴウセルに記憶を戻して貰い、キングに二百年前の約束(キミの元に必ず戻る)を守ってくれたお礼だとします。二人の心は通い合い、キングの背中にはついに羽が生えてきます。グロキシニアはゲラードと抱き合い誤解を解き、オスローはロウの生まれ変わりなのです
二人は試練を終え、王国に戻ることにします。マーリンは国王が再び予兆を見たと言い、その言葉通りキングとディアンヌも現れ、<七つの大罪>が集結します
<七つの大罪>ついに集結
キングはメリオダスを誤解していたと謝り、記憶が戻ったディアンヌはゴウセルに一緒にキミが失くした心を取り戻そうと話します。マーリンは女神族に伝わる刻還りの術で三千年前に行ったのだと悟ります。そこでバルトラ国王がゴウセルの心臓を手にし、心の魔法が込められているのです
ゴウセルは逃げ出し、メリオダスたちは<七つの大罪>七つの掟その四(仲間の危機は団員一丸全力で助ける)として追いかけます。ゴウセルが中性的なのも、ゴウセルが情欲を抱かぬように男の体にワザと作ったのです。ゴウセルはいつしか城に戻り、自身の不具合の原因が分からないと’’消えゆく彼岸’’を放とうとしてディアンヌに止められます
ゴウセルの攻撃をかわし続ける度にディアンヌの闘級は1万5100まで上がります。更に逃げるゴウセルの前に闘級4万1600のキングが立ち塞がり、ベロニカを人質にしようとするとナージャと重なり躊躇した隙にディアンヌが組み合います。マーリンはゴウセルの精神が不安定な理由を悟ります
ナージャを生き返らせるために心臓を与えるも蘇らず、ショックのあまり自ら心臓を城の地下へ投げ捨て記憶を消したのです。ゴウセルはついに記憶が戻りメリオダスは<七つの大罪>にとって祝いの日だとします。新<豚の帽子>亭の落成式となり、部屋割りも決まります
エレインの元にエリザベス・ディアンヌが現れ、エレインは禁呪で生き返っているのです。宴会前にキング・ゴウセル・エスカノールで飲み、酔いつぶれたキングには嫌われているものの、俺はいい人形になりたいとゴウセルは感じます
マーリンはオルロンディに王たる器の魔力を捜させ、ゼルドリスに見つかり、マーリンが遠隔で守り、アーサーどこにいる!?と言います
エリザベスは何度も転生を繰り返しメリオダスに会っている!?
<七つの大罪>の宴会が始まり、遅れてマーリンも現れ全員揃います。エリザベスは以前ケインが言っていたリズの事から他にエリザベスという名前の瓜二つの女性…というディアンヌの話が頭から離れず、メリオダスに後で二人きりで話があると告げます
マーリンは残るは<十戒>「敬神」のゼルドリスとし、最強の魔神だと皆慄く中、メリオダスは当面の目的は住民を助け、キャメロットを解放…戦うのはその後だとします。マーリンは具合が悪く、その事に気づいていたメリオダスはマーリンの目的は「アーサーを護ること」だと見抜いています
マーガレットはギル捜索・救出及びビビアン討伐と称し華麗に向かいます。エリザベスはメリオダスに例の自身の生き写しの女性の件への疑問をぶつけますが、メリオダスは知らんぷりです。陰で見ていたバンとキングを屠り、どんな話だって受け入れるというエリザベスにその覚悟はオレにはねえとメリオダスは途方に暮れます
病めるマーリンをエリザベスが治癒しますが、ゼルドリスの魔力に介入し、呪われし女神エリザベスと言われます。ゼルドリスはエリザベスが三千年もの永き間ー幾度も転生を繰り返し兄と出会っていると言うのです。エリザベスはそのことを喜びますが、ゼルドリスは罪深さを思い知れと突き放します
マーリンは目覚め、エリザベスが救ってくれたと話し、全てを悟ったエリザベスは…ただ…嬉しいのと涙します。日を改めて<七つの大罪>は出立し、行先をキャメロットの次元のひずみの発現地点(南東250マイル):コランドという廃都に定めます
エレインはヘルブラムに残された時間は少ないとし、バンが向かう先にあるメラスキュラの気配に気づいた時のことを心配するところでこの巻は終わります
まとめ
混迷を極めた試練を乗り越え、キングもディアンヌもパワーアップします。二人が出した答えはそれぞれ<十戒>の二人のものとは異なるもので、現実に戻って来て大きな成長を生みます。ディアンヌの記憶も戻り、ゴウセルも後記憶を取り戻し、<七つの大罪>は宴会を開きます
装いも新たに新<豚の帽子>亭で飲む彼ら、マーリンはゼルドリスと接近し、自身の目的である「アーサーを護ること」に忠実です。また、エリザベスは自身が何度も転生しメリオダスの前に現れているという話に困惑しつつ喜びます
エリザベスの存在が光であり影でもある事に気づいていない彼女、メリオダスの苦悩が伺えます…こちらおいおい事実が明らかになっていきますので今は読み飛ばしておきましょう。<七つの大罪>の行先がコランドに決まりますが、エレインはそこにメラスキュラの気配を感じています…どこが伏線となるのか予測不可能な七つの大罪、28巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
コメント