前回までのあらすじ
マーリンは戒禁と引き換えにエリザベスの身柄を要求、却下され、アーサーの身柄を要求、更に却下され、キャメロットとリオネスの聖騎士と民を解放する事で合意します。ゼルが術を解けと要求すると、マーリンは勿体ぶり、不穏に感じたゼルに…何もしない、私はなと言います
すると後方より凄まじい光弾が放たれゼルを襲い、リュドシエルが受け取れ、始まりのほんの挨拶代わりだ…と宣言します…
<光の聖痕>と<七つの大罪>が手を組む
ゼルドリスは何とか凌ぎ、逆に’’怒りの日’’を見舞います。この波動と共にエリザベスを始末できる絶好の機会だとチャンドラーは’’肉分身’’で襲います。騒ぐ王都市民を王国に転送させていると、エリザベスが現れ、’’肉分身’’に額を割られます‼重症にはならず、髪も斬られパッツン前髪のエリザベスは皆に協力を仰ぎます
リオネス城には続々と聖騎士と民が戻って来て、英雄<七つの大罪>と王女を出迎えます。ギルとマーガレットも帰還し、マーガレットはリュドシエルに支配されており、女神族<四大天使>として更にタルミエル・サリエルも揃い、聖戦に備えます
魔神族の勢力は強大だが<光の聖痕>と<七つの大罪>が手を組めば恐るるに足りず、メリオダスを止めることで一致した二勢力は盟約を結びます。エリザベスは自分の右目が家族と違うことがショックで髪で隠していたのです。国王は娘の呪いを案じ、あと二日だけ…父上の娘でいさせてくださいというエリザベスを抱きしめます
ギルはハウザーと手合わせし、女神族と魔神族に対する考えを改めます。リュドシエルは檄を飛ばし、<蒼天の六連星>も協力する中、’’祝福の息吹’’で精気が溢れ、ヘンドリクセンに四人目の<四大天使>:マエルは<十戒>に殺されたと話します
聖剣を引き抜くアーサー
エリザベスの呪い発動まで残り二日、<七つの大罪>を想い想いに過ごします。エスカノールの前にリュドシエルが現われ、<四大天使>が最高神様より賜りし…恩寵が「閃光」「竜巻」「大海」で、四つ目の「太陽」がエスカノールに宿る力だとし、エスカノールは「太陽」は生まれながらに宿った私の力だと断言します
エスタロッサは石化したガランを屠り戒禁を手に入れます。アーサーはキャスの活躍もありペロニアの’’無限迷路’’を踏破し城へ侵入するとゼルドリスたちに見つかりますが、キャスの念動力で油断させ聖剣狙いです。ついに聖剣に行き着きますが、キャスはやられ、邪気に包まれたメリオダスに見つかります
アーサーはどんな事情があろうと<七つの大罪>・愛する人を裏切るなんて…許せない‼とついに聖剣を引き抜きます。一方マーリンは常にアーサーの身を案じ、いずれこのブリタニアを導く者として聖剣に選ばれし希望の子だとします
アーサーは王国を取り戻すと豪語し、チャンドラーの’’殲滅の光’’でも無傷で逆に斬り倒します。キャスの首を奪うとキューザックを串斬りにし、’’無明の舞い’’の自在の太刀筋でゼルとも互角です。更に’’デスペッカー’’を放ち、それは剣聖と謡われた人間の英雄カルフェンそのものです
マーリンは聖剣とは人間の英雄が次の英雄のために生み出した意志の集合体で、アーサーこそブリタニア歴代の英雄たちが認めし王の中の王だと断言します
聖戦の幕開け
聖剣エクスカリバーに選ばれたアーサーなら一人でメリオダスを倒せるのでは?と問うホークですが、マーリンはそう甘くはないと言います。事実チャンドラー・キューザックは死んでおらず、瀕死のキャスは魔力を覚醒しなくちゃ意味がないと告げます
アーサーは構わず向かいますがキューザックたちの禍々しいオーラと共に体が動かなくなり、二つの過ち①致命的な力不足②戦う相手を間違えたとされ、我ら四人は最上位魔神なりと’’共鳴’’します。アーサーの危機にマーリンが現れ’’氷柱の城’’を放ち、メリオダスに釘を刺しアーサーを連れ帰ります
ところがキューザックは遠隔でアーサーを操りアーサーは自らを聖剣で傷つけてしまいます。アーサーは死に、マーリンは悲しみつつエリザベスに諭され、必ず姉々の呪いを解きメリオダスの魔神王化を食い止めようと決意します
軍議では防衛部隊(ドレファス・グリアモール・ジェリコ)、掃討部隊(ハウザー・タルミエル・サリエル・エリザベス・七つの大罪)、強襲部隊(マーリン・エスカノール・リュドシエル・ギル)とします。対するキューザック・チャンドラーも殺気立ち備えます
エスタロッサはまだ戻って来ず、メリオダスは今ある五つの戒禁をまず取り込むことにします。<七つの大罪>側はゴウセルも’’声帯模写’’し性能上昇で再☆登☆場☆と元気です。聖戦の幕開けとなり、皆息巻く中、リュドシエルの号令と共に魔神族と壮絶な戦いが始まるところでこの巻は終わります
まとめ
リオネス城入りした<七つの大罪>とエリザベスは歓迎され、<四大天使>と共闘し聖戦を起こすという巻です。前々からマーリンはアーサーの事を気に掛けている節がありましたが、聖剣を引き抜く素質のある系譜がアーサーにはあったのです
事実エクスカリバーを引き抜いたアーサーは無双状態となりますが、それでも最上位魔神は強く、マーリンの瞬間移動後も遠隔操作されアーサーは自らを刺し死んでしまいます…悲しみに暮れるマーリンは自ら作戦指揮し、メリオダスたちと雌雄を決する聖戦の幕開けとなります
<七つの大罪>、<四大天使>、聖騎士等主だった者勢揃いしこの大戦に臨みます。今まではどちらかというと単体のバトルものといった体が強かった七つの大罪でしたが、ここまで大きな戦争となると鈴木央先生のこの画力ですから壮絶かつ壮大な大戦となるは必須です…32巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
コメント