はじめに
「〇〇さん系漫画」の先駆けとして、そのクスッと笑える高木さんの悪戯心とそれに引っ掛かり続ける純な西片の素朴なやり取りがこの殺伐としたご時世で逆にウケ大ヒットしたからかい上手の高木さん。シリーズ累計発行部数1200万部の人気作に今回はスポットを当てていきます

消しゴム・プール・変顔
<消しゴム>
いつものお返しの為ビックリ箱を作る西片、逆に筆箱のビックリ箱を食らいいいリアクションです。消しゴムに好きな人の名前書いて使い切ったら両想いになれるという話から慌てる西片、高木さんの消しゴムには「ろ」と書かれており、思い切ってケースを抜くと「ろうかみろ」だったのです(笑)
高木さんは大チャンスで二分の一を外すようじゃ…と実は消しゴムの裏には「西」の字が見えます
<プール>
プール見学する2人、西片は手の怪我で入れません。高木さんの理由が生理だと確信しつつ疑心暗鬼となり、胸のコンプレックスと迷いつつ結局ハズレです。高木さんは西片のいい顔見れたし泳ぐと翻弄し、西片は一緒に泳いだとしてもからかう気なんだと油断なりません
<変顔>
中井君とトイレで高木さんに勝つには変顔と閃き、授業は怒ると一番怖い田辺先生です。からかい返すと10分後タイミングが来たものの、逆に変顔を鏡に映され大笑い、先生に怒られます。高木さんに変顔を指導され、横顔でキメるとまた先生に怒られます
結局高木さんの横顔にドキドキし、逆に変顔され大笑いしてまた先生に怒られる西片です
筋トレ・空き缶・日直
<筋トレ>
西片は高木さんにからかわれた15回×10=150回の腕立てを自身に課し、これ以上からかわれないように鍛錬しますが腕がビキビキです。筋肉痛もからかわれ、次の日は23回にもなります。3日後54回になり、成長期に筋トレし過ぎると身長止まっちゃうとデマを言われます
高木さんは肯定し逞しくなった気がするとし、照れてもっと赤くなる西片です
<空き缶>
帰り道飲み掛けのジュースを高木さんが飲むと言うので間接キスだと指摘しますが気にせず逆にからかわれます。空き缶をゴミ箱に投げると何と一発で入り、2投目も決まります。高木さんは失敗し、西片が得意になり勝ったら何でも言う事を聞いてあげると強気に出ると、高木さんは決めてしまいます
対する西片が投げる間際「負けたらファーストキスあげる」と言われ、見事に外し、何もしなくてもいいやと肩透かしする高木さんです
<日直>
日直で早い登校の西片、いるはずの高木さんが教室におらず、上履きから教卓の下に隠れていそうです。そんな単純な訳ないと思い直し、掃除ロッカーと見定めますが、そこにもおらず、実はカーテンの裏におり驚かされます!世界に2人しかいない感じしない?と言われ照れる西片です
傘・風邪・本屋さん・おまけ
<傘>
下校時間に大雨で、高木さんは傘忘れたと言うのでからかうと、逆に相合傘をする羽目になります!カエルで驚かせようとしても高木さんは動じず、逆にからかわれます。忘れ物なんて珍しいので案外ドジなのかい?と馬鹿にしますが、相合傘やキス等の単語を言わせられ恥をかくのは西片でした
<風邪>
遅れて登校の西片、深夜「100%片想い」を観てるからか風邪気味です(笑)アニメの事からカウンターで赤面させてやると意気込みますが、うずうずする高木さんはノッて来ません。黙ってるとかわいい高木さんにカウンターで「カワイイね」と言うのが恥ずかしくなり、結局いつもより沢山からかわれる西片です
<本屋さん>
本屋でこっそり漫画を買った西片、誰にも見られたくなかったものの高木さんに見つかります。「爆裂最強サッカー」を買ったと嘘を付きますが、見抜かれており「100%片想い」だと知っていたのです。ヒミツを知られ、高木さんもヒミツを告白、「西片のこと好きだよ」と言うのです!
ウソに決まってるでしょと言いつつヒミツなんかじゃないと内に秘める高木さん、大声で「100%片想い」貸してよーと悪びれた様子もないところでこの巻は終わります
<おまけ>
ユカリは西片と高木さんの仲が羨ましく、サナエとミナの3人組でトイレで談笑、高木さん本人から付き合ってないと言われユカリはサナエとミナとは恋愛話できそーにないと残念がります
まとめ
このように読み切りで毎回西片が高木さんにからかわれるというお決まりのパターンな訳ですが、毎回妙に印象に残ったり、クスッと笑わせられたり、ドキッとしてしまったりとこの殺伐としたご時世で一種の清涼剤のように清々しい気持ちにさせてくれるのが人気の秘訣なのでしょう
すぐ顔が赤くなりリアクションもいい西片は最早高木さんのおもちゃも同然です。毎回翻弄され、からかわれ続けるのですが、西片も負けじとやり返そうとしてしっぺ返しを食らうのがお約束です。情報量が多い漫画が増えて来ましたから、このようなシンプルなほのぼの漫画も息抜きには丁度良いですね
登場人物も非常にシンプルで、読み飛ばしながらクスクス思い出し笑いしてしまう師玉のエピソードの数々、永遠に見ていたい2人の関係性が羨ましくもあります…2巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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