前回までのあらすじ
伊代菜は無気にゾッコンになり、流れで皆射れば皆仲良しだと順に「矢あほれたくん」を使いますが、本丸はオレの真の姿で伊代菜を惚れさせるとテレパシーで念じます。結局皆伊代菜にゾッコンですが、「矢あほれたくん」を使わなくても本丸は一瞬伊代菜を振り向かせます…

伊代菜バレーで渾身の「いよなスプリング」
バレー部の伊代菜は南野小で決勝進出ですが、相手は例の2m三つ子:楠田三姉妹率いる東野小で、クスダトリプルアタックは脅威です。伊代菜は厳しい独自特訓を重ね、本丸もコーチとして「速しライス」を食べ楠田三姉妹並みのスパイクで慣れさせます。累も参戦し、「8めがね はっちん」でも対応出来ません
伊代菜はスピードに慣れ、更に「とってもぴょんぴょん」の「気餅」を食べ物凄い反りから強烈スパイクを放ち、ついに決勝戦です。伊代菜はクスダ~に対応しますがボールが見えていてもレシーブ出来ません…カラクリが分かっても誰が打つのか読めないのです
ここで例によって脱落者が続出、本丸が丸恵として登場しついに伊代菜はレシーブを上げいよなスプリングからクスダトリプルブロックを破ります!結果15‐13で南野小が勝ち、伊代菜も累も実は丸恵が本丸な事は知っていたのです(原子のみ気づいていません…)
タルはボロイ机を拾って来て「きんきらふきん みがくんだー」で綺麗にし、本丸も感化され部屋も見違えます。学校のトイレも綺麗にしますが、掃除当番はじゃば夫だった為先生に褒められ本丸は複雑な心境です。「玉 見え」から「いんがりんぐG」を出されドブ掃除を頑張ると先生と一緒にお風呂に入れるラッキーです
誤解しているじゃば夫は「いんがりんぐG」を本丸から奪いタルを殴ります。すると通りすがりのヤクザに殴られ母に怒られ、やる事成す事裏目に出る残念な展開です
脳内ゲームを現実化し大儲け!?
学校で予防注射する事になり苦手な本丸はタルに注射の特訓を受け散々です。夜眠れず「ねむたいまつ」でぐっすり寝れ、翌日注射を思い出しひと悶着、本丸はタルに「しゅうこうてつ」で腕を固くして貰い、針が折れる程です。10分後魔法は切れ、更に「すけるるるー」で誤魔化そうとします
「しょっかくガエル」で注射を打たれると気持ちいいと恍惚の表情の本丸、先生のお仕置きも快感となり皆呆れます
本丸はタルにたこ焼きをおごりますが、是清が「まじかよウラるートくんⅡ」のファミカセを買い、今日発売日だったのです。タルは「ソードペン」でスーファミ本体を人格化しますが、カセットがないと出来ません。タルはりあから「かんがえパンだ根」を借りタルの考えた「まじかよ~」が画面に映ります
しかしタルなりのゲームとなっており、その人の脳内の事がゲーム化される為「倍々増殖ん」で本丸がオンリーワンなゲームを作ります。学校で話題になり、本丸宅でじゃば夫・原子・累・是清・伊代菜考案のゲームをそれぞれやり、本丸達は駅前でゲームを売り儲かった金でたこ焼き食い放題です
ところがりあの魔法は10日で切れ詐欺となり原子が代替えして返金、タルと本丸はまっつあんのところでバイトするというオチです
走り高跳びで2m跳んだ伊代菜、無気もスケベで「見Hん」で本丸・じゃば夫と醜い応酬となり、鼻血を出した無気を伊代菜が保健室へ連れて行きます。伊代菜を「わらわらら」で独り占めし、タルの魔法で本丸・じゃば夫は散々です。原子が割って入りますが「パワーアップルジュース」で無気は復讐・有頂天です
しかしタルの魔法は10分で切れる為、形勢逆転し謝る無気も復讐の魔法は無いのか?と懲りていません
「おもいだしたんす」で明らかになる両親の馴れ初め
タルは本丸の昔のアルバムを見て轟丸の事を思い出します。「おもいだしたんす」で轟丸との悲しい別れについて思い出し、両親の出会いが知りたくなります。実は高校時代友達と海水浴に行き母が溺れたところを父が救ってくれたのです!運命の再会を果たし駆け落ちして父の童話作家としての才能が開花、本丸が産まれます
ところが父に「おもいだし~」を使うと母とは大分異なる内容の出会いなのです。全ては偶然と緻密な計算が重なり二人は出会っており、それでも本丸は望まれた子供である事には変わりなく、江戸城家は今日も平和です
正月に父に旅行に連れて行って貰い、古い旅館で皆がっかりしますが何と混浴で男子は皆テンションが上がります。原子の「すごーい」カウンターで誰が一番すごいと言われるか競い、原子圧倒的リードも「リピートン」でタルは76541回もカウントされ機械は壊れます
混浴風呂に行き、男子が先に入り待ち構える中、ミモラの機転で伊代菜達は「ホルモンガー」を飲み誰も気づかずゆでダコになる本丸達です(笑)
三学期の学級委員を決める事になり、本丸は立候補、「しゅーかっちん」で伊代菜について考えている事がバレ、皆呆れます。ここで原子・是清達も立候補し、一週間選挙活動することになります。各々学級新聞等で主義主張し、お金や物で人気を取るところを本丸は皆の為に働きます
タルは「こまってルビー」で人助けをし、選挙の結果タルが圧勝、しかしタルは立候補しておらず男子は2票の是清が当選、ところが女子も実は伊代菜が立候補していなく14票の累との凸凹学級委員が2人に決まり、安心した本丸も下心だけで立候補していた事が判明したところでこの巻は終わります
まとめ
今巻ではバレーでの伊代菜の躍動が印象的です。元々素質はあったものの楠田三姉妹という2mの巨壁に立ち塞がれ、今回も敗れるのか…というところで特訓の成果と丸恵の活躍で大逆転優勝です。清々しいスポーツものでの感動の一コマ、実は伊代菜達は丸恵が本丸だと気づいていたというオチも秀逸です(原子は気づいていません…)
当時の子供誰しもが思ったであろう自分独自のゲームを作りたいという夢を「かんがえパンだ根」と「倍々増殖ん」で再現します。こういった考えを反映したゲームと言えばRPGツクールやデザエモン、最近だとマインクラフトやマリオメーカーが挙げられますが、何時の時代でもこういった願望はあるものですね
江戸城家夫婦の馴れ初めも語られ、「おもいだしたんす」では母と父とで内容が異なりこのズレが気になりますが、本丸が望まれて産まれて来た事には変わりありません。学級委員選挙等学園ものらしいくだりもあり、毎回凝った魔法・アイテムが登場し読者を飽きさせません。19巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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