前回までのあらすじ
吾妻はヒビトを妬んでいるとジェニファー、最終審査員に吾妻がいるのです。ヒビトは壁当てを楽しむ吾妻に尊敬しているとキャッチボールを提案していた過去がありましたが、最近はご無沙汰です。ヒビトはこれから’’TCDT’’リハーサル訓練を行いKSCで本番同様のスケジュールをこなします。
ムッタは自分の為にも他の飛行士と仲良くしろと諭し久しぶりに兄貴っぽいです。対策のしようがないと途方に暮れるムッタがヒビト達の乗る統率の取れた飛行を見かけ弟を応援するのが私の仕事だと不安がマッハで吹き飛びます…
紫の悪戯心
天候不良で早速やる気をなくすムッタ(笑)ヒビトはバーベキューで吾妻の事は心配ないと確信してます。スミス夫妻に手伝われトレーニングに励むムッタ、「素数」と「円周率」で数え力尽きます…今度は「目指すべき歴代宇宙飛行士」でスクワット、吾妻にヒビトと最後まで踏ん張ります
ヒビト達6人はNASAのクルークォーターに入り隔離状態となります。成田空港でJAXA勢揃いいざヒューストンです。両親と合流したムッタはスクワット216回も何ともないっ!と誇り最終審査当日を迎えます。紫は宮田に兄が残ったと悪戯心に火が付き椅子に細工します
ムッタは一日遅れの超筋肉痛に襲われ面接のトップバッターなのに座れません(笑)部屋で座るよう促され思い切って座ると椅子が壊れ隣に吾妻が居た事を倒れながら悟ります。紫は流石に悪戯が過ぎ、面接はあまりにあっけなく終わり2次審査の時と同じ様な内容です
打ち上げとなり実はこれからが本番で紫はコーラにコーヒーを移し替えまた悪戯です。ケンジと飲まされ引いたのはまたしてもムッタ(笑)紫はまるで’’カツオ君’’です。宮田はここでの俺達の‘’役割’’を忘れんなよと怒り気味です。紫は2人だけだからと他のメンバーの秘密をムッタから聞き出します
ムッタは北村のくしゃみの癖等良く観察しており、飛行士に一番ふさわしいのはケンジ、なって欲しいのはせりか、でも一番なりたがってるのは俺ですと赤ら顔です。溝口はしらけていて、宮田から新田ってどんな奴?と聞かれ焦ります…他人に興味がないのです
全てが決まる「たった1日」は丁度今だと星加、面接はフリで「素」の受験者を事細かにチェックし「自分の命を」「こいつに預ける事が出来るか」見ているのです。宮田の忠告に紫は助け船を出し逆効果でムッタは吾妻と交流しようとします
’’死ぬ覚悟’’がない奴の方が信用出来る
ヒビトネタで会話を広げるはずが撃沈、逆に「死ぬ覚悟はあるか?」と問われあると答えて即本当は出来てないと本音を吐露します。吾妻はたいてい’’YES’’と答えるが必要なのは’’生きる覚悟’’だと悟っており’’NO’’と言える奴は信じていいとそれはヒビト同様で笑い壁当てを楽しみます
ジダンの頭突きの日のUFO遭遇映像を持ちアポのお陰でせりかと急接近のムッタ(笑)CES-51クルーの家族としてローリーの案内でKSCに向かいます。飛行機から舞い降りたクルーは映画の様に格好良く、家族で団欒しヒビトに例のDVD‐Rを渡し、月の基地に置いて来て貰い数年後自分で持ち帰る気です
ムッタはUFO遭遇からクラスメイトにイジメられますが、絶対手は出しませんでした。ヒビトは自作のUFO映像を撮り、もうイジメられる事はないとしますがムッタはイジメっ子に見せず、ヒビトが怒り手を出しますがお前は手ェだすな強えーんだから、ムカツク奴いたら’’頭’’だしてやると頭突きします
ヒビトが撮ったUFOは’’ニセモノ’’でしたが本気で作った’’ニセモノ’’でムッタは大事に受け取り、そんなどこか抜けてるヒビトこそ俺の弟、日本人として初めて月に立つ男と誇ります
ヒビトのロケット、ついに打ち上げ
ジェニファーの講釈にタジタジのキッズ達(笑)史上最大の無人ロケット打ち上げです。無事成功し後は明日のアレスⅠだけです。流石に夜南波一家は眠れず、あの能天気な母まで動揺しています。打ち上げ当日天候不良で中止の確率は60%と雷雲出てます
それでもクルーは出て来てフレディにジョニー感激で写真手が震え撮れず(笑)打ち上げの確率は5:5と微妙です。グッズでも大人気のヒビト、ムッタ複雑です。ムッタは’’誇り’’と’’嫉妬’’が5:5だと今日の天気の様です。繋がれたアポを見てマットは外していい事した気分です
アポが居なくなった事を悟り慌てるムッタ、茄子田は一番心配なのはワニだと意味深です。皆で捜し車に乗せられる所をムッタが発見し追いかけると運転手は「久しぶりだなアレクサンダー、乗ってくか?」と歯抜けジジイです。運転が荒くキャンディは最初の30秒しかウマクないと吐き出します
怪しいじーさんはNASA職員のデニール・ヤングで昔のロケット発射管制塔に連れて行かれそこで発射を見届ける気です。実は静かでいい眺めで絶好のポイント、打ち上げ前から盛り上がる人々を他所に親子2代でロケットバカのヤング、ムッタは吹っ切れ俺の中にいたジャマ者はここにはいないと平静です
カウントダウンが始まり最高潮の盛り上がり、リフトオフでヒビトを乗せたロケットが飛び立つ所でこの巻は終わります
まとめ
今巻では先に飛行士として宇宙へ飛び立つヒビトを弟に持つムッタの複雑な心境が絶妙に描かれています。兄として誇らしい反面、嫉妬の心が雑念としてムッタに纏わりつきます。ここまでヒーローとして大人気の弟を持つ兄の心境を5:5と見事な塩梅で表現しています
兄弟とは比べられる運命にあり、良い面もありますが悪い面もあります。特にヒビトは日本が誇るスターなので、先を越されたムッタは誇らしい気持ちと嫉妬の両面を持ち複雑なのです。こういった兄弟故の心境が絶妙に描かれ、正に宇宙兄弟という題が相応しい内容です
あの能天気な母でさえ動揺するのですから、飛行士の家族へのケアも怠れない等NASAの気配りも感じられます。正に命懸けの仕事であり、ヒーローでもある飛行士は憧れであり畏敬の念を抱くべきものなのかもしれません…紫の悪戯が際立った今巻、ヒビトに加えムッタの今後にも注目しましょう!7巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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