前回までのあらすじ
「天・地・人」を最大限生かしシャトーを蘇らせた’78年に遠峰は約束通り’’凡作’’を提供する事にし、小林にリストを渡し立ち聞きしていた彼女にライバルとして彼には感謝しなくてはいけない、私の足りない部分をわざわざ教えに来てくれた、「第二の使徒」の勝利100%揺るぎないと自信げです…
高杉の’’手痛い経験’’とは⁉
遠峰は’’凡作’’としたものから同じヴィンテージで上回るワインが存在する事を暗に示し、明らかな挑戦です。みやびはロベールに相談を提案しますが断られ、西藤という男を訪ねろとそこはワインスクールです。ワイン代金のカタに一日洗い物と記され、無茶振りですがテイスティング残りのグラス500種は魅力です
片っ端から試飲し、早速一本決まります!気合を入れて高杉に飲んで貰いたいワインを模索し、結局最後の一本は見つかりません。みやびは高杉に呼び出され高級ホテルでデリバリーです。高級志向の高杉に何があなたを変えてしまったの?と問い詰めます
高杉は自身の’’手痛い経験’’から世の中は中身や本質ではなくイメージで価値が決まる、だからベンツは売れると語り、みやびは相容れず’’手痛い経験’’って何だったの?と問いますが答えてくれません。以前高杉から貰ったノーブランドの腕時計を大事にしながら、みやびは彼に何があったの?と哀しいです
モノポールに「ル・パン」のおばちゃんが現れ彼女の勧めで古酒を発掘、ワインの魔法にかかります
腕時計の逸話からブランド志向に陥った高杉、改心
「ル・パン」のおばちゃんは高杉の父と飲み、息子も素晴らしいワインに出会えば人生観が大きく変えられるとします。例の試飲会となり、ブラインドで高杉に5大シャトーと同じヴィンテージの格下ワインを用意、飲み比べさせ高杉は驚愕します…ブラインドされる事でその本質は分からなくなります
みやびはどんな哀しい想いを経験したか…ブランドしか認めないなんて考えを持つようになった彼に最後の一本を飲ませ高杉はペガサスを想起、なんとそれはボルドーの5級ワインの更に格下=ブルジョワ級のワインなのです!1級シャトーは安定していいものを造り出すけど「天・地・人」が噛み合えば格下でも話は別です
中座する高杉を追い掛けるみやび、腕時計の逸話からブランド志向になった経緯を明かされ納得、「シャス・スプリーン」の意味は「哀しみよさようなら」だと過去は忘れ素晴らしい出会いを思いっきり楽しんでと諭し高杉改心です。同窓会で焼き鳥屋にみやび達が集い高杉も現れ黄色い歓声です(笑)
焼き鳥にワインという一見ミスマッチに見え雫はデキャンタする事で花開き高杉はサッカーでゴールを決めた高揚感を感じます。実は千500円くらいのワインなのにクオリティ高く、焼き鳥とのマリアージュ最高です。高杉は吹っ切れみやびの事含め負けませんよと雫に独り言ちます
藤澤と秋絵、30年越しの恋
モノポールでみやび残留を祝うと藤枝は商売上手で、閉店間際現れた女性客は秋絵で27年ぶりの再会です。「つま恋」でかぐや姫と吉田拓郎のファンだった2人は意気投合、コンサートのクライマックスには恋に落ちていたのです。蜜月の関係は長く続かず藤澤は大学を中退してしまいます
バーテンとして働き始めた藤澤は仏に行って修行を積むと秋絵を誘いますが彼女は就職決まっており、飛行機のチケットを送り不意にしますが秋絵は今もそのチケットを大事に取っていました。秋絵はエリートサラリーマンと離婚し慰謝料もたっぷり貰い裕福、何もする事なく空っぽです
藤澤は夢は叶えたが今は独り身で、夢はワインで共に生き死の間際に一杯のワインを飲める人生…別れてから30年お互いの畑にずっと葡萄以外の何かが植えられ、それは最高のワインを生み出す気の長い準備だったのかもしれないと乾杯します
セーラは撮影後飲み会を中座し雫と飲み白ワインに水浴びする乙女を感じた雫に兄が意地になる理由を悟ります。マキを抱き遠峰は3日もワインを口にしていないのはここ数年で初めてだと渇きが必要なのです。「第二の使徒」について霧生は「モナ・リザ」だと語ります
ロベールは難解ながらすぐ看破し、遠峰は煽り3週間後の再会を約束、雫は難解なのも理解出来ない程です。遠峰は単身旅に出て行き先はタクラマカン砂漠という所でこの巻は終わります
まとめ
変わってしまった高杉のブランド志向を翻意させたいみやびは雫達と格安でも質の高いワインを探し出し、その事から高杉の過去=’’痛い経験’’が明らかになります。彼女に送ったノーブランドの腕時計を馬鹿にされた思い出、こんな経験なさった方も多いのではないでしょうか?
物は同じでもブランドと名の付く物は高く取引され、目を引きます。しかしこの世の中本物を分かる人がどれだけいるでしょうか?特にワインは飲み物の為、物と違いその味わい、感覚が大事になって来るので、必ずしも5大シャトーというブランド力=美味に直結しない複雑な構図です
ブランド志向に囚われ変わってしまった高杉は翻意し本物も飲んでみなければ分からない奥深いワインの世界を知り取引はワイン事業部に一任し今回のみやび引き抜き騒動は白紙となります。指標としてブランド力は大事ですが、その人が何を大事にしているかで中身は変わって来るという事でしょうか?
その他エピソードとして謎めいていた藤澤の元カノ=秋絵との30年越しの再開も描かれ、男女の仲も時と共に変化します。タイミング的に絶妙な再会だったようで、秋絵も今後キーマンとして再登場しますのでお見逃しなく!8巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
今巻で「つま恋」が出て来ましたが、この地に私は縁があり仙台から車で静岡まで2回フェスに行った事があります。昔はフォークの聖地でしたが、Mr. Childrenの櫻井さんのBank Bandを観たくてap bank fes’06、’08に赴き人生の中でも大切な思い出です。人を惹き付ける何かが「つま恋」にはあるようです
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