前回までのあらすじ
幻海を腐れかけた負け犬だと言うので幽助は怒り殴りますが拳を抑えられ逆に強烈なパンチで返され100%のオレで闘える日が来ると凄みます。ぷーちゃんは泣き、幽助がオレは戸愚呂を許さねェ…‼と凄みます…

’’前世の実’’と’’試しの剣’’
飛影・蔵馬は残された時間で更に鍛錬に励みますが、蔵馬の元に桑原に加え美しい魔闘家鈴木が現れ’’前世の実’’と’’試しの剣’’を渡します。どちらのアイテムも実験段階にありどんな副作用があるか分かりかねる中、かつて彼は強い妖戦士田中として戸愚呂と戦い負けた過去があり、雪辱を浦飯Tに託したのです
気落ちする幽助の元にコエンマが現れ、バーサンからの伝言で出来の悪い弟子で苦労した、お前のツラは見たくないから勝てよ…と伝え、幽助は返事として霊界に向けて特大霊丸を放ち答えとします。決勝前日会場は異様な盛り上がりを見せ衛星を通じてサタニズムTVの独占放送が行われます
オーナーの特権として巨万の富を築く左京、野望は魔界と人間界を繋ぐ界境トンネルで今回の優勝賞金を合わせると夢が実現すると凄みます。他のオーナーが狂ってる、我々が大会を運営すると仕掛けますが戸愚呂に血の海にされ、彼は酒はダメなのでオレンジジュースで乾杯します
桑原は’’試しの剣’’を使いこなし、幽助の元に4人全員集合、幻海について各々思う所ありながらいよいよ決勝戦です。両T入場で完全アウェイな中、お互い4人しかおらずルール的には1対1で5戦行い先に3勝したTが勝利、5人目は左京とコエンマで決勝に臨む10人が決まります
第一試合:鴉VS蔵馬
第一試合は鴉VS蔵馬です!蔵馬は’’前世の実’’を既に飲んでおり、準備万端です。ぼたんは落ち着きなく、静流に慰められ幻海の事を案じます。蔵馬は無数の花びらで守るように包み鴉はお構いなしに前進します。風華円舞陣を鴉は一瞬で花びらを燃やし、蔵馬は左手をやられ不思議な攻撃の前になす術なしです
薬が効いて妖狐に戻ってもいいだけの時間ですが鴉の猛攻は続き彼を支配している精神的物体=爆弾で屠ろうとするとここでやっと蔵馬は妖狐になり間一髪助かります。追跡爆弾の嵐に魔界のオジギソウで対し完全に攻守逆転、囚われた鴉戦闘不能で蔵馬勝利と見られました
ところが爆破し復活、試合再開で鴉のマスクが外れます。髪の色が変わり両手が起爆装置で物凄い爆撃で会場に穴が開き、蔵馬は妖狐の姿から戻り薬の時間はまだあったのに習慣性で効果が少しずつ弱まっているのです。死に体の蔵馬は今大会初めて見せる体術で仕掛け、手刀にシマネキ草のコンボですが二番煎じは通用しないとは鴉です
地下爆弾で左足をやられ、囲まれ打つ手なしの蔵馬ですが、鴉の心臓に吸血植物を呼ぶ算段で、ダウンと同時に仕掛け蔵馬は生きており立ち上がり大逆転勝利‼と思われた中、判定は鴉の勝利です
第二試合:武威VS飛影・第三試合:戸愚呂(兄)VS桑原
実はダウンして10カウント後の攻撃だった為蔵馬の負けとなったのです。第二試合は武威VS飛影で幻海に免じて黒メガネは譲ってやるとします。飛影は右手の包帯に忌呪帯法の巻き方を使っており蔵馬は黒龍波を極めたのか…と悟ります。先に仕掛けたのは武威で、物凄い馬鹿力です
間合いに入った武威は斧を一閃しますが飛影は溶かしてしまい、本気で来いと煽り、武威は重い鎧を外し武装闘気が本当の鎧です。飛影も包帯を外し極めた黒龍波を見せてやると凄み、武威は跳ね返された黒龍は術師にかえると炎殺黒龍波を上手く誘導し、天井が開く中飛影を黒龍に喰わせます
すると飛影は生きており、腕の竜が消え’’極める者’’の器と支配力の持ち主です。単なる飛び道具ではなく術師の妖力を爆発的に高める栄養剤で、焦る武威を放り上げ叩き潰し、殺れと覚悟を決めた武威に敢えてとどめを刺さず10カウントで飛影勝利、1勝1敗です
無敵の飛影ですがこの技には致命的欠陥があり、回復に’’冬眠’’を擁し爆睡、6時間後起き、飛影の後始末で中断時間も約6時間、何と前の闘技場から石版を戸愚呂(弟)が運ぶパフォーマンスを見せて観客は湧いています。第三試合は戸愚呂(兄)VS桑原で(兄)は’’試しの剣’’で斬られますがそれは生き人形の擬態です
桑原は後ろから貫かれここで初めて幻海が死んだ事を悟ります。人形劇で幻海の惨劇を見せる(兄)は悪趣味で、完全にキレた桑原には攻撃もヒフで止まっており、てめェは許さねェー!くたばりやがれァー‼と怒りの鉄拳を喰らわすところでこの巻は終わります
まとめ
暗黒武術会もいよいよ決勝、浦飯Tは本命の戸愚呂Tと試合ます。~鈴木から’’前世の実’’と’’試しの剣’’を託され、更に飛影は黒龍波を完全に会得、幽助も幻海に託され絶対に負けられない試合です。会場は異様な盛り上がりを見せており、裏では放映権やら利権やらでビッグマネーが動きます
左京の目論見は魔界と人間界を繋ぐ界境トンネルを作る事で、これが実現してしまうと今まで以上に人間界に妖魔が流れる危機となり、そういった意味でも負けられないのです。第一試合は蔵馬が遅れて効いて来た’’前世の実’’の効果で妖狐となりますが、互角の戦いは何と先にダウンしていた蔵馬が10カウントで負けです
鴉は死んでいるだけに後味が悪い敗北ですが、この悪い流れを飛影が断ち切ります。飛影は黒龍波を完全にモノにし、別次元の強さで武威を倒し1勝1敗です。第三試合は桑原がやっと幻海の死を悟り怒りの反撃に出ます!いつも捨て石の役割が多い桑原面目躍如の予感もしますが、どうなるか…12巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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