前回までのあらすじ
オレの境地まで来いと煽る(弟)に幽助は皆がいたからここまで来れたと凄み、その強さに憧れたものの(弟)が捨てた重みを理解しオレは捨てねー‼しがみついてでも守ると渾身の顔面パンチから霊丸で吹っ飛ばし、あんたの全てを壊してオレが勝つとします
いよいよお互い全力を出しての際の際の勝負となります…

暗黒武術会終幕
勝負だと(弟)はフルパワー100%中の100%で、対する幽助も全生命力を賭けた霊丸で(弟)は初めて完全に防御にまわり、幽助は反撃する力がありません。勝負あったかに見えましたが(弟)が霊丸を消し去ります。しかし100%を越えたひずみで相打ちとなり、(弟)は硬質化します
幽助が立ち上がり浦飯T勝利です!幽助は桑原の事を悔いますが、実は桑原は生きており幽助をハメていたのです(笑)桑原の防御力が予想以上に上がっていて心臓を貫き切れなかったのだと…するとドーム全体が崩れ左京が最期のあがきです
雪菜を案じる桑原ですが、飛影が助け螢子に逆に張り倒された幽助達一行も何とか脱出します。優勝したら望むものが貰えるはずだったのに不意にし、幽助はばーさん勝ったぞー‼と報告します。ホテルを後にしぷーちゃんの霊界との電話機ももう幻海はそこにいないのです
霊界で戸愚呂は自ら冥獄界行きを志願、妖怪に転生する50年前潰煉を倒し優勝し望んで妖怪に転じたのです。冥獄界への道すがら幻海が待っており、幽助にはお前が必要だと諭し(弟)は黒メガネを外し世話ばかりかけちまったな…と去ります
ろくろ首四次元屋敷の怪
一行がいざ凱旋‼と勇むと何と幻海が現れ(幽助がつの丸先生のもんもんもん化するサービスカットあり)、暗黒武術会は浦飯T優勝で幕を閉じますが左京の野望を継ぐ者がただ一人島に残っていました。何とか3年に進級出来た2人、ぼたんも現れ戸愚呂と幻海の因縁について語らいます
放課後燃え尽き症候群の幽助に桑原が喝を入れ、彼は霊感が働かなくなっています。校門で3人にケンカを売られ、幽助は工事現場に赴きます。ぼたんは桑原に妙な力を持ったヤツが突然あちこちに現れ出した、しかもそれは人間だと言います。ぷーちゃんを逃がした方がいいと言う城戸はオレの’’領域’’にようこそと凄みます
桑原の元にぷーちゃんが現れ幽助が攫われたと置手紙を寄越します。桑原・飛影・蔵馬の三人は必ず来る事と記され、早速蔵馬の元へ行きぼたんは霊界七つ道具のイタコ笛で飛影がカブト虫のように木から落ちて来ます(笑)交換条件を飲み飛影も加わり目的地へ赴きます
まず家に入った者は決して「あつい」と言ってはいけない…と記され、中は実際蒸し暑く海藤が待ち受け飛影が斬り掛かると剣が折れ挑発され「あつい」と言ってしまい魂を取られ彼の能力は「禁句」です。無視して先に進もうとすると柳沢がおり、カギは彼が持っているものの海藤の領域の為暴力は出来ません
海藤にノド渇いたら冷蔵庫に飲み物があると誘導され、話の流れで何故か桑原の魂が取られます!更に桑原は「あつい」と言ってないとぼたんが言ってしまい彼女も魂を取られます。どうやら桑原は単語ではなく続けて「あ」・「つ」・「い」と言ってしまったのです
悪趣味な自己紹介と界境トンネル
残った蔵馬はルールさえ守れば能力は使えると冷静にカギを植物に抜き取らせ、更に「禁句」を決めさせて貰えば45分以内にキミに「禁句」を言わせてみせると断言します。蔵馬の提案は「あ」から一文字ずつ1分ごとに増えていくとし、使える文字が一つずつ消えていくというものです
1時ちょうどから開始し、お互い頭脳明晰なので簡単に「禁句」は踏まず狡猾に会話します。海藤がトイレに行くと柳沢が倒れ部屋も植物が生い茂っており、悲鳴により声を出させる気だと悟ります。事実蔵馬は「わ!」と驚かし海藤は堪えますが変顔に「あはは」と笑ってしまい大逆転です
3人の魂は戻り自分の能力に引っ掛かり海藤は魂が抜けてしまいます。狡猾だった蔵馬、柳沢を起こし3つ目のカギの在り処を聞き、三つのドアの次は七つの階段です。柳沢は浦飯は二階にいると言い、一人一人違う階段を使って貰うとし、ぼたんは目印留を使い用心してそれぞれ階段を登ります
事実幽助は二階で待っており、城戸は幽助に登って来た四人の中に’’ニセ者’’がおり10分以内に見つけろとします。それぞれ質問しても埒が明かず、目印留を剥がさせても答えが出ません。城戸はニセ者を思いっきり殴れと言い、幽助は消去法で桑原を選択、正解です
黒幕登場も何とそれは幻海でした!蔵馬は意図を悟り、これは悪趣味な自己紹介だったのです。やり方次第で4人を殺す事も出来る奴がいる事を知って欲しかったと…3人の能力は魔界の穴のせいらしく、左京の遺志を継ぐ者達が人間界にいる様です
魔界との扉を開こうとしている奴がおり、百聞は一見に如かずと蟲寄市に向かおうとするとコエンマより連絡があり界境トンネルが完全に開くまでに四段階あり、最終段階にはB級妖怪が出入り出来るようになり、更に魔界の奥底にはA級・S級妖怪もいるのです
霊界が管理しているのは魔界のごく一部で、B級妖怪全てよりA級以上の妖怪一匹が危険、一刻も早く穴を広げているヤツを見つける事となり、裏では死んだはずの戸愚呂(兄)が何者かに敵をとって下さいと頼んでいる場面でこの巻は終わります
まとめ
暗黒武術会は戸愚呂(弟)との死闘の末幽助が勝利、浦飯T優勝で幕を閉じます。こういった大会系は余韻と共に次の展開への布石となるのが王道ですが、今回も左京の野望を継ぐ者がおり、後半の界境トンネルのくだりへと繋がります
燃え尽き症候群だった幽助はケンカを吹っ掛けられ、流れで桑原達がろくろ首四次元屋敷に誘い込まれます。ここで面白いのが海藤の「禁句」で、「あつい」と言ってしまったら魂を取られてしまう事です。飛影は当然として、桑原が続けて「あ」・「つ」・「い」と言ってしまったのはトリック的に秀逸でした
頭脳明晰な蔵馬は逆に「禁句」を仕掛け彼の方が一枚上手です。黒幕が幻海で悪趣味な自己紹介だったというのも意外でしたが、例の前振りから界境トンネルのくだりとなり、あの戸愚呂ですらB級で、さらに上にA級・S級もいるようなのです…ラストの(兄)が頼み込んでいた新たな男の存在が気になる中、14巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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