前回のあらすじ
テレビ中継でジンのことを話す花子を観て、明美は居ても立ってもいられず現場に向かいます。G3は花子を痛めつけます。ZETがジンだと悟った佐山はジンに目を覚ませと呼びかけます。灰谷がジンが心を取り戻すか、逆効果でカリスマがこのわずらわしい状況の元を断とうとするかもねとZETを見上げます…
デゼルとアンビル
ZETは花子を手にかけますが、寸でのところで人間の心がそれを止めます。ヘリをG3が破壊し、中継が一旦途絶えます。室内の映像に変わると、3人組は行動不能のアルファスを遠隔操作で復活させると話します
陰禅が現れ、デゼルとなり、まずはZETを消し去り、その後灰谷を消すと言います。G3が攻撃しますが、一撃で倒され、ZETが狙われると、そこに今までの数々のジンの行動に心動かされて来た小葉が身を挺して立ち塞がります
佐山が小葉を庇い、銃で応戦しますが焼け石に水です。デゼルが二人を攻撃すると、心を取り戻したジンがそれを防ぎます!カリスマの肉体にカンザキジンの精神を宿すZETが危険だと感じるデゼル、灰谷は却って自分の思った通りに事が運んだと喜びます
灰谷は抑制の指輪を外し、裏返り、アンビルとなります。デゼルとアンビルは対のような関係で、戦闘が始まります。掃除人がZETを消すと言いますが、デゼルは無数の槍を放ち掃除人に仕事をさせません。更にアンビルの心臓を槍で一突きします
3人組の遠隔操作でアルファスの新しいスーツ・ファルコンが起動します。醜い姿になった早見はファルコンを追いますが、ファルコンは高雅の元へ飛び立ってしまいます。早見はファルコンが未完成だと言い、メガネに迫りますが、メガネは銃で早見を撃ち殺します
ファルコンを身に着けた高雅
ジンはZETから元の姿に戻る事が出来ます。小葉や佐山の声に感化されたというジンは、花子を抱き上げ謝ります。なんとか生き延びた人々をヘリポートに連れて行き、脱出を試みます
デゼルの放った槍が魔物化して、ジン達の後を追って来ます。焦った高雅は向かおうとしますが身体が動きません。そこにファルコンが現れます
心臓を一突きされたアンビルですが、エボルのボスに殺られかけた時心臓の位置が変わったようで、目で見つめることでデゼルは身動き出来ず、お互いがお互いを抑止する能力があるようで、形勢は逆転します
灰谷と陰禅共に元の姿に戻り、陰禅は何故灰谷がZETを完全体にしたいのか問いますが、灰谷はジン君を見ていたいと言います
ファルコンを身に着けた高雅は感覚が研ぎ澄まされていくことを感じます。完全に自分に酔っている高雅は3人組のそのスーツは危険だという忠告も耳に入りません。プレイヤーを見つけた高雅は攻撃しますが、ゴロウや小葉の幻覚が見え、高雅は混乱します
早見が高雅の状況を説明し、幻覚に惑わされるなと忠告しますが、高雅は幻覚を切り裂いてしまいます
実は花子もプレイヤーだった!?
鈴木が用意していたヘリに生き残った人々を乗り込ませようとしますが、パスコードが必要で鈴木は戸惑います。花子にもう離れるなと抱きしめたジンは、花子が指輪をしていることに気づきます。そこにプレイヤーを倒した灰谷が現れ、ジンと話がしたいと言います
ジンの暴きの輪にも反応しない灰谷に疑問を持ったジンですが、灰谷は今後ジンがエボルと接触するとお互い裏返り、永遠に狩りを続けることになると言います。ジンはもうこりごりだ、花子と静かに暮らすと言うと、灰谷は抑制の指輪を見せ、これで裏返りは阻止出来る、花子にも持たせておいたと言います
灰谷からパスコードを聞き出した鈴木は、ヘリの操縦が出来るようになります。花子・佐山・黒服・小葉とジンに心を動かされてきた者達が本心からジンを信頼し、ジンは喜びます。花子はジンにこれ以上辛い想いをさせたくない一心から、ジンに指輪をするように言います
3人組がファルコンを装着した高雅に負荷がかかり過ぎていることに不安を感じていると、メガネが早見の動画ファイルを見つけ、そこには早見のアマギ失墜計画が語られていました。高雅は利用されているのです
高雅は白か黒か、どちらが正義で悪かという幻覚を見ながら正義執行と斬りまくっていきます。最終的に清造の幻覚を斬ったところでガイドプログラムは終了します
高雅もジン達の元に辿り着き、プレイヤーを撃って行きます。ジンは花子から指輪を譲り受けると、暴きの輪が反応し、なんと花子が裏返ってしまうところでこの巻は終わります
まとめ
対の存在だという陰禅と灰谷は抑制の指輪のお蔭で今まで裏返ることはありませんでした。指輪を外した二人は裏返り、デゼルとアンビルに変身します。灰谷はZETがカリスマの肉体とカンザキジンの精神を持つ完全体になったことを喜んでいます
精魂尽き果てたかに見えた高雅ですが、そこにファルコンが現れ、新しいスーツを纏った高雅は今までにない覚醒を遂げます。しかしこれはスーツの性能で感覚がマヒしており、非常に危険な状態です。幻覚まで見え、正義執行に燃える高雅ですが、最早正気とは思えません
早見はアマギ失墜計画として、このファルコンを高雅に着せることで、最終的には父である清造まで高雅に始末させる算段だったようで、高雅は無意識のうちに幻覚を斬り去ってしまいます
完全体になったジンは今後暴きの輪がプレイヤーに反応し、お互い裏返り、永遠に狩りを続けていくこととなると言われます。裏返りを防ぐことが出来るのが抑制の指輪で、花子は自身が身に着けていた指輪をジンに渡すと、何と花子は裏返ってしまいます!花子はプレイヤーだったのです!
灰谷はそれが分かっていてそう仕向けたとしか思えません。この酷な状況、気になる続きもコミックスで読みましょう!!
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