前回のあらすじ
ジロウは一郎との最後の邂逅の時を思い出し、想いが通じ、二人は手を握り合い逝きます。高雅が救急処置器具の中でこの先僕は何処に行くのだろうと感じます…
凄惨な事件の真相とは…!?
高雅の行方が分かったのはアマギの仲間(防災グッズ等発明していた3人組)のお蔭でした。小葉と共に高雅の治療を待合室で見守っていると、そこに加部が銃を持って現れ、高雅が大変なことをしでかしてくれたと喚きます
早見が現れ、事後処理を済ませたようで、加部は結局自殺します
清造は早見の事件の報告を聞いています。事件の真相は、主犯格の田坂(5巻で登場して死んだ男)と加藤という人物で、加部にスカウトされたジロウがプレイヤーを生み出し、加部はプレイヤーで金儲けをしており、そのことがバレ自害したのです
清造は光鎧のN・E・Tという新生命体の研究は知っていたものの、プレイヤーの存在を知らず、早見は黒幕の加藤の調査と、茉柚の記憶を消すこと、そして、高雅の功績を称え、軍事産業部にアルファスプロジェクトへの移行の許可を取り付けます
高雅の母がやっと家に帰って来ると、小葉は激怒し、事情を説明します。母はボランティアに行っていたようです。母は高雅に面会し、涙を流し、清造に離婚を切り出しますが、清造は認めません
高雅は万全を期すために6か月も社会復帰を見送られ、リハビリとカウンセリングに費やします。凄惨な事件だったため、心のケアが必要で、今もなお高雅はトラウマと格闘しています。茉柚の存在だけが光なのです
その後のジン
ジンは今までの出来事を思い出し苦悩します。良い思い出などじィちゃんとおばさんの事しかないと感じます。そこに男が現れ、光鎧のところに連れて行かれ、ジンは全てを知らされます
2年後、警部(佐山)は摩訶不思議な事件に、犯人は砂かけババアだと言っています。ジンは留置所にまた来ており、佐山はジンを釈放します。暴力事件も人助けのためという証言があり、いつも許されて来たのです
隣町からたまたま共に越してきた二人、佐山はジンの面倒もみたくなると腐れ縁を笑いますが、ジンは嬉しそうで、以前掛けて貰った「辛い時こそ顔上げて…」という言葉はジンの胸に強く残っています
佐山はジンを取り巻く数々の謎について考え、何かの陰謀があることを感じています
ジンは家に帰ると、知らない女がベッドで寝ています。慌てて出て行った女ですが、不審な3人組の男に捕まります。男は手に泡があり、人間を溶かしていると言います。女は逃げますが、どん詰まりで逃げ道がありません
女は遮二無二突破を図りますが、倒され、最早これまで…というところにジンが現れます。ジンはアマギの人間に監視されており、監視者はこの状況はまずいと感じつつ、見守るしかないと言います。ジンは1万円で女を助けると言い、男達を屠っていきます
監視者は相手がプレイヤーの可能性があると言い、ジンに実戦のテストになると考え、状況を見てしまっている女を麻酔銃で眠らせます。男は裏返り、プレイヤーとなりジンを吹き飛ばします!ジンは覚醒補足剤を噛み、闘いに備えます(徐々に効いて来るようで時間が掛かります)
ZET覚醒でプレイヤー一掃も掃除人が現れ…
裏返ったプレイヤー相手にジンは奮戦しますが、プレイヤーは髑髏のように変形し、圧倒的なパワーを見せます。監視部屋に光鎧が現れ、ジンがプレイヤーを引き寄せる、ZET細胞がプレイヤーと共鳴すると言います
数値が100%になると、ジンはZETへ変身し、プレイヤーを圧倒します(以前のようなフォルムですが色が違います)。数値はなおも上昇を続け、ジンはメルトダウンを起こします…プレイヤーがまだ生き残っているのです
逃げたプレイヤーをエボルの掟をお忘れか?と掃除人が現れ排除します。するとジンの数値が下がりジンは元の姿に戻ります。女を部屋に連れて行こうとすると、掃除人が現れ、ジンは全く気配を感じなかったと戦慄します
ジンの存在を知っていた掃除人は、ジンを消そうとしますが、ジンは一発も入れられないことを悔しがります。死を恐れぬジンに命を大切にしろと言い、掃除人は去ります。タイミング良く監視者が現れ、掃除人に突かれえぐれた部分を見て、これだけで済んだことは奇蹟的だと言います
念のため検査をしたいと伝え別れますが、光鎧は過労のため寝込んでしまいます。女は目醒め、ジンが料理を作り、怖いので今晩は泊めて貰うことになります。ジンは監視されていることを知っており、風呂場のカメラを破壊しますが、女は勘違いしてジンにシャンプーを投げたところでこの巻は終わります
まとめ
凄惨な事件の真相が明らかになります。主犯は田坂と加藤というアマギの人間で、ジロウを利用してプレイヤーで金儲けをしていた加部は事がバレたため自害します
田坂は清造がプレイヤーを作らせたと言っていましたが、実際は清造は光鎧がN・E・Tの研究をしていることは知っていたもののプレイヤーの存在すら知らないということでした
今回の事件が公になることを恐れた清造と早見は事後処理をし、高雅にはある意味貴重な経験をしたとして、慎重に社会復帰するためにリハビリ・カウンセリングを受けさせます
流石の高雅もあの事件の影響は強く、時折感情がコントロール出来なくなります。しかし茉柚の存在が高雅の功績であるので、高雅はそれを糧に生きていきます
ジンは自身の秘密を光鎧に打ち明けられ、2年後、別の街で監視下の元暮らしています。知らない女が迷い込んで来たことからプレイヤーに出くわし、覚醒補足剤を噛むことでジンはZETになります
数値が100%になることで独特のフォルムとなり傷も修復されるのですが、今回は白過ぎて、以前の時とは状況が違うようです。圧倒的な力でプレイヤーを葬りますが、まだ生きているようで、ジンの数値は下がらず、メルトダウンを起こします
掃除人が現れ、プレイヤーを消し去り、ジンにも接触してきますが、掃除人はジンを見逃します。この掃除人、時折現れてはエボルの掟と話ていますが、まだまだ謎の多い人物です
転がり込んできた女とジンの奇妙な共同生活が始まります。気になる続きもコミックスで是非!!
コメント