前回までのあらすじ
タケミチも撃たれ、ナオトと二人倒れ、死期を悟ったナオトは今ではヒーローで誇りでもあるタケミチに最後の握手だと手を伸ばし、意識が朦朧とする中、タケミチは握手し、絶対に諦めない、最後にさせないとタイムリープします…
マイキーとイザナの因縁
過去に戻ったタケミチはナオトと握手しますが、未来には戻れませんでした…タケミチは絶望し、今までの経緯を洗いざらい話し、もう死のうかなあと呟くと、いつの間にか相手はヒナタに替わっており、タケミチは真実を告げていたのです
ヒナタにプロポーズ?と聞かれ、うんと答えると、じゃあヒナ死んでもいいよと言われ、タケミチは諦めねえと誓います。未来の事は聞かなかった事にしてくれと言い、タケミチはターゲットをイザナと黒幕の稀咲に見定めます
ドラケンと共にマイキー宅に赴くタケミチは、イザナについて聞くと、黒龍の初代総長は真一郎だと明かされ(当然タケミチは知っていましたが、未来での情報の為知らなかったフリをします)、マイキーは九代目と揉める前に真一郎に話を付けに行ったと言います
真一郎は黒龍はマイキーの為に残したチームだ、継いで欲しいと告げ、黒龍を腐らせた八代目がイザナだと判明します。するとお茶を持ってきたエマが、イザナは自分の兄だと言うのです(つまりマイキーにとっても異母兄弟なのです)
イザナと真一郎は仲が良かったらしく、手紙の文字量から見ても普通じゃない関係です。手紙にはマイキーの話はもうしないでと書いてあり、イザナがマイキーの存在に嫉妬していた事が分かります
ドラケンは東卍結成時九代目黒龍総長の班目が「八代目の意志を継ぎ、佐野万次郎!そして東卍は黒龍が潰す!」と高らかに宣言していたと言います。全てイザナの私怨から来るもので、真一郎がいない今、天竺を創りマイキーを潰すために自ら乗り込んできた…血の繋がった弟を潰すために!
’’特務部隊’’=風紀委員の伍番隊隊長・ムーチョ
タケミチは千冬に経緯を話し、もう過去には戻れないから、これからは単独で動く、オレが稀咲とイザナを殺すと打ち明けます。千冬はこれは東卍の’’ど真ん中の戦い’’だとし、壱番隊にもきちんと説明するのが筋(未来の事は伏せて)と話します
溝中五人衆に打ち明けると、水臭い、オレらも命を張ると同調され、千冬はタケミチに1人で背負い込むなと諭します。すると伍番隊隊長の武藤(ムーチョ)が現れ、いきなり一方的にボコられます!タケミチは三途に車に乗せられ、気づくと縛られ、同部屋にココとイヌピーも拘束されている状況です
二人はムーチョが元々イザナ達の仲間、少年院で出会った’’極悪の世代’’だと言います
ムーチョは東卍の中でも伍番隊は特別枠、唯一内輪揉めが許されている’’特務隊‘’=風紀委員だと言います。身に覚えがないタケミチにイヌピーが昔イザナと繋がっていた事を白状します。壱番隊の首謀者が天竺のスパイとして引き入れたと誤解されていようです
嵌められたタケミチ、ココもイヌピーもタケミチは裏切者ではないと言いますが、ムーチョはお前らは勘違いしている、特務の話をしたのはこれが特務じゃねえからだと言うのです!ムーチョは自身が天竺創設メンバーだと明かし、イザナが戻って来た今、オマエらはオレの敵だ、ここで死ねと言います
’’財力’’ココを奪われ、タケミチ、イヌピーと結託
ムーチョは3人を拉致ったのには理由があると言い、ココは金を作る天才だからイザナが今もなお必要としたい力、’’財力’’を持っていると言うのです。ココはイヌピーの言う事しか聞かない為、ここでタケミチとイヌピーを殺して天竺に迎えようとしているのだと…
イザナはココの’’財力’’、稀咲の’’ブレーン’’、マイキーの’’カリスマ性’’、それらを駆使して最強の’’犯罪組織を創ろうとしているのです。ココが味方に付けばタケミチ達を許してやるとムーチョは口説き落とそうとしますが、タケミチは目をギラつかせ、オレの部下はテメェらなんかに渡さねえと盾突きます!
勝てる勝てないの問題じゃないというタケミチは拘束されたままムーチョに突進しますが、気づくとごみ捨て場におり、結局イヌピー共々反抗したもののココは守れませんでした。イヌピーを背負ったタケミチはイヌピーとココを誤解していたと詫び、二人共オレの仲間だと語り、イヌピーも心許します
イヌピーはアジトでココを救いたい、タケミチに十一代目黒龍総長を継いでくれと懇願します。アジトは実は真一郎のバイク屋の跡地で、初代総長時代の良さを語り、八代目、九代目の変わり果てた黒龍に嫌気が刺し、大寿を頼ったのです
タケミチも救いたい人がいるからイヌピーの気持ちは分かると言い、東卍壱番隊隊長兼十一代目黒龍総長になると宣言します。ココを連れ戻し、稀咲とイザナをぶっ飛ばして天竺を潰す、ついて来れますか?と問い、イヌピーがこの命オマエに預けると握手するところでこの巻は終わります
まとめ
未来のナオトが死んでいる状態では過去のナオトと握手してもトリガーが発動せず、未来にタイムリープする事は出来ません。タケミチは独力でこの状況を打開しなければならないのですが、千冬始め多くの者がタケミチに心動かされ、協力してくれます
ここで東卍の風紀委員と言われる伍番隊・ムーチョに急襲され、拘束されますが、ムーチョの真の狙いは’’財力’’を持つココをイザナの配下に加え、稀咲・マイキーと共に最強(最凶)の犯罪組織を創ろうとしているのです
タケミチは打開不可能な状況でも漢を見せて反抗しますが、当然返り討ちに遭い、ココは奪われます。しかし今までどちらかといえば反目していたイヌピーがタケミチの漢気に感化され、何と十一代黒龍総長になってくれと懇願してきます!
ヘタレだったタケミチでしたが、タイムリープを繰り返し、修羅場を潜り抜け、決して喧嘩は強くはありませんが、その姿勢は確実に周りの人間の心を動かしていきます
少年誌では今まで敵対していた人物と仲直りし共闘していく姿が共感を呼びます…イヌピーとも結託し、反撃の狼煙を上げられる事は出来るでしょうか?17巻に続きます…
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