前回までのあらすじ
真一郎は自分がきっかけを作ってしまったと悔い、時は経ちもうあれから4年、中学生かとマイキーの車椅子を押します…
浮浪者→真一郎→タケミチと受け継がれたタイムリープの力
一つ目の世界線では出所した三途が瘦せ衰えたマイキーを見て、真一郎に掛かる負担を場地と心配します。1か月後マイキーは死に、手を尽くした真一郎は闇落ちします。ワカにキャバクラに連れていかれ、そこでタイムリーパーについて大笑いで話している集団を見かけます
真一郎は問い詰め、噂のタイムリーパーという浮浪者の下へ赴きます。浮浪者はこの力が欲しくて’’前の奴’’を殺して手に入れたと言い、真一郎は浮浪者を殺してしまいます。しかしタイムリープする事はできません
翌日絶望した真一郎は濁流めがけて橋から飛び降り自殺を図りますが、そこで何とタイムリープし、4年前に戻ります。マイキーも生きており、真一郎は願いが叶ったとマイキーをバイクに乗せ喜びます。全てが上手くいっていると思っていると、例のコンコルド事件が起き、マイキーは三途の口を裂いてしまいます
三途は入院し、マイキーに闇を見た真一郎は三途にマイキーと友達でいてくれと握手すると、そこでタイムリープし現代に戻って来ます。バイク屋にマイキーが現れ、真一郎は運命を変えたと涙します。すると三途が現れ、記憶が2つあると言うのです
三途は真一郎が死んだはずなのに、今はバイク屋を営んでおり、マイキーも東京卍會のリーダーをやっているしと混乱しています。真一郎は正直にタイムリープして未来を変えた、この事は内緒にしていてくれと話し、もうこの力は必要ないなと感じます
すると公園で例のタケミチがヒナタを救おうとする場面に出くわし、真一郎が助け、タケミチは真一郎のように強くなりたい、ヒーローになりたいと涙します。そこで真一郎はタケミチに握手し、タイムリープの力を授けます(タケミチは何の事か理解していません)
ワカは真一郎から聞いた話はここまでだと言い、タケミチは全てが繋がっていた、あの日がオレの物語の始まりだったんだと悟ります
黒い衝動を解き放ち、タケミチ・マイキー最後のタイムリープ
回想では2003年8月13日、例の浮浪者を探すも見つけられなかった真一郎がバイク屋に戻ると、場地と一虎が窃盗に入っており、後ろから殴られた真一郎は因果応報かと感じながら亡くなります
マイキーは真一郎がタイムリーパー(浮浪者)を殺した事で生まれた’’呪い’’、それがオレの’’黒い衝動’’の正体で、一虎もそうだったと言います。それがオレを蝕んだ、だから仲間を突き放したと…タケミチはもう抑えなくて良い、二代目東京卍會は君を救うために結成した、黒い衝動を開放してくれと言います
どうなっても知らねえぞとマイキーは黒い衝動を解き放ち、タケミチは全部終わらせようと覚悟を決めます。マイキーは日本刀を振り回しタケミチは右腕を斬られます。三途はマイキーと黒い衝動はもう切り離せない、呪いにのまれて真一郎も場地もエマもドラケンも死んだのだとタケミチを止めます
するとマイキーの日本刀でタケミチは胸を刺され、タケミチはそのままマイキーに抱き着きます。タケミチは黒い衝動ごと背負ってやる、一生のオレの友達だと言い、何度でもやり直してやるとマイキーがトリガーだから手を握れと言いつつ、力尽きます
マイキーはこうならないために遠ざけてきたんだ、目ぇ覚ましてくれよ!と泣き、涙がタケミチの手に落ちると、何とタケミチは1998年にタイムリープします!最初死んだから走馬灯のように記憶が過っているのかと感じますが、家を飛び出しマイキー宅に行くと、場地、エマ、真一郎、三途と現れ、やはりタイムリープしているのです
最後にマイキーに会い、当然知らないだろうと思っていると、何とマイキーはタケミっちと認識しており、二人揃ってタイムリープしていたのです!二人は喜び、どういう理屈かは分からないが、俺達のリベンジだと二人で突っ走ります
大団円・ハッピーエンド
東卍を興し、そこに稀咲も、三途もおり、真一郎も場地も一虎もエマも、柴家の3人、ココ、イヌピー、イザナ、鶴蝶、ムーチョも、主だった者全てを救う為に徹したタケミチとマイキーはついに東卍で全国制覇します
東卍は総長:マイキー、総長代理:タケミチ、副総長:ドラケン、参謀:稀咲・半間、壱番隊隊長:場地・副隊長:千冬、弐番隊隊長:三ツ谷・副隊長:八戒、参番隊隊長:パーちん・副隊長:ぺーやん、肆(よん)番隊隊長:一虎、伍番隊隊長:三途・副隊長:千咒、陸(ろく)番隊隊長・副隊長:河田兄弟、漆(なな)番隊隊長:大寿、ココ・イヌピー、捌(はち)番隊隊長:イザナ・副隊長:鶴蝶、モッチー・灰谷兄弟・班目・ムーチョと続きます
マイキーは高らかに東卍解散を宣言、11年後、結婚式では各々の進路について語られます。それぞれの個性を活かした進路に進み、充実した生活の中、ついにタケミチとヒナタは結婚し、千冬はタケミチの大きな背中に、何度も何度も失敗してたぐりよせた奇跡だと感じます
誓いのキスをし、主だったメンバーが祝福を告げ、タケミチが感謝し、ブーケが宙を舞う場面で東京リベンジャーズは終わります
まとめ
過去に戻りたいと強く願っていた真一郎はひょんなことからタイムリーパーの浮浪者と出逢い、力を受け継ぎます。結果タイムリープに成功し、マイキーを死なさない世界線が生まれ、喜びと共に人を殺してしまった闇も抱えます
これまたひょんな事からタイムリープの力は真一郎からタケミチに受け継がれます。その後例の窃盗事件で命を落とす真一郎、マイキーは自身の’’黒い衝動’’について、誰も巻き込みたくなかったから遠ざけたと言います
タケミチは’’黒い衝動’’を開放しろと言い、闇落ちしたマイキーに胸を刺されますが、咄嗟にマイキーに抱き着き、力尽きたところでマイキーの涙がタケミチの手に落ち、奇跡のダブルタイムリープを起こします!
今までで一番若い時代にタイムリープし、しかもお互いも、過去も未来も知っているタケミチとマイキーは今度こそ俺たちのリベンジだと関わった全ての人を幸せにすべく奮戦し、結果最高の未来を作ります
一時期タケミチとヒナタの結婚でハッピーエンドで終わるのか?と思いきや、マイキーが幸せでなければ納得の行かなかったタケミチ、何と闇に魅入られたマイキーすら包み込み、二人で一から未来を塗り替え、皆をハッピーエンドへと向かわせます
頼りなかったあのタケミチでしたが、漢を上げ、大きな背中を見せる姿には、諦めなければ何事も叶うという人生の訓示のようで、伏線もしっかり回収するあたり、和久井健先生の真骨頂と言えるでしょう
終わりに
如何だったでしょうか?誰もが一度は考える人生をやり直したい!という想いを、不良と数々の因縁、そして決して諦めなかったタケミチの姿勢が共感を呼び、大ヒットしている東京リベンジャーズ、長すぎず31巻とまとまっており、文字数も比較的少なくサクッと読め、感動を生む和久井健先生最大のヒット作となりました
異世界転生ものも流行りましたが、いち早くこのタイムリープとリベンジを題材とした和久井健先生は先見の明があったと言えるでしょう。何度でもタケミチに、東京卍會の連中に会いに行きたくなりますね!ここまでお付き合い頂きありがとうございました
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