前回までのあらすじ
事情を説明するとディアンヌも早とちりしたと謝り、10年前の出来事について語らいます。聖騎士長に呼び出されたものの惨殺されており、王国全騎士に包囲されたところでメリオダスの記憶は途切れており、<七つの大罪>は聖騎士長殺しの濡れ衣を着せられているのです
ディアンヌも手を貸すと言う中、巨大な雷雲が現れ、雷でメリオダス達は縛り付けられ、そこに満を持してギルサンダーが参上します…
メリオダスの狡猾さ
実の妹のように可愛がってくれたギルサンダーの凄みにエリザベスは圧倒されます。ギルサンダーはホークを蹴り上げると、父のザラトラスを殺した報復と、その貴様らを殺すことで父を越えたか証明するために<七つの大罪>の首を狙っていると言います
メリオダスは雷の縛を自ら破り、ギルサンダーと同時に剣を一閃します!ところが後ろを取られたメリオダスは肩から背中を斬られ、瀕死のメリオダスにギルサンダーは残る5人のうち消息をつかめているのが強欲の罪はバステ監獄で厳重幽閉、怠惰の罪は死者の都に遺棄されていると言います
しかし実はこの事を聞きだすためにメリオダスはワザと斬られており、一気に復活します。ギルサンダーの鋭い剣撃もメリオダスにはお見通しで、ディアンヌがギルサンダーを遠くへ投げ捨てます(教会に落ち建物を破壊しますが生きています)
メリオダスはバステ監獄に行くと言い、エリザベスが傷の心配をすると、なんともないと言いつつ倒れてしまいます。バステ監獄には四聖騎士<不気味な牙>がおり、強欲の罪も拷問を受け続け虫の息です。ところが看守は鼻歌が聴こえて来て、どうやら強欲の罪が歌っているようなのです
ダルマリーの町で静養するメリオダス、ディアンヌは単身バステ監獄に向かうと言うのでエリザベスも行こうとしますが足手まといだとし、以前その大きさを度外視し一人の女としてメリオダスが助けてくれたことを語ります。お互いがそちらに成り代わりたいと感じながら、ディアンヌが先に進むと監獄から毒虫の大群が押し寄せます!
ディアンヌは虫は嫌いだが団長のためなら…と地面を割れ起こし虫を一蹴し、<不気味な牙>の先手:フリージアがさすがと褒める中、監獄では看守の噂話を聞き、強欲の罪が牢から独力で出て来てしまいます
<不気味な牙>との戦い
ジェリコは脱獄した強欲の罪のバンに鋭い剣撃を放ち葬ったかに見えましたが、何とバンは上手くかわしながら綺麗に散髪に利用してしまいます!鋼の鉄杭で打ちつけられていたはずなのに傷も再生しています。首にだけ傷が残り、あいつにつけられた傷は特別製…だなとにやけます
ダナ先生はメリオダスに治療を施していると見せかけ、実は特別配合の劇毒を飲ませており、<不気味な牙>のゴルギウスの差し金です。ゴルギウスがメリオダスの欠けた剣を奪おうとすると、以前バンとのやり取りの回想を挟み、メリオダスは意識はないはずなのに剣を離しません
メリオダスは覚醒し額に紋様が浮かび、剣を所持していることが唯一の償いなんだと言い切ります。あまりの凄みにゴルギウスは退散し、いつものメリオダスに戻ると穏やかで、傷もいつの間にか治っています。逃げたゴルギウスを見つけ、ダナ先生は娘を人質に取られていたため毒を盛ったことが分かります
ゴルギウスは用済みだとダナ先生を刺し、瞬間移動でエリザベスを襲いますが、メリオダスも超反応で応戦します。メリオダス達は狭い荒屋に避難し、ゴルギウスは得意の瞬間移動でメリオダスの後ろを取りますが、荒屋の地面は脆く崩壊し落下します。メリオダスは瞬間移動ではなく「透明化」だろ?と見抜いています
メリオダスが一閃し誰の差し金か問い、ゴルギウスは馬で逃げるので後を追おうとすると、エリザベスはダナ先生の元へ向かいます。自身のせいだと責めるエリザベスに、メリオダスは「たとえお前が死んでも…オレはお前との約束を果たす‼」と断言します
リズとの回想を挟み、それが騎士だと言うメリオダス、エリザベスも思い直し、王国と人々を守るために戦い続けると決意します
脱獄したバンの真意とは!?
そこにディアンヌが現れ、少しボーっとしており、記憶が曖昧なところがあります。まずはセネットを救出するというメリオダス、そこに<不気味な牙>のルインが現れたように錯覚し、ディアンヌはメリオダスを攻撃し始めます。そこにまたしてもルインが現れ、メリオダスは攻撃しますが、それは実はディアンヌで、術により共倒れをさせられているのです
一方バンは囚われたセネットを気に入り、襲うと見せかけ護身用のダガーを引き抜きセネットを助けます。<不気味な牙>のジュドが現れ、バンは用済みだ、<七つの大罪>も四人消えるのだと豪語します
エリザベスはこの身に代えても…守ってみせます‼と言うので嵐の輪舞の虫の大群が襲う中勇敢に子供を抱き寄せると、それは幻覚でエリザベスは暴行を受けますが、巧みに催眠暗示の正体:錫杖の鈴を奪い取っていました。メリオダスは正気に戻りエリザベスの勇敢さを讃えます
背後から一方的に攻撃されたメリオダスは逆に剛腕で吹き飛ばし、ルインは聖騎士の所以を説きこちらも剛腕を振るいますが、メリオダスは拳一つで鋼の鎧を打ち砕きます!その下には鋼に勝る肉体だと豪語するルインに更に強烈な一撃を放ち、オレの大切なもんを傷つけた、それがお前の罪だと一掃します
バンは胸に杭を打たれますが、もうお前の痛みは飽きたと逆に杭をジュドに打ち込み返し、10年前と同じ王国転覆を謀る気か?、今度こそ王国全聖騎士は<七つの大罪>に…全面戦争を仕掛けるぞ…と言われ、バンがそそるねえ♪とにやけるところでこの巻は終わります
まとめ
七つの大罪は全編大どんでん返しの連続で、こう見せかけて実は…という展開が目白押しです。ギルサンダーに一方的にやられたかに見えたメリオダスも実は他の<七つの大罪>の行方を聞き出すためだったのは驚きです
メリオダス達の前に<不気味な牙>が立ち塞がる中、強欲の罪のバンが脱獄しようと試みます。彼は後述しますが不死身の男のため、傷口も回復し、無類の強さを誇ります
メリオダスはリズという女性の影を見ながらエリザベスに絶対に約束を果たすと断言します。これは伏線でもあり、メリオダスの数奇な運命の解説への布石ともなります…徐々に明らかになっていきますので、今は読み飛ばしておきましょう
当面の敵:<不気味な牙>を<七つの大罪>であるメリオダス・バンがそれぞれ圧倒する中、この二人の再会はあるのでしょうか?まだまだ謎が多い七つの大罪、3巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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