進撃の巨人は4巻で一章構成と言われております
ということは起承転結で言うと「進撃の巨人」3巻は「転」にあたるのでしょう
今回はその3巻のレビューに入っていきます
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まずは2巻のおさらい
エレンを失って自暴自棄になるミカサ
そんな彼女の危機を救い、そして巨人を縦横無尽に倒す人類の味方をする謎の巨人
そのうなじの中から姿を現したのは亡くなったはずのエレンでした
リヴァイの活躍が見れる話
進撃の巨人では稀に番外編が掲載されることがあります
その作者が初めて描く番外編となる「特別編 リヴァイ兵士長」が3巻に収録されており、リヴァイの活躍と実力が初めて垣間見れます
この話で民衆が「一人で一個旅団並みの戦力がある」とリヴァイを評価するシーンがありますが、決して大袈裟な表現ではありません
今後の展開を見ればその理由もいずれ分かってきます
この番外編ではエレンたちがトロスト区で巨人と戦っている間、エルヴィンやリヴァイ、ハンジらが率いる調査兵団が何をしていたかという内容になっており、説明不足だった部分を読者に説明している意図もあるものと伺えます
エレンの扱いと立場
巨人の中から出てきたエレンですが、彼の扱いは一体どうなってしまうのでしょうか
一度想像してみてください
もしも人類の天敵の体内から人間が出てきたらどう思うのが自然でしょうか
そんな人間の扱いがどうなるのかは中世ヨーロッパの歴史を見れば想像に容易いことでしょう
猜疑心、怒り、憎しみ、そして魔女狩り気質な兵士たち
そんな敵意がエレンに向けられます
本人が無実を主張しても聞き入れてもらえません
そのような話が3巻では描かれます
ですが、エレンにはミカサとアルミンという仲間も付いており、彼らは言うまでもなくエレンに味方をします
ここでは3人は一組であり、誰一人も欠けてはいけないということが強調される展開内容となっております
進撃の巨人は単なる「人間対巨人」を描く作品ではなく、人間同士の葛藤なども多く描かれます
「人間対人間」から「巨人対巨人」まで描かれます
そこが本作の持ち味でもあります
エレンが巨人に食べられた後
死んだと思われたエレンがどのような経緯で巨人になったのかなどもしっかりと描かれます
「あのときエレンは巨人に食われたんじゃないの?」という読者の疑問に答えてくれるような内容となっており、それでもなぜ巨人になったのかという謎が残るような描写となっています
それは後に少しずつ判明しますので、現段階では分からなくても問題ありません
最後に
ずばり見て欲しいところは
「3人の信頼」、
そして「人類の英断」
です
この巻では人類は一丸となります
いつもばらばらだった彼らが硝子細工のように脆いものだとしても、勝利に向けて一つになっている様にぜひ注目してみて下さい
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