前回までのあらすじ
逆に南門方角にも強い魔力が感じられ、キャメロットの新王:アーサーの大規模な軍隊が出現します…
リオネスでの攻防始まる
突如出現した巨石に刺さった剣を抜いてしまったという若き王の登場にヘンドリクセンが対応し、ドレファスに<七つの大罪>の対処を頼みます。アーサーの付き人は兵団を一瞬で消し、リオネス王に謁見を申し出ます。病床のため無理だと言うと、その付き人なら王の病を癒せることが可能だと言うのです
アーサーは兜を取り、立ち入られたくない事情なら我らが解決に力をお貸ししようとまで言います。エリザベスはリオネスの地下牢にホークと連れていかれ、ホークのローリング・ハム・アタックが冴える中、マーガレット姉さま⁉と声を掛けるとそこにはその本人がいます
ドレファスと「新世代」たちは<七つの大罪>の目的は元マーリンの館ーヘンドリクセンの魔術研究館だろうと予想します。ディアンヌはさらわれたのがエリザベスじゃなくてボクだったらー団長はあんなムキになってくれたかな?と訴え、キングはなぐさめます
黒妖犬のオスローを呼び出し、飲み込んだものを別の場所に転送する不思議な力を持つので、一気にリオネスに向かおうとしますが、巨体のディアンヌを一飲みできず、お尻がつっかえてキングは鼻血を出します(笑)
メリオダスたちが敵に対する中、ゴウセルは効率良く行こうと神器で’’瘡蓋の記憶’’を放ち、聖騎士たちの記憶を上書きし久々に再会した家族や友人だと勘違いさせ慣れ合ってきます。その隙に先へ進むと衝撃が起こり(後述の一閃)、メリオダスたちは後を追います
ヘンドリクセンの元に最後の欠片が揃ったと報告があり、アーサーが興味を持ったため一閃しますが、アーサーは軽く受け切り、この程度なら案外なんとかなりそうだと豪語します。聖騎士と「新世代」たちは地下の異変を感じドレファスが穴を開け潜るとそこにはディアンヌがいます
ディアンヌに弟を助けられジールが反旗!
狭い牢内で身動きの取れないディアンヌ相手にジェリコが’’神速之断骨’’を放ちますが、神器の力もありディアンヌは無傷です。隙のないディアンヌ相手にギルサンダーは’’雷帝の粛清’’を放ち、この魔力:「雷帝」は物凄い威力です
更にハウザーの’’ライジングトルネード’’と合技’’雷竜の城’’まで放ち、加えて’’雹弾’’と畳み掛けますが、逆にディアンヌは’’大地の剛剣’’で一掃します!ところがドレファスは剣一本で受け切り「魔力」について語り、「砕貫」でディアンヌの胸を貫きます
ディアンヌは尚も立ち向かおうとするので、ドレファスは容赦なく’’羅貫’’、’’崩撃’’を連射し、ディアンヌは吹き飛び街はメチャクチャです。ヘルブラム卿が弄ぶ中、ディアンヌは身を呈してジールを救い、ジェリコが首を獲ろうとするとそこにハウザーとギーラが立ち塞がります
二人は反旗を翻し、共闘して’’ライジングトルネード’’に’’ショット・ボム’’の合技’’ボム・サイクロン’’は物凄い威力で、遠巻きにゴウセルがディアンヌの魔力ではない、急いだ方がいいなと現場へ向かいます
ゴウセルの’’悪夢語り’’
ゴウセルの居所を掴んだ聖騎士たちが処刑決行‼と襲いますが、カイーデが止め、実はそれは<暁闇の咆哮>のスレイダーで、ゴウセルに挑みます。もう一度殺り合ってみたかったというスレイダーは’’威圧’’でゴウセルの動きを止めると首をへし折ってしまいます
ところがゴウセルには効いておらず、スレイダーの思考を覗き、<暁闇の咆哮>と<七つの大罪>は戦う理由はないと説き、スレイダーは混乱し王の元へ向かいます
一方仲間割れしていた聖騎士と「新世代」、ハウザーとギーラの合技もヘルブラム卿は付呪’’炎の耐性’’’’風の耐性’’で軽減し、ドレファスに至っては全くの無傷なのです!’’羅貫’’でギーラはやられたかに見えましたが、ゴウセルが救います
ゴウセルはギーラたちの記憶から状況を瞬時に把握し、ドレファスを全力で倒すと豪語します。ところがドレファスは’’貫突’’を突き刺すと’’羅貫’’と畳み掛けますが、身体に大穴の空いたゴウセルは「話が長い」と強烈なパンチで返し、’’悪夢語り’’でドレファスの過去を盗み見ます
現実はドレファスの剣がゴウセルを貫くと同時にゴウセルが頭に触れ、二人の動きはピタリと止まります。ドレファスは意識が戻りゴウセルを張り倒しますが、思いの外ダメージは大きかったようです。後をヘルブラム卿に託し、ギーラたちは戦況が楽になったはずと感じますが、そうはいきません
ヘルブラム卿は’’地獄の呼び声’’で黒い霧を出し、「死」の魔力でギーラたちが弱る中、ディアンヌがヘルブラム卿を潰し、逆に’’殺しの氷山’’で一串にされ、止めを…という時キングが涙ながらにディアンヌを守るところでこの巻は終わります
*番外編:「結成ホークナイト‼」が載っています
まとめ
激しい戦いで必殺技・ダブルミーニングの応酬に文章化のし甲斐がある巻でした(笑)アーサーの登場で更に複雑化する人物相関図、混乱しそうになりますが、リオネス側に囚われたエリザベスを<七つの大罪>が救いに行く中、別行動のディアンヌが先に戦端を開き、ディアンヌの行動にギーラたちが同調するのです
実の弟を救われ、ギーラと共にハウザーが反旗し、ドレファス・ヘルブラム卿と対します。ここに更にゴウセルまで加わり、その強大な「魔力」の応酬は凄まじい筆致で描かれます。ところが鈴木央先生はご存じの通り早筆のため連載当初から2カ月に1巻ペースの驚異のスピードだったそうですから驚きですね
ここまでのクオリティーの漫画を早筆で背景含むほとんどをご自身で描いていたというのですから、その物語の内容と共に画力の凄まじさが際立ちます。鬼滅の刃は和風な必殺技が多く出ますが、七つの大罪はファンタジー漫画のため、洋風なものが多く、どれも飽きさせない工夫が施されています
傷ついたディアンヌの元にゴウセル・キングと<七つの大罪>が集まり、ここからの反撃はあるのでしょうか?10巻に続きます…
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