前回までのあらすじ
試合後両校それぞれの選手同士交流を深め、烏養も猫又に刺激を受けコーチ続行を決意します
お互い健闘を称え合い別れ、今日のが公式戦だったらすべてが終わりーそれを理解した上でIH予選目前、反省と分析・練習だと烏野メンバーが燃えます…
IH予選スタート
IH予選組み合わせが決まり、烏野は常並と当たります。宮城県は地区予選がなく、県内約60チーム中1チームしか全国に進めません。音駒との再戦を願うメンバー、雑誌の注目選手に白鳥沢の牛島が選ばれており、県内No.1エースなのです
他にも県内のライバルとして和久谷南、伊達工、青葉城西、そして白鳥沢が君臨し、どこも倒さないと全国へは行けません。組み合わせでは常並に勝つと伊達工と当たり、更にシード校は城西と厳しいブロックです
澤村は女子バレー部主将の道宮とお互い健闘を誓い、各メンバーも闘志を燃やします。烏養は本業の仕事も調整してコーチと両立し寝不足です。山口は嶋田マートのOBの下へジャンプフローターサーブを教えて欲しいと頼みます
いよいよIH予選前日、清水は激励は苦手だからと「飛べ」と書かれた垂れ幕を整備し、「がんばれ」の一言に部員全員涙します(笑)6月2日、ついに予選が始まります。3年生は偶然出くわし気合を入れ、日向は影山にお前を倒すのは絶対おれだと豪語、変人コンビとして期待されます
会場は仙台市体育館です。会場では烏野は’’堕ちた強豪’’’’飛べない烏’’とダサい異名を馬鹿にされますが、中総体ベストリベロ賞の西谷、’’コート上の王様’’影山等粒揃いな事も注目されています。早速伊達工と出くわします
烏野1回戦突破!
エースを見つけると’’ロックオン’’する癖がある青根、旭がチェックされます。第一試合で元チームメイトの池尻は澤村の成長に目を瞠り、お互いの健闘を誓います。烏野の試合には城西もチェックしに来ており、練習試合から陣容も変わり注目されています
伊達工の応援の圧を感じながら武田は’’古兵烏野の復活だ‼’’と檄を飛ばし気合を入れ、スタメンはほぼ音駒戦と変わりません。影山は一発目は田中を選択し先制します。更に西谷のナイスレシーブから旭が加点、勢いに乗ります。そして日向の「普通の速攻」と続きー見よ、古兵、烏野の復活をと見せつけます
「変人速攻」は使わず、’’コースの使い分け’’までする日向‐影山ラインの成長が伺えます。烏野は油断せず全力投球の本気さで2‐0で圧勝します。逆に女子は道宮の健闘虚しく敗れ、気丈に振舞いつつ一人になり涙します。池尻は澤村に想いを託し、俺たちもバレーボールやったよと感慨に耽ります
伊達工の鉄壁ブロックに挑む!
2回戦は順当に伊達工戦となります。日向の速攻は注目されており、光れば光るほど囮としての威力も増します。スタメンは1回戦同様となり、影山は伊達工に敗れた3月の試合が旭が部を離れた原因だと推理します。菅原は二人にエースの前の道も切り開いてくれと懇願します
部員が多く応援の圧も凄い伊達工、高さの圧も凄まじいです。会場が伊達工の空気に飲まれる中、練習で西谷がローリングサンダーアゲインを決め(笑)、「皆前だけ見てけよォ‼背中は俺が護ってやるぜ」と決め台詞で空気もいつも通りに変わります
気合を入れ試合開始、烏野は一番レシーブ力のある布陣で臨みます。日向のコースを見極めた攻撃で先制しますが、伊達工はリードブロックで、他校のコミットブロックとは異なります。旭は今まであまり見せなかったバックアタックを呼び込みますが、ブロックに阻まれます
田中・旭と辛うじてスパイクがタッチネットやブロックアウトで加点しますが、気持ち良く決めさせて貰えません。入畑が危険視する伊達工の相手を挫く’’鉄壁’’ブロックが決まりますが、烏野は落ち着いており、「変人速攻」の使いどころが重要だと一致し、ついに解禁します
案の定リードブロックでは付いていけず、日向が華麗に加点します。続く月島は緩急で加点し、「変人速攻」は10番しか使えないのか?と伊達工は混乱します。一進一退の攻防の中、前衛に日向が向かい、伊達工も青根が前衛です。また「変人速攻」が決まり、マグレでない事を証明します
伊達工はタイムアウトを取り、10番を止めろと一致し、徹底マークします。「変人速攻」を見せた後なので他のスパイクが生き、自身も「普通の速攻」と緩急を付け翻弄します。しかし青根のブロックは高く日向が連続で止められますが、確実に囮として機能し、旭のパイプ攻撃が決まります
’’最強の囮’’としてぞくぞくしたものを感じる日向、これで烏野は手持ちの武器を全部晒し、19‐15とリードした場面でこの巻は終わります
まとめ
いよいよIH予選が始まります。レシーブの強化と共に、「普通の速攻」もマスターした日向の活躍もあり順当に1回戦を突破します。トーナメント戦は1試合毎に半分の学校が負ける訳で、それぞれの部員の様々な想いも語られ、部活動の尊さ・熱さが伝わって来る内容です
2回戦は3月に惨敗した伊達工との再戦です。1年生の加入で前回とは異なる事を印象付けた烏野、特に日向の活躍が光ります。序盤は「変人速攻」を封印し「普通の速攻」で加点、時間差で「変人速攻」を加え、更に’’最強の囮’’として機能、あの伊達工を翻弄しリードし続けます
これで手持ちの武器は全部晒した烏野、ここからが本当の勝負とも言えます…6巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
皆さんは聖地巡礼をした事はありますか?今巻のIH予選の会場:仙台市体育館では施設見学ツアーが行われており、本レビュー筆者は2024年の1月に参加して来ました。どこから来たかマップというものがあり、全国どころか全世界からこの聖地巡礼ツアーに多くの人が訪れていることが分かります(その日は中国の方が参加されてました)
体育館内の名シーンを解説付きで施設見学出来、コマ割り等も見事に再現されている事が分かり、漫画・アニメの忠実な作画が光ります。当日はセパタクローの試合が行われており、正しくスポーツの聖地として活用されていました
参加者限定配布のパンフレットには会場限定ハンコも押せ、盛り沢山な内容で何と無料なのです‼非常に人気のあるツアーの為、チケット争奪戦に勝たなければなりませんが、根気良くトライすれば確実に参加出来るイベントですので、これを機に聖地巡礼されてみては如何ですか?
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