前回までのあらすじ
ついにボランチの受け渡しがなされ作戦がバレ、達海は宮野を準備させ先手先手でいかねえとと油断しません。持田は城西に向こうのキーマンは王子様じゃないと見抜き、早速狡猾にファールを誘い椿にイエローが出ます。FKを蹴るのは確実に持田の中、緑川は分かっていても止められずヴィクトリーが同点とします…
東京ダービーはドロー結末
ハーフタイムでは攻撃的な宮野INで石神OUT、右サイドに入れてジーノと赤崎のダブルトップ下で3-6-1とします。アドレナリンを注入し後半を迎え、早速機能しますが逆にカウンターも村越が死守です。ガチンコ勝負となり、コータは久しぶりにETUのサッカーが面白いと感じます
残り15分で交代カード3枚使い切り、選手を信じ、後は気力がもの言うよと勝ちたい気持ちがどれだけかがチームが強くなるうえで一番大切な部分だと語ります。矢野からボールを奪った城西は持田に展開、レオナルドが盛大にフカします…ホームの大声援に後押しされ東京V優勢です
巧みなワンツーから持田が抜け出しキーパーと1対1、ループが短いか?と思われた中椿が緑川と交錯、逆転ゴールとなってしまいます。2失点共椿が絡んでおり完全に気落ちしており、この場面で達海は人間観察、村越はチームのバランスを考えますが、キャプテンという立場を自分の逃げ場にしていなかったか?と問います
気迫のDFでボールを奪うとゴールへの道筋を見据え村越は上がり、ジーノとの連携から更にゴールに迫ると右足を一閃します!バンディエラのスーパーゴールに場内は大歓声となり、結果2-2のドローでマスコミも新生ETUに大注目です。達海は村越のゴールシーンを思い出し、遊園地で待ち合わせします
反発する村越に達海はあの光景を頭に刻んどけ、このチームの色はお前だ、前だけ向いてろとキャプテンマークを渡します。条件は芝の上じゃ絶対服従、気付いた事は全て報告、その上で選手として足掻き続けろと諭し、俺を殺したいと思っても解任されてからにするようにとし、村越も同意します
リーグプレスカンファレンスでビッグマウス
リーグプレスカンファレンスでも我が道を行く達海、いつもの格好でここも戦場なら戦闘服で臨まねーとと気合を見せます。そこに元監督で現名古屋の不破が現れ憎まれ口を叩き、当時フロントとの確執が絶えずETUを2部降格させた人物です。キャプテン勢揃いでも村越は吹っ切れたいい顔をしています
昨年2位で得点力トップの大阪ガンナーズを率いるダルファーは人が集まる達海に注目、握手を迫ると挑戦的な達海からひょっとしたらとても才能がある監督なのかもしれないと感じます。監督会見では平泉が全タイトル奪取と優勝宣言が飛び出し、続く達海は経験も浅く去年15位で勝てるかな?と笑いを誘います
負けて当然と思われている事にウチにとっちゃ最高の環境だとし、ジャイキリを起こす、この国の今年のサッカー界…俺が面白くしてやるよとビッグマウスです。ETUを侮れないと感じる平泉、すると達海をランチに誘う外人がいます…どこかの監督のようなのです
有里は一緒に居るのは日本代表のブラン監督だと気付きます。美味しいフィッシュ&チップスの店があると言いながら道に迷い、コンビニの達海オススメランチセットを貰い、ブランは沢山いる監督の中で君が一番面白そうだったと話します。子供達がサッカーしており、達海は負けている青が勝つと自信げです
戦術論で意気投合し、有里は初めて会ったのに友達みたいだと感じます。君には運があるというブランに達海はフットボールの神様にデカい貸しがあるとし、どうやら達海がこの若さで監督をやっている事と関係がありそうです。通訳に怒られながら、ブランはこの出会いは日本代表にきっと+になると語ります
開幕戦0-4で大敗…
有里はETUからの日本代表選出に期待し、後藤は過去村越と杉江が候補に入ったくらいで唯一代表で輝いた男が今チームを率いてるんだもんなあと続け、コーチ陣も一枚岩となって達海を男にしようと飲みに行きます(笑)当の達海は部屋に籠りっぱなしで全然出て来ません
サポーターは前日弾幕を用意し、リーダーの羽田は達海を認めないとしながら俺達の力を信じろ、チームを強くすんのはサポーターだと意気上がります。フリー記者の藤澤は今シーズンはETUを追いかけようと隅田川スタジアムに現れ、ETU番の山井に東京Vは各誌のエース級が記事書くもんねと返されます
選手入場し、スカルズは早速横弾幕を掲げ開幕戦として盛り上がります。相手は昨年6位の磐田、14年目の倉茂監督の築いたパスサッカーに挑みます。倉茂は平泉よりよっぽどひねくれてると自身を評します。村越はキャプテンで、俺達は変わる…勝ってそれを証明すると気張ります
流れはETUにあり、プレスをガンガンかけ飛ばします。するとクロスの名手:田辺が蹴り損なったと思われたクロスが何とゴールに吸い込まれます!ゴローは居ても立ってもいられず仕事を放り投げスタジアムに向かうと何と磐田が4-0とし、藤澤は1点目のラッキーゴールからたがが外れたように目茶苦茶になったと感じます
チームはバラバラでそのまま試合終了、倉茂は新チームの脆さが出たかと評し、達海は会見でもまともな事は言わず、藤澤が鋭い切り口で質問すると怒ってるの?とおちょくり、藤澤が私の一年間は賭けられないと感じる中、いいよ、期待してくれて大いに結構と達海が返すところでこの巻は終わります
まとめ
東京V戦は拮抗した試合となりますが、持田の狡猾さから椿がまたもミスし逆転されてしまいます。ここで気を吐いたのはキャプテンを剥奪された村越でした。どんな苦境もずっとETUを支え続けたバンディエラのスーパーゴールは観る者の感情を揺さぶる非常に感動的なゴールとなります
結果2-2の引き分けとなり、達海はETUの色は村越だと確信、キャプテンに戻します。未だ確執はあるものの、新たな気持ちでキャプテンとして臨む村越に期待したいです。やはりバンディエラにサポーターは心動かされるのです
リーグプレスカンファレンスでビッグマウスの達海は日本代表のブラン監督と懇意となります。変わり者同士馬が合ったのでしょう。盛大にホーム開幕戦が行われ、スカルズの横断幕演出等で盛り上がる中、優勢のETUがちょっとした綻びから失点、一気に4失点とガタガタに崩れます
達海は大言壮語しながらの大敗にも悪びれた様子も無く、フリーの藤澤は私の一年間は賭けられないと感じる中、期待してくれていいよと強気で、その自信はどこから来るのでしょう?緒戦大敗のETUの奮起に期待したいところです…4巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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