「【推しの子】」9巻の深まる謎と芸能界の光と影~「B小町」ブレイク寸前・MV再生2000万回‼人気ネットTV:深堀れ☆ワンチャン‼でのコスプレ企画でひと騒動…ルビー健気にAD:吉住に接近~

前回までのあらすじ

荒立神社でお参りし、それぞれの願いが交錯する中、今回のMVは大きな注目を浴び新生「B小町」の知名度が大幅に上昇する契機となり、半年が過ぎそれぞれの活動が大きく動き出す第七章 中堅編が始まります…

「B小町」ブレイク寸前

「B小町」は今やブレイク寸前特有の空気を持ち、その中心に居たのはルビーです。ミステリアスでダークな雰囲気の何かを強く訴える姿勢は爪痕を残しMV再生回数は脅威の2000万再生をマーク、新人が叩き出せる数字ではありません。MEMちょ獅子奮迅の暗躍も実りチャンネル登録者数36万人です

あかねも実力派女優として軌道に乗りアクアはネットTVのバラエティ番組深堀れ☆ワンチャンレギュラー、俳優やモデル等マルチタレントの道を進み始めます。動画撮影で重曹を舐める十秒で泣ける天才子役と冷やかすルビーMEMちょミヤコに甘えますが、有馬ルビーは少し雰囲気が変わっています

2ndワンマンで結成1年で千人キャパ即完、オタは浮かれますが先輩は地下出身でドームに立った女性アイドルグループはこの15年で1組も生まれてないとし、店長は大きな転換点でネット発のアイドルが「地下からドームへ」も夢ではないと言いつつ特に有馬ルビーの影が気になり新メンバー加入を疑います

落ち込む有馬MEMちょが尋ねるとアクアが避けてると泣き、あかねとの仲を羨みます。MEMちょは仕事帰りのアクアを自宅に招き真意を探ると実は逆で有馬が大事だからこそ敢えて距離を置きアイの二の舞になる事を避ける為に冷たく接していたのです…MEMちょも納得します

深堀れ☆ワンチャン‼でコスプレ企画

深堀れ☆ワンチャン‼はギリギリの路線で人気でアクアのクールな一言が評判です。いよいよ双子共演となりリポーターのルビーアクアは顔を歪めます(笑)仕掛けたのは鏑木ですが、この企画はルビーの持ち込みで「苺プロ」には良いブレーンでも付いたのかな?とにやけます

ルビー壱護社長に会いママアイと関わりがあった人教えてと迫り暴走すれば危険だとし売れる為に~ワンチャン‼の企画も壱護の案だったのです。番組でのキャラクターを示せと諭し、アクアの「毒舌クール」に対しバカで失礼で図太い所を前面に押し出し、収録でもおバカキャラをアクアがバッサリ切り受けが良いです

壱護はADには優しくしろとも助言し、吉住は制作会社の漆原Dに絞られており、時代が変わり予算も満足に取れない中過酷な労働環境です。漆原は次の企画はコスプレだと吉住を動かしますがコス界隈はTV取材に好意的ではなく、「東ブレ」縛りやエロ縛り等無茶振りが過ぎます

困った吉住ルビーを頼ります

セクハラ騒動として炎上

あかねの仕事上がり雨の中アクアは迎えに行き相合い傘とラブラブで、あかね有馬に惹かれていた事も知りながらアクアが今は一途に自分を想ってくれている事を喜びます。ただ女好きのタラシなのは分かっており油断もしません。ルビーみなみにコス企画について打診し、みなみは慎重です

困った吉住未実に相談しますが彼女はコスプレイヤー兼Vチューバーで飽和したマーケットで登録者30万のフリーランスという立ち位置です。実質マネもやっている吉住は番組に出てくれれば一切を不問にするとし話を進め、みなみ・未実みみも揃えますが漆原は土壇場で「東ブレ」コスを禁止とします

何とか収録を迎え、3人ルビー・みなみ・未実に加えメイヤはエロ系としての枠です。コミケで順調に撮影し、無事終わったかに見えましたがメイヤがXで不満を吐露、これが炎上します。吉住は対応に追われますがメイヤは怒りを収めず放送は一旦見送りとなります

漆原はセクハラだのコンプラだの承知で無理を強要しており、古いTVマンとして終わってます。セクハラ騒動としてネット記事が拡散し、将来に不安を感じた吉住が気落ちする中ルビーが良い企画書持ってきたと助け舟を出すところでこの巻は終わります

まとめ

MEMちょの影の努力と2人の有馬・ルビー光と影も相まり「B小町」はブレイク寸前の好位置です。MVも2000万回再生で登録者数36万とは立派な数字で、このように具体的に数字で表れてくる人気の指標が今のトレンドです。そんな中2人有馬・ルビーにはどこか影も付き纏います

ルビーは遅ればせながらアイの死の真相に迫ろうと暗躍、壱護に接近しアクアのレギュラーに上手く便乗、レポーター役を勝ち取ります。今巻の後半はネットTV制作の裏側・コスプレ界隈の話題を提供してくれます。TVがオワコン化する中、セクハラやコンプラと非常にやれる事が限られている厳しい世の中となりました

深堀れ☆ワンチャン‼はその隙間ギリギリを縫う企画が人気だっただけに、メイヤの愚痴から炎上騒動にまで発展し火消しに必死です。今はX等で不満を幾らでも呟ける時代、番組との信頼関係が成り立たないと炎上騒動にもなり兼ねない危うさを持ちます。疲弊した吉住ですが、ここでルビーが助け舟を出します

ADに優しくしろと諭されたルビーは今後を見据え吉住を健気に支え、これは実は背景としてアイの死を独自に調べる為の動きも見られアクアの後を追っています。既に突き止めているアクアに対し遅ればせながらルビーも必死で、双子に付き纏う影は重いものです

「B小町」として、また俳優やマルチタレントとして関係者が飛躍する中、火種となった今回の騒動をルビーがどう料理するのか興味深いですね!10巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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