はじめに
モーニング連載で大人向けなワインを題材にした内容として人気を博したのが神の雫です。後述するドラマ化に加え、今後アニメ化も決まっている累計発行部数1500万部の人気作に今回はスポットを当てていきます
神崎豊多香の「神の雫」と莫大な遺産
紫野原みやびはソムリエ見習いとして修行中、客に難癖を付けられビール会社の営業の男が神がかったデキャンタージュを施しワインが開いていきます。生まれ変わったワインは絶品で機嫌も直り、みやびは礼を言い神崎雫という名刺からあの国際的なワイン評論家=神崎豊多香を想起します
雫は太陽ビールの営業でしたが異動で新設の’’ワイン事業部’’に移り、やはり父は豊多香でこの事もあっての抜擢です。みやびは夏記を招きブラインドでヴィンテージ違いのワインを楽しみ、デキャンタで更に味が変わる事を伝えここで豊多香死亡のニュースが入ります
神崎邸に赴く雫、霧生が出迎えいまわの際までワインを飲んでいた豊多香に毒づきます。遺言状には神の雫と記され、豊多香が選んだ12本の偉大なワインとその頂点に立つ「神の雫」と呼ばれた幻の1本を言葉で描き、その全てを言い当てた者に遺産の全てを譲り渡すと…
遠峰一青というワイン評論家が現れ亡くなる1週間前に養子縁組したと言い、ライバルとして競う事となり吉田はブラインドテイスティングを提案、「優れた表現」を成し得た者のみこの屋敷に住む事を許すとし、遠峰は一口で何もかも見透かしたような発言です
雫も飲み様々な感情からグラスを割り出て行ってしまいます。遠峰はミレーの「晩鐘」を想起しワインを言い当て、雫は豊多香の亡骸に遠峰と何をさせるつもりだと問い詰めます
商談成立の鍵を握るワインを探せ!
3日後みやびの店に雫が現れ語らうとオーナーの藤枝からデキャンタされたワインを勧められロックバンドのクイーンを想起、その才能の片鱗を見せます。ワインの市場価値について語らい高ければ美味いなんてもんじゃなくワインの世界は奥深いのです!
朝気付くとみやび宅に雫もおり一夜を共にしていたのです(ヤッてません!)雫の鼻は犬並みでみやびの’’トレーニングツール’’を全て的中、遠峰と勝負する事になっているワインの匂いを感じます。遠峰は講演会で優雅に講演、後ろには謎の美女がいます
みやびの店で例のワインを見定めますが、みやびは大事なワインを割ってしまいます!美島社長はレストランチェーンのオーナーでこのワインは商談の鍵を握っていた大事な物で破談になれば損失利益1億を超えると厳しく、雫は代わりのワインを探し出してくる事になります
霧生を頼るもダメで雫は香りから素晴らしい冴えを見せ、みやびは2人でやれるだけやってみましょうと探します
土井ロベールとの出逢い
タイムリミットは3時間、早速ワインショップへ赴き雫は初めて格付けを知るビギナーです。様々なワインが紹介され、試飲から料金折半の痛手です(笑)数で用意し藤枝の店でテイスティングするもそれらしき物は見つからずあと1時間、藤枝からとっておきの人物を紹介され赴きます
公園の段ボールハウスに行き着きます。遠峰は美女を抱きワイン談議に花が咲き相手は西園寺社長というパトロンです。雫は土井ロベールを紹介され豊多香の息子とバレ試してやるとワインを掘り当て飲み比べさせます。テイスティングで2本はその味わいと想起は異なります
雫は同じ畑の年違いの「兄弟」だと看破、ロベールは「テロワール」とし、褒美にお前達の望む「1本」を譲りついにギルマール登場、美島と15年ぶりの再会で、例のワインは2人が見つけた、中身は神様の悪戯だと意味深な所でこの巻は終わります
まとめ
神崎豊多香というワイン界の巨星が逝き、ビール会社の営業ながらワインは素人の息子=雫はひょんな事から養子縁組した遠峰と共に彼の遺産を賭け「神の雫」対決をする事になります。遠峰はワイン評論家として若くして有名、既にスタートラインで差が付いています
ところがずぶの素人ながら実子の雫は幼少期から父に作法等を仕込まれたサラブレットで、特に犬並みの臭覚で秘められた才能が開花します。みやびというバディと共にこの12の使徒探しに加え様々なエピソード(今回は美島社長の接待)で物語を彩っていきますのでお楽しみに!
破談したら損失利益1億を超える為クビが懸かっているみやび、短時間で代わりのワインを探す事になり、ロベールを紹介されます。彼は神の雫のキーマンとなる人物なので覚えておきましょう。1巻から掴みはOKといった所、2巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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