前回までのあらすじ
初恋のワインを探す雫は右岸のカベルネ・フランとメルローに絞り真壁から勧められた一本に飲む訳にはいかない、「第四の使徒」だと確信します。遠峰は教会で回想でジュリエッタと会いジャックの店で飲み彼女を抱き彼女との思い出を雫との勝負に利用してしまったと詫びます
ジュリエッタは実は亡くなっており、墓の花にワインを手向けます。全員揃い「第四の使徒」判定です…
「第四の使徒」対決決着
霧生が口上を読み上げ、遠峰が先行です。庭園を想起しジュリエッタを見ますがそこには一齧りされたリンゴしかなく涙する遠峰、涙の味がしたと…後攻の雫も赤ワイン、庭園を想起もまるっきり違うとみやびは感じます。ヴァイオリンの音色から秋がおり雫は微笑みます
初恋のセレナーデと表現した雫、ロベールはブラインドを明かし同じ「ラフルール」ですがヴィンテージ違いで正解は’94年で遠峰の勝利、これで2勝2敗です。雫は’92年で納得がいかず退室しますが、ロベールは雫の潜在能力ならあっという間に貴様に追いつくぞと遠峰に手厳しいです
林檎の芳香がなかった点が違いで、荒れる雫はモノポールで二人に諭されます。亡くなった母の事からみやびは雫が父の初恋が母であって欲しいと自然に感じ選んだと看破、藤枝に「ジンファルデン」をご馳走になりマザコンだとからかわれます(笑)
例の豪華客船でコンミスに静寂が特別ゲストで招かれ、正しく’92年で雫は親父の初恋は誰なんだと思案します。遠峰もローランと初恋の人と母が似ているとワイン談議です。後日セーラと「ジャック・セロス」を楽しむ遠峰、ワインは生まれながらにしていずれ幻となる宿命だと語らいます
おかしいのはワインでなく自分の’’舌’’
藤枝がコンサートのチケットを手に入れ急遽モノポールの代打となった二人、盛況でしたが閉店間際気難しそうな男が来店、「シャトー・ラフィット」’90年を注文し雫が開けますが劣化していると難癖をつけられテイスティングすると圧倒的にデカイ説得力に打ちのめされます
雫は劣化してないと反論しますが彼はワイン・エキスパートの資格を持ってると喧嘩になり、全く同じ「ラフィット」’90年をこの店以外から持って来て飲み比べると聞かず雫は店を飛び出します。男は不機嫌で電話で何か離婚問題で揉めてるっぽいです
雫はロベールから提供されクレーマーだと全面対決、飲ませるとやはり苦みがあると聞かずここで藤枝達が帰宅、おかしいのはワインでなく自分の’’舌’’だと看破します。胃腸トラブルで心当たりのある男は非礼を詫び藤枝は胃に優しいカクテルを作り彼はTVプロデューサーの諏訪でした
一か月前妻から離婚をもちかけられ寝耳に水で、思い当たるのはワインのようで、妻の好みのワインを用意も飲み掛けで出て行かれ劣化でもないと言います。藤枝は’03年はタイミングが悪かったとし翌日その妻をモノポールに呼び出し険悪な中雫がデキャンタします
「デストゥルネル」’03年で誤解も解け二人は和解、本当にワインは生き物で夫婦生活のようです
ワインとミステリー再び
ロベールは「ラフィット」は出世払いで返せと手厳しく(笑)すると警察が現れ窃盗の容疑が掛かっていると不可思議です!軽井沢の神崎家の別荘でカーヴの5本のワインがなくなっており、赴いていたロベールが疑われた訳です。全て合わせて1千万の価値があると遠峰不敵です
開けられる100年もののワインを霧生に用意させ1900年の「マルゴー」はボロボロのボトルで開けるのも難儀です。サーブを志願した雫、その若々しさに驚き飲むとクレオパトラの宮殿を想起、女王降臨です!取り返す為なら何だってやると二人同調します(笑)
旧軽井沢署で尋問を受けるロベール、別荘で村越は前後に3人の訪問があったがワインとは無関係とします。浜崎・池上・森下の3人で皆ワインに疎いもののセラーを見せています。計画的犯罪とミステリーオタクなみやび(笑)遠峰は3人を再度招こうとワインとミステリーです
ディナーに誘いやって来た3人、ワインのセレクトは遠峰です。シャンパーニュから豪華、素人にマリアージュを楽しませますが、ここで森下がグラスを割ってしまいます。鴨に赤ワインでピンとくる浜崎が怪しいとみやびですが、ローランは二人の作戦が匂いと気付いています
森下は素晴らしいピノをこんな魚臭いグラスで飲ませるなんて冒涜だと怒り、二人は犯人は森下だと暴きます。ワインの所作も完璧だった森下、造詣が深く本当に魔が差したと連帯保証人の友人が事業の失敗から行方をくらまし負債を背負い切羽詰まっていました
素直に返せば大事としないという事で穏便に解決、ロベールにも詫びます。すると池上がある提案をします。古い大きな別荘の不動産鑑定した際地下にワインセラーを発見、あまりに古いものの膨大なワインがあると…晩餐会に集った全員が力を合わせ森下を助けようと3日後までにワイン鑑定する所でこの巻は終わります
まとめ
「第四の使徒」対決は遠峰の勝利に終わります。今回もヴィンテージ違いと肉薄しましたが、経験の差は歴然で今までの勝利も譲られた感がある雫と異なり遠峰は完璧です。まだ8戦ありますが2-2となり遠峰優位は変わりません
ワインバーには不特定多数のワイン好きが訪れる訳ですが、高額ワインに難癖をつけるクレーマーも居るというリスクもある事が伺い知れます。その為オーナーは確かな判断力と説得力を併せ持たないとトラブルにもなり兼ねない事を暗に示しています
最後に窃盗騒ぎですが、ワイン素人3人の中で森下だけ造詣が深く見事暴いた二人華麗でした。ミステリーといえば是非こちらもお忘れなく!
込み入った事情もあり同情の余地ありますが、ここで池上から思いもしない提案があり、古い地下セラーが宝の山なのか二人の腕の見せ所です…16巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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