前回までのあらすじ
ベティとカルロは当然帰還、残る意志確認すると2人が大きく手を挙げ”適任”は自分達だと既に決意していました。AチームとBチームに別れ4人はルナモジュールで基地を離れます。再開を約束してエディはムッタにある事を託します
分離成功しベティを大切に扱い想像以上のイモ虫状態です。ドッキング完了でエディはムッタに時計と”コマンダー”を託していました。地球で必ず返せと約束しリフトオフしムッタは最後に一番重要な任務・”約束”をくれて…と感謝します…
ベティをISSへ運び手術へ
打ち上げ成功で65オリオンとのドッキングは90分後、残った2人きりでの天文台作業です。するとドッキングが不完全で66オリオンとのランデブーに切り替えとなりムッタ達の帰還船が無くなります。無事ドッキング成功し地球へ向かい、この状況を冷静にビンスは2人に伝えます
ベティの出血が増えており、血胸でかこのままではベティを地球に帰せません。クジョーはAチームをISSに向かわせそこで手術させる気です。遠隔手術で”前例”を作るとこの方向に決まります。ムッタは配線を全て繋げ電源を入れますが電力不足でたった31%です
ケーブルの断線や接続不良が考えられ今日で全てが終わると思っていたのに想像以上にどっと疲れ”6分の1G”にしては体が重いです。「くたびれた」を必死にこらえ、シャロンとの約束を果たすまでまだ疲れてはいけません
カルロを全面信頼するベティ
不安要素が重なり2人にはベティの容態は”好調”と嘘も必要です。ゲイツは政府を説得出来ず他国に助けを求める事にします。ストレス値が上がる中ベティを思いやるムッタ、クジョーはベティに優しい嘘も必要とカルロ得意分野です。全てをカルロに任せベティ顔赤いです
カルロは美容師までやっていたかのような手つきで彼女の髪を縛ります。2人は憔悴しフィリップが時々天を仰ぐようになります。出血が止まらない中ISSとドッキングは”月オリオン”との史上初のめでたいイベントですが今は人命最優先です
FIX-Dは物々しくクジョーは遠隔操作を試みタイムラグや固まりに苦しみますが万全の体勢でベティの再手術に臨みます
ベティを想うカルロ、的確・丁寧な手術で成功
右血胸に”RATS”を行いカメラ挿入、残り3つのポートを増設しセッティング完了、次はクジョーの番です。カルロはベティに決して弱音を吐かず励ましていました。クジョーは迅速・的確に処置を施し患部を発見、凝固止血を試みます。ここで遠隔操作が固まり、続きはカルロに託します
クジョーの助言の元人力でカルロは繊細な手術が必要で肺の傷口が思ったより大きいです。ベティの辛い過去も亡き夫の代わりに強い母でありたいと男を近寄らせない逞しさを見せて強がっていた事もカルロは知っており、そんな彼女の為にカルロは手術頑張ります
心配になったムッタNASAに通信でベティの容態を案じますがここでも優しい嘘を付かれます。カルロは例のジャンプを見せたベティがまた戻って来る事を願って患部切除に成功、ベティの脈動は生き生きしており、縫合も非常に丁寧です
手術は無事終わりベティの握力は力強く、月面手術と無重力手術体験の二冠達成です。ISSから地球が見えベティが気が早いけどクリスに「ただいま」ーって思っちゃったと感じる所でこの巻は終わります
まとめ
今巻は医療漫画の如くベティの手術シーンが詳細に描かれ、そのリアルな描写に加え、強い母であり続けたいベティとその辛さ・悲しみも知るカルロの優しさが絶妙に描かれます。流暢でキザな台詞が目立って浮いていたカルロですが、ここぞという場面で男を見せ彼の読者の評価はガラリと変わります
正に有言実行、余計な心配をさせるような発言は控え常にベティの体調を慮り、いざ手術ではやったこともない困難な術式を何事もなかったかのように黙々と行う…男でも惚れてしまいそうなイイ男です。女性なら誰もがこんな彼に全てを任せ体を託したいと思わせるでしょう
一気に男ぶりを上げたカルロ、無事手術成功し縫合も丁寧で女性想いです。時には優しい嘘も必要、敢えて心配事を伝えないのも相手を思うが故で、NASAは優しさに満ちています。これでベティ地球帰還の目途が立てば次は月面のBチーム、どうやって地球に帰すのでしょうか?
オリオンが使えない現状で政府からの支援も期待出来ず、他国に助けを求める他ない状態です…もしかすると彼が⁉35巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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