前回までのあらすじ
雫はいつかの豊多香が「プレ~」と合わせて飲んでいたのは「サロン」だと合点、今回も3-3となり最後はウォンに委ねられ、彼は両方のグラスを掲げ二人共勝者です。結局「記述」は両者手にする事となりやはりウォンが勝負の鍵を握りそうです
四品目「ガトーショコラ」は独創的な見た目の美しさ、ここで遠峰は敢えて自身が後攻と志願します。雫は三連続先攻で分が良く先攻が合ってると乗ります。「ジンファンデル」で合わせ「古いアルバムの中の色あせない思い出」という温かなマリアージュ表現です
ベストを尽くした雫、対して遠峰は一杯だけグラスに注がれ豊多香との邂逅から彼は甘口ワインでなく赤でセオリーに囚われていないかね?と投げ掛けその美しいバロックに遠峰は豊多香を感じ表現させていただきますと語り始めます…
四品対決勝負あり
命もまた滅びては生まれ永遠の間の一瞬の煌めきであり続けるとなんという世界観で心振るえる雫、遠峰は「コトー」とのマリアージュを「G線上のアリア」と表現します。全てシャンパーニュ地方のワインで締めくくってみせた遠峰のそれは意外性に満ちた一幕の芝居を見せられた様です
かたや広がり続ける新世界の世界旅行を楽しむかのような雫・シャンパーニュという仏の伝統的ワイン生産地からその奥深さを徹底的に掘り下げた遠峰、どちらも見事です。投票ではワトキンスがまず遠峰に一票、ヴィスコンティも続き遠峰二票です
ギルバート卿は雫に入れますがマダム・ブラックは遠峰で3-1です。ウォンは雫に入れ3-2、仄香も雫に投じ3-3イーブンでロベールです。豊多香の”末期の酒”を知るロベールは遠峰を選択、「ひと工夫」を評価します…サーブ前にグラス一杯のワインを取り分けておいた事です
このマリアージュを遠峰はかつて一度経験しており、豊多香に対する挑戦だったのです。豊多香は病を抱えボトルの中でゆっくりと開くのを待つ気力が残っていなかった為、遠峰はデキャンタせず液面を下げた状態で開花を待ったのです。ロベールはこの”ひと工夫”がなければ雫に投じていました
遠峰は後攻を選んだのは豊多香の最後のマリアージュだったからで、オフィシエの前で一幕芝居の様に披露する義務があったと勝負あり、遠峰二勝一敗一引き分け・雫一勝二敗一引き分けに終わります
原島からの頼み事
記述の七枚のうちロベール・仄香の二枚に引き分けの一枚の合計三枚は吉田に預けいつでも両名が参照出来るようにし、最後の一枚=ウォンは四大中華料理とのマリアージュに挑戦していただきたいと提案します!仄香は審査を辞退します。遠峰は養子縁組について評論家としての仕事を継いで欲しいと考えます
「兄」として忠告する遠峰、雫はかっとなり今は後れをとってるが次も最後も勝ってみせると吠えます。今回の料理は三國シェフと鎧塚パティシエのものでまさにフレンチの王道ともいうべき作品と称えられ、料理人冥利に尽きます。ロベールは仄香にオフィシエを降りろと騎士団除名とします
モノポールで打ち上げの雫、藤枝は秋絵の得意料理と合わせ「海岸のそぞろ歩き」と粋です。中華の奥深さに困る雫、すると原島から助けて欲しいと連絡があります。一方親子三人で会う遠峰達、あれが本来のお母さんの姿だと遠峰は感じます
原島から「TERZO」の苦境を知らされ原因は「グルメサイト」です。クーポンの多用は”諸刃の剣”で有料会員になるのも考えものです。原島は努力で風向きが変わり繁盛店へ、屋敷の店で致命的に足りないのはワインだと原島は喧嘩中の為雫に白羽の矢なのです
「TERZO」を立て直せ!
イタリアンで関係ないのに依頼を受ける雫、どこにヒントが転がってるか分からないからとします。「TERZO」は閑散としており例のクーポン使用でリーマンの巣窟です。そういう客は次の店にホッピングするのが常、リピーターが付きにくい訳です
料理は素晴らしく安ワインとのバランスが悪すぎ雫はリストから料理に合わせてワインをチョイスしてくれと請い超久しぶりの事で美咲驚きます。雫は何度もリピートするかどうかは得か損かじゃなく感動のあるなしと説き美咲にミスマッチを指摘、自身を豊多香の息子と明かします
マリアージュをプロデュースさせて下さいと懇願、屋敷は料理は抜群もワインの事は素人で雫の勧めで食すと違う料理の様に感じます。家計は火の車で次の家賃の支払いまでの一か月が勝負となり一緒にメニューを相談し雫はクーポンサービスの中止を進言、別のキャンペーンの提案です
モノポールで二人はペアリングとユーザー目線ですが採算合わず、藤枝が飲み残しワインの劣化を防ぐ為の”秘密兵器”があると得意げな所でこの巻は終わります
まとめ
拮抗したものの結局はその圧倒的な力量の差を見せつけた遠峰の勝利に終わった対決、ただ、一品毎の勝負でもあった為雫も劣るものの記述は手に出来、ここで例のウォンが大胆な提案をし今度は中華料理とのマリアージュ対決となります。中華にワイン等合うのでしょうか?
上海・広東・北京・四川4つの中華料理という事で、ただでさえ幅広い中華が更に多岐に渡りこれは難問です。一旦お開きになり雫は原島の頼みを受ける事にします…イタリアンでもマリアージュのヒントとなる可能性があるからです
昨今の特にお酒提供のお店はクーポン地獄となり、利用する方はホッピングを繰り返し店側の負担は増すばかり、特に小さい店にはメリットは少なそうです。雫は大胆なテコ入れを行い「TERZO」を立て直す気ですが、家賃の関係で時間も掛けられず、急対応が必要です
藤枝は飲み残しワインの劣化を防ぐ為の”秘密兵器”があると得意げですが、グラスワインの提供はこの様な妙案がないとリスクが高く、おいそれとメニュー化出来ません…藤枝の”秘密兵器”に期待しつつ、11巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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