前回までのあらすじ
安積が密かに想う中、風花は積極的でレモン蜂蜜を差し入れます。右足に重しが付く夢を見て顔洗いに行くと倒れ医者はオーバーワークとし3日間練習禁止となり走りたくてウズウズする戸川、ここが若林との違いです(笑)鬼気迫る様な戸川は10秒台も追えない夢じゃなく右足の痛み尋常じゃありません
一瞬骨?と感じますがここまで来て降りれません。父にマッサージして貰いついに全国大会、記録を更新し進む進む‼これが10秒台の世界と感じますが足が止まりゴール出来ず、戸川清春14歳、病名骨肉腫で最後の走りー痛いほど青い空の下ー彼の夢が終わります…
前進している戸川に焦る野宮
野宮は免許を戸川に先越され、お互い負け試合でしたが収穫もあります。永井はいい選手で腕が限界のヨネ気張ります。T.O.で勝ちにこだわる戸川、相変わらず田村の達観した勝ちなんか誰も期待してないという言葉に「勝ちてえ」とヨネ水ぶっかけ結束したタイガースは負けたけどこれからです
前進している戸川、野宮は夏美に会いに長野に行きますが彼女は絵を描き好きな人も出来、野宮は木の影から見ただけで引き返す程女々しかねーぞと後を追います。身体障害者リハビリセンターで夏美は車イスから台に移動しようと奮闘します。下半身が使えないので非常に大変で、失敗しますが今度は出来るからと気丈です
出会っちゃってごめんと野宮は悔いますが不審者と間違われ職員に事情を説明、長く生きてれば誰だって大なり小なり抱えてる、夏美に会って楽になろうとしていたんじゃないか?と核心を突かれます。もっとマシな人間になりたいと涙する野宮は絶対また来るからなと誓います
野宮に1500m走で勝つ夢を観る高橋、沢村先生は高頭先輩に似ておりリハビリ今日からだノブ‼と馴れ馴れしく苦手です(笑)斜面台から始め、高橋はふざけんなと騒ぎますが他の患者は笑い、角度を変えると高くブラックアウトします…タフになれ、これから始まる戦いにお前は勝たねばならんと意味深です
現実を受け入れられない高橋
西高バスケ部引退祝いで古田は高橋んとこ行ってみねえと提案、久しぶりの再会です。小林は母と一緒にタバコを吸い息抜きも必要と説き父がまだ一度も来られないのはどうして?と真意を問います。酒も入り騒がしい連中、高橋は塩ねえか?空気が汚れたと悲劇の主人公です
完全にキレた高橋は死ね!とどやし古田に酒をかけられこういう時人間の本性てのは出るんだ、二度と来ないと帰ります。後片付けはふみかがしてくれます。今度は風呂で毛も剃られ(笑)中村ちゃんに冷凍マグロの様に洗われ、湯船に浸かってもお湯の熱さすら感じず下半身麻痺を再確認し現実を受け入れ始めます
高橋は母に父さんって今何してんの?と会いたくなります。昔誕生日にユニフォームを貰い自作のリングを一緒に作った事を思い出し、母は陶芸家に電話します。みすぼらしい男が現れ、それは高橋の父でもう1オン1…できないなあ…と流石に高橋泣きます。湯呑を置いて行き、サンダルの父を見て底辺の人間だったと勝手に悟ります
小林の不注意で目を離した隙に高橋は車イスを勝手に進め斜面からガラス戸に飛び込み大怪我、自らの脚を刺す自傷行為を行い母は二度とあの子に会わないで‼と悲壮で湯呑を割り一歩一歩やっとここまで来れたのにと嘆き、改めて父に14カ所も自分の脚を刺した高橋に二度と会わないでと涙します
神サマは「この人間だったら乗り越えられる」と判断してお前を選んだ
思うだけの奴は変われないと行動する事にした野宮、スキンヘッドにしジョーダンみたいですが皆に怖がられます(笑)再生計画で高橋に謝るという超難関、何とか会いに行き高橋の現状況を彼は知らないのです。とりあえず謝り鞄からボールが飛び出し高橋にパスします
西高の最後の試合は三原商Dはマンツーマン、タイトに当たって来て飛車角落ちの西高をナメてやがったと野宮、バスケの事となると分かり合える2人は夢想し野宮のスピードから浜中を翻弄し高橋がジャンプシュート、後2・3つは上に行けたよなと同意します
ところが高橋はボールを投げ帰れと切り替わり底辺野郎と怒鳴り流石に野宮もキレます!立てコラァと胸ぐらを掴むと高橋はペタンと起き上がれず笑いに来たんだろう?元々底辺のお前ならともかく何故俺が…と妬み野宮は高橋を起こし歩けなくなったら底辺かよ⁉と夏美を想います
ここで小林が現れヤクザが暴れてると電話、俺は終わったんだという高橋にビンタし寛太君が聞いてなくて良かった、君なら出来ると諭しますが野宮は手抜きの名人だったよなあ?、努力するモンをあざ笑って来たお前に何が出来んだよ、お前には出来ねえと断言します。野宮ミッション失敗です…
今日は高橋の誕生日でふみかが祝い小林はアメリカではモテたと自慢げです。リハビリ室で恩師のコーチと再会、高橋は1オン1お願いした事を思い出します。事情を話すと神サマは「この人間だったら乗り越えられる」と判断してお前を選んだと8年前と同じ事言ってます
両親から誕生日を祝われいつもより余計に喋って少し笑った高橋は18歳になったんだーと寝入る所でこの巻は終わります
まとめ
後天的に障害を負う事の残酷さを感じさせる巻でした。前巻ではスプリンターだった戸川が骨肉腫で足を失う描写がありましたが、彼は時も経ち前向きに進んでいます。今後描かれるだろう障害を受け入れ自我を確立する訳ですが、まだ日の浅い夏美や高橋のそれは苦難の道が続きます
環境も変え前向きになった夏美、好きな人も出来リハビリに精を出します。自身の過失で車イスにしてしまった野宮は彼女に会って楽になろうとしていたとされ、加害者としての苦悩は続きます。この野宮の葛藤から驚愕の展開が待っていますので彼の動向には注視しましょう
加えて高橋の歪んだ思想が読者を困惑します。元々ひねくれていただけに障害を受け入れる等今の高橋には難しく、バスケ部・野宮とも喧嘩となり彼を想ってくれるのはふみかくらいしか残ってません。絶望する高橋、彼お得意のランク付けの悪癖が更に事態を悪くさせます
父との再会が決定打で底辺と悟った高橋は事故を起こし自傷行為までする始末、母は泣き喚きます…まだ自身の障害を受け入れられない高橋、18歳の誕生日を迎えコーチとも再会、いつもより少し笑います。きっとこれまで平穏な日は無かったと思われ、彼に同情の余地もあります
このように障害を受容する事の困難さが浮き彫りとなり、時としてそれは自身を守ってくれる心強いものにもなるのですが、まだ若い高橋の葛藤は続きます…3人それぞれのリアルな現実に先が気になる中、4巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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