プレイボール3巻(集英社文庫)の表紙
東京の下町の家の光景とそのそばをランニングする墨谷高校ナインたちの姿が下にあり、上にはユニフォーム姿の谷口君が投球する姿が描かれています
目次
谷口マウンドへ!!の巻
エース中尾対墨高打線の巻
なるか大量点!?の巻
待機策対谷口の根性の巻
谷口あやうし!の巻
得点への突破口の巻
気力の一打は?の巻
勝負か作戦変更か?の巻
猛追4点差!の巻
気力の投球!の巻
壮絶!マウンド死守の巻
総動員!東実ベンチの巻
非情!東実戦法の巻
控えなし!墨高投手の巻
逆点への足かかりの巻
じらし戦法の巻
猛追!墨高打線の巻
17話収録されています
プレイボール第3巻のあらすじ
プレイボール第3巻は夏の予選の3回戦の対東実戦で、4回表の東実の攻撃の際に谷口が中山に代わってマウンドに上がるところから始まります
ピンチの場面でしたが、谷口の投げるフォークボールで東実打線は三者三振に切って取られます
一方、墨高打線は東実のエース中尾の速球を徐々にとらえていきます
谷口はフォークボールを駆使して東実打線を7回表まで無失点で抑えていきます
7回裏の墨高の攻撃は田所、村松がともに速球を捕えますが、凡退します
しかし松本がセンターオーバーの2塁打を放ち、続く佐々木もセンター前ヒットで2死1,3塁になります
続く中山はツーアウトからまさかのセーフティバントで出塁し、満塁になります
そして1番山本もあわやレフトへのホームランとなりそうな打球を放ちますが、レフトに好捕されて無得点になります
8回表の東実の攻撃は4番中尾がセカンドフライで凡退の後に、5番大野がセンターオーバーの2塁打を放ちます
続く6番松川は東実監督の指示でファールで粘る作戦できます
松川はライトフライに倒れますが、セカンドランナーはタッチアップで3塁に進んで2死3塁になります
谷口は疲労しながらも次の打者高野を三振に取ってピンチを切り抜けました
8回裏の墨高の攻撃は先頭の太田が谷口を休ませるためにツーストライクの後にヒットを打ちます
続く山口も谷口を休ませるためにツーストライクの後にヒットを打って無死1,2塁になります
4番谷口を迎えた東実バッテリーは敬遠しようとしますが、東実の監督は投手である谷口にバットを振らせて走らせれば谷口がバテて攻撃のチャンスが生まれるからと勝負を指示します
しかしホームラン性の当たりを連発する谷口のバッティングを見て、東実の監督は敬遠を指示するのでした
続く5番田所がヒットで続いてついに1点を返します
そして6番村松の打席で配球のことでバッテリーがもめだすと、東実の監督は投手交代をしてきます
このリリーフ投手から6番村松がセンターへの犠牲フライを打って2点目を取ります
7番松本もヒットで続くのですが、ばてて足がもつれた走者の谷口と田所がアウトになってチェンジになります
9回表の東実の攻撃ですが、墨高ナインは谷口を休ませるためにゆっくりと間合いを取り、谷口もそれにこたえてツーアウトまでこぎつけます
そして東実の監督は細い体格の代打を送ってきますが、この代打はセーフティバントの構えを取って谷口にダッシュさせて疲れさせようとしてきます
ツーストライクまで追い込みますが、まさかのスリーバントを決められて出塁を許します
東実は代走に代打を送りこんできますが、墨高ナインは前進守備でバントに備えます
バントの構えを取る打者に対してどうしても習性で前進してしまう谷口はかなり疲れてきました
そしてまたもやスリーバントを決められて2死1,2塁になります
次の打者にライト前ヒットを打たれて1点取られてしまいます
次の4番中尾にも打たれて2点目を取られると、5番大野には死球を与えてしまいました
この谷口を見て限界と感じたキャプテン田所は谷口をライトに入れて、自分が投げると言い出します
田所は東実打線につかまって連打を浴びて得点を重ねられますが、ライト谷口のファインプレーで攻撃を終了させます
結局9回表に7点入れられて、4回に取られた5点と合わせて12対2となります
9回裏の墨高の攻撃は8番佐々木からですが、東実のマウンドには先ほどのリリーフ投手がいます
佐々木が死球で出塁すると9番中山はバントをします
これをセカンドに送球するフィルダースチョイスで無死1,2塁になります
ここで再びマウンドにはエース中尾が上がりますが、1番山本がセンター前ヒットで無死満塁になります
2番太田に初球からストライクを取るバッテリーに対して東実の監督はじらし戦法を取るように指示ます
しかしこれは谷口を休ませたい墨高にはむしろありがたい作戦でした
結局太田は押し出しの四球となってまず1点返しました
続く3番山口の打席の時に墨高が取っていた谷口を休ませる作戦に気づいた東実の監督はストライクを3球続けますが、山口はこれをライト戦への走者一掃の3塁打にしてこの回の4点目を挙げます
そして4番谷口の打席を迎えるのでした
プレイボール第3巻のみどころ
このプレイボール第3巻の見どころですが、野球という勝負における駆け引きが目立ちます
東実の方は墨高のピッチャー谷口をバテさせるためにファール戦法を取ったり、バントをしていきます
一方谷口を休ませるべく墨高の方はツーストライクまで待球作戦を取ったりしていきます
ただ東実の監督も言っていましたが、エース中尾の球を2球も平気で見逃すというのはいつでも打てるという自信がないとできない芸当です
試合開始当初は中尾の速球にまるで歯が立たなかった墨高打線がいつのまにかシード校の東実と同等の存在になってきたという印象があります
次巻以降はこの試合の決着がどうなるのかの興味が尽きない終わり方でした
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