『プレイボール』9巻のあらすじとみどころ|キャプテン谷口2年生の夏は、快挙のベスト8で幕を閉じる

プレイボール9巻(集英社文庫)の表紙

東京の下町の家の光景とそのそばをランニングする墨谷高校ナインたちの姿が下にあり、上には谷口君が走塁する姿が描かれています


目次

そうはさせるか!の巻

がんばれ谷口!!の巻

専修館の弱点をさがせ!の巻

ふんばれ谷口!の巻

2点差を追え!巻

野球は九回ツーアウトから!の巻

つっこめ谷口!!の巻

勝利の女神は…!?の巻

墨谷ガッツを発揮しろ!の巻


9話収録されています


プレイボール第9巻のあらすじ

プレイボール第9巻は夏の地区予選の5回戦の専修館戦の2回表でノーアウト満塁と墨谷が大ピンチの場面から始まります

1番君島にライトへの犠牲フライを打たれてまず1点先制されます

しかし続く2番打者をサードライナーのダブルプレーで1点止まりに抑えました

試合は専修館のエース百瀬の速球とスローカーブにてこずって墨高打線は0点に抑えられ、一方の豪打専修館は毎回ランナーを出しながらも墨谷の好守備で2回以降の得点は入りません

そして1対0と専修館の1点リードのまま8回表に入りました

8回表の専修館の攻撃は無死1,2塁で3番大杉を迎えます

この3番を死球で出塁させてしまい、無死満塁で4番の原田の打席になります

原田は疲れの見えてきた谷口の高めの球を捕えてライトへあわやホームランの当たりを放ちます

しかしライト島田の好守備で打者はアウト、ただ犠牲フライとなって2点目を許しました

続く5番打者は4番原田に匹敵する長打力のある小田桐ですが、意表をついてスクイズを仕掛けてきました

これを見事に読んだ墨谷バッテリーはこのスクイズバントをピッチャーフライのダブルプレーで8回表を1点に食い止めました

8回裏の墨谷は先頭の6番中山がファーストへのファールフライでまずワンアウトになります

続く7番横井の打席ですが、ここで半田が東実からもらった専修館のメモを取り出します

そのメモには裏に走り書きがあり、ホームベースとバッターボックス、それにバッターボックス内の足の位置が書いてあります

足の位置はキャッチャーよりに書いてあったのですが、その足の位置を消してキャッチャーよりでさらにボックスの前に書き直してありました

横井がセカンドフライでツーアウトになり、谷口は8番島田に打席の位置をキャッチャー寄りでベース近くに立つように指示します

すると専修館のピッチャー百瀬はシュートを3球続けて投げてきました

ここで専修館のキャッチャー原田はシュートばかりだと相手の墨谷に変に思われるからとカーブを投げさせます

このスローカーブを見た島田はこんな前に立っててこのキレのあるカーブだとデッドボールをくらってしまうと思うのでした

そして島田はシュートを打っていい当たりになりますが、ショートに捕球されてチェンジになりました

どうやら足の位置をキャッチャーよりでベースよりに立たせることによって、キレのあるカーブがデッドボールになってしまうために直球かシュートに的を絞ればいいということのようです

9回表の専修館の攻撃は6番からですが、ここで代打岡村を起用してきました

ずんぐりした体型の岡村はサード強襲のヒットを打ちます

続く打者にも代打、そして代走と次々と専修館は選手を代えてきます

この代打は送りバントをしてきますが、ピッチャー前の当たりになって2塁封殺になりました

続く8番山路にも代打金本を送ってきます

この代打金本もいい体格をしていますが、谷口はこの打者に死球を与えてしまいます

9番百瀬をファーストゴロに仕留めますがファースト山本のエラーで1死満塁になります

そして1番君島にいい当たりをされますが、今度はファースト山本のファインプレーでダブルプレーに取り、9回表を1点にとどめました

2対0のまま9回裏の墨谷の攻撃ですが、先程の島田の打席でキャッチャー寄りでベースよりに立って直球かシュートに的を絞ればいいとわかり、墨谷は勢いつきます

専修館は念のために加藤というリリーフ投手を準備させます

先頭の9番戸室は三遊間を抜けそうな打球を打ちますが、ショートのファインプレーでまずワンアウトになります

続く1番山本は左中間への当たりを打ち、専修館のレフトとセンターが激突しますが捕球されていてツーアウトになります

2番太田が三塁線を破るヒットで出塁し、3番倉橋をむかえたところで専修館は準備させていたリリーフ投手加藤を送ってきました

この加藤から倉橋がレフト前ヒットを打って4番の谷口につなぎました

谷口の打席でボールツーになったところで再びエースの百瀬がマウンドに上がります

ここで谷口は左中間への2塁打でまず1点を返しました

2死2,3塁で5番山口を迎えて敬遠策を考える専修館バッテリーですが、どうせ歩かせるならカーブを投げようという作戦で行きます

このカーブが死球になって2死満塁で6番中山の打席を迎えます

中山はセンターオーバーの打球を放って走者2人を迎え入れて墨谷は逆転勝ちを収めるのでした

準々決勝進出を決めた墨谷には中1日の休みがあり、その日に谷口の墨谷2中時代の後輩丸井が訪ねてきました

丸井は準々決勝進出のお祝いにタイ焼きを持って谷口を激励に来たのでした

準々決勝戦の相手は明善高ですが、墨谷は相手のことを全く知りません

試合は前半に明善高に立て続けに得点され、墨谷は後半になって食い下がっていくものの8対0というスコアで敗れて、準々決勝での敗退が決まりました


プレイボール第9巻のみどころ

このプレイボール第9巻では強豪の専修館を相手にレギュラーではない半田君の活躍により勝利を収めました

東実からもらったメモ書きの足の位置を書き直していることに気づいたおかげで、専修館のエース百瀬のスローカーブを封じることができてそれが勝利につながったわけです

もしこの発見がなければ専修館に完封負けをしていたでしょう

ただやはり専修館の強力打線をたった2点に抑えたピッチャー谷口と墨谷ナインの頑張りがあってのことだとは思います

それにしても谷口が1年生時代の東実戦での活躍によって東実の選手と関係ができて、その東実のメモ書きで勝つのですから、やはりすべては谷口君の頑張りのおかげともいえる勝利であったと感じます

そしてこれまで相手校を散々偵察して勝利してきた墨谷ですが、準々決勝を控えての1日の休日を偵察や相手校の対策をせずに休養日にした結果、負けてしまうことになりました

もしこの1日で明善高の対策ができていればどうだったかなと思わせられた試合でした


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