前回までのあらすじ
今回のターゲットの多恵を巡って仲間割れするメンバー達。多恵を殺そうとする和泉に坂田は抵抗しますが…
同士討ちの結末は…多恵死す!
能力をもってしても和泉を止められなかった坂田とチェリー。おっちゃんも新メンバーに足をやられてしまいます
多恵をとある家に隠す玄野は周波数を変えステルス状態に。新メンバーがレーダーで多恵を見つけます。多恵もここまでか…というところで、玄野が攻撃し、なんとか追っ払います。しかし和泉が追いつき玄野のせいで何人人が死んだかと諭します
和泉の鋭い攻撃にこれまでか…と思いきや、レイカが和泉に銃を向け、多恵をエリア外に連れていくと言います。「その手があったか!」と玄野。レイカは多恵を連れて逃げます。なんとかタクシーが捕まり、エリア外に移動しようとします。レイカは多恵に「玄野クンは生き残る能力にかけては凄いから」と言います
先程の玄野の攻撃で新メンバーの一人が死んでしまいます。逆上した稲葉、新メンバーが一斉に玄野を撃とうとしますが、すんでのところでかわします。しかし多勢に無勢、玄野は追い込まれていきます
多恵はレイカに(前回のミッション先の)六本木で写真を撮っていて、黒い服の人を撮ってしまったと話します。レイカは今回のミッションで多恵がターゲットになってしまった原因はそのフィルムでは?と思い立ち、多恵をそのままタクシーに乗せ、自分は多恵の家にフィルムを処分しに向かいます
レイカはフィルムを潰しますが、これでミッションは終わらず、転送も始まりません
追い詰められた玄野ですが、さすがの生存本能、逆に新メンバー達をロックオンし、脚を吹っ飛ばします。しかし、激昂した稲葉が玄野を殴り、万事休すか…と思いきや、なんとタクシーで逃げていたはずの多恵が現場に戻って来てしまいます。そこをすかさず和泉が一閃し、多恵を斬ってしまいます
多恵を抱きかかえる玄野ですが、血を流した多恵の転送が始まります。嗚咽する玄野。多恵と自室で夢を見ていたというくだりがありますが、これはもちろん幻想。リアルでは、ガンツの部屋に全員転送されています
100点メニューとは!?
採点では和泉が30点を独り占めします。多恵が転送されていたことが気になった玄野は、部屋の中を探しますが、どこにもいません。和泉がさりげなく100点を取った時のメニューを表示させます
掛ける言葉もなく、全員が部屋から去った後、玄野は自殺しようと銃を自分に撃ちますが、効きません。なんとなくガンツに100点メニューを表示させると
1、記憶を消されて解放される
2、より強力な武器を与えられる
3、メモリーの中から人間を再生できる
とあります。玄野はガンツにメモリーの人間を表示させます。そこには多恵も、加藤も、岸本も残っています。玄野は何度でも100点を取ってやると固く決意します
チェリーとトンコツ、タケシの日常と新ミッション
現実世界では、多恵は行方不明となっています。玄野のところに警察が何度も来ます
玄野に宅急便が届きます。中身は玄野の絵で、多恵の母から多恵が玄野へのプレゼントとして描いていたようだと記してあります
玄野は早くガンツのミッションが始まらないかとガンツの部屋に向かいますが、鍵は空きません。諦めて帰ると、レイカが待っています。レイカは多恵をエリア外に移動させていれば…悔いますが、玄野は何も言えません。小さく告白をしてレイカはその場を去ります
場面変わって、チェリーがトンコツに、いじめた人間を殺してしまったことを悔いています。能力のことを知ったトンコツは驚きますが、では、その能力で人助けをしたらどうかと説きます。病気は治せないから、通り魔殺人事件の犯人を捕まえようと言います
翌日手分けして通り魔を探していると、トンコツは通り魔につけられていることが分かり、チェリーに電話します。チェリーはトンコツを探します。ついに通り魔は本性を現しトンコツを手に掛けようとします
すんでのところでチェリーが合流します。通り魔がナイフで刺して来ますが、スーツを着ているため効きません。通り魔は逃げますが、チェリーたちは追いかけます。チェリーは人を殺して後悔はないか聞きます。通り魔は全く反省の色がありません。チェリーは通り魔の背骨の神経を切り、トンコツは通り魔の携帯で警察に電話します
場面変わって、DVを受けている子ども(タケシ)のくだりがあります。母にお腹が空いたと言い、冷蔵庫のプリンを食べてしまいます。すると、父親が帰ってきて、誰がプリンを食べたのだと怒ります。いつも虐待しているようで、タケシを蹴ります。タケシはぐったりして、「きんにくらいだー」と呻きます
両親はカラオケに行ってしまいます。タケシはきんにくらいだーの絵を描き、そのまま死んでしまいます。すると、ガンツの部屋に転送されてきます。そこにはきんにくらいだーそっくりの風がいます
メンバーがスーツに着替え始めます。タケシは風の筋肉質の肉体を見て、絵を見せます。
今回のミッションはオニ星人です。新メンバーも渋々スーツを着ます。玄野は全員に生き残りをかけた戦争が始まると宣誓します。なかなかスーツを着てくれないタケシに、風はスーツを着るよう説得します。「はい」と納得しますが、スーツを着る前にタケシは転送されてしまいます。レイカがタケシのスーツを持っていくと言ったところで、この巻は終わります。
まとめ
同士討ちの果てに、多恵は命を落とします。星人相手なら、どんなに残忍な展開でもついていけそうですが、人間相手に、仲間割れという展開はかなり心苦しいですね。しかも、玄野の恋人の多恵がターゲットという今までにない展開、最悪の結末となりましたが、ガンツの100点メニューにメモリーの中から人間を再生できるという新事実が発覚し、このガンツの独特のルール、100点を取ることの目的が明確になってきます。以前西の言っていたことはこのことだったのですね。玄野は頭を切り替えて、100点を取ることに専念することでしょう
GANTZでは人の生き死にが大きなテーマになっていると思われます。そんな中、いじめられていたとはいえ、人を能力で殺してしまったチェリーの苦悩は常人では理解できない深いものがあると思います。今回は残虐非道な通り魔を成敗するということになりましたが、今後のチェリー等他のメンバーの動向も気になりますね。次巻も読みましょう!!
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