前回までのあらすじ
マイケルと周、そして男が飲食しています。マイケルの暴走に煙たいものを感じる男は周にマイケルを殺せと指示します。なんとその席には真虎もいます!!…
森長VS灰沢、因縁の対決!
マイケルを殺すよう言われた周は、酔っぱらったマイケルの後ろから銃を向けますが、真虎がその手を撃って阻止します。咄嗟にマイケルに刺客だと嘘を付く周、マイケルは真虎に銃を向けます。真虎は自分の上着の右ポケットの中の物を出してくれと頼みます
そこにはレコーダーが入っており、先程の周と男の会話が録音されていました!マイケルは周を殺します
桜井は港で天野の船を令状もなしで止められる訳がないと嘆きます。マイケルが桜井に真虎の事を聞くと、俺の管轄外だと返されます。灰沢と真虎も現場に天野ではなく大河が指揮っていることでどうすることも出来ません
真虎は卯月に電話で珍しく弱音を吐きます。真虎も追い詰められ、焦っています
灰沢のアジトに着いた森長とタツヒコは突っ込みます!中はもぬけの空、マシンガンが置いてあり、森長はぶっ放して悦に浸っています。手榴弾まで見つけ、誤ってピンを外し、危うく部屋が大爆発するところでした(笑)
灰沢がアジトに戻ると、森長とタツヒコが待ち構えています!灰沢の回想が入ります。人生の半分は刑務所にいた灰沢、土屋に拾われ、殺害を繰り返し、愛する者は強者、生死のやりとり、究極の交わり=極道、二人の顔がいい顔になったとにやけます
お互い武器を捨て、ステゴロで勝負しようと息巻き、森長の渾身の一撃で灰沢が吹っ飛びます!取り巻きは森長の喧嘩スキルの次元が違うと悟ります
鼻を折られた灰沢は、足場の悪いところにおびき出し、ハンデだと言います。それでも森長の拳から強烈な一打が放たれ、足場ごと崩れ、森長は下に落ちますが、灰沢は伸びています。灰沢は初めのたった一発で枯れちまっただと?と銃を持ち直します
全ては天野の思い通りに…
大阪では堀田が荒れています。灰沢が天野を殺れないと跡目争いに負けると日下田に言い、日下田に井和丸を殺すよう指示を出します。すると日下田は堀田を撃って殺してしまいます!
以前幹部を帰し日下田だけ残れと言った井和丸は、そこで堀田は過去、天野は未来やでと話していました。堀田を殺した日下田は分かります!と涙します
森長を銃で殺そうとする灰沢ですが、馬頭夏明が銃を向け、ルール違反だと諫めます。事情が変わったという夏明、日下田は天野側に傾き、真虎からある情報と引き換えに教えて貰ったと言います。真虎を飼い馴らそうとした時点で間違っていたと諭します。灰沢は夏明に殺されます
森長は腕が折れていますが、夏明は灰沢は逃げたと嘘を付き、森長の勝ちだとタツヒコは言います
東京では、香港からの船を警視庁警視監の山中が待ち構えています。桜井は手柄を独り占めする気だとキレています。現場には三浦はじめ幹部連中が集まって来ています
派手な喧嘩後30時間眠っていた森長とタツヒコ、リョーコは呆れます。夏明はリョーコにパスポートを渡し、日本に帰れるようにしてくれます。リョーコは森長と帰国する間際、タツヒコに真虎からの「22時に廟街の屋台で待ってる」という伝言を伝えます。既に約束の時間は過ぎています…
屋台でタツヒコを待つ真虎の元に、天野が現れ銃を向けます!今頃俺の金は東京に着いているという天野、日本一のヤクザになれると息巻きます。真虎はそう上手くいきますかねと不敵です
桜井達はあっさり船を抑え、幹部連中を取り押さえます。こんなに簡単に事が進むものか?と桜井は胸騒ぎを覚えます。問題のコンテナの中には豚の貯金箱が置いてあり、三浦はオヤジの大事なへそくりだぁ!大事に扱えよー!と笑います
天野は警察を騙すために60億をかけた嘘、甘くみてねぇーよと言います。辰巳殺害の真相が柚木組組長殺害に関係があり、天野の野心で辰巳が殺されたなら絶対に許さないという真虎ですが、天野に椅子を払われ、倒れた真虎を足蹴にします。神と尊は簡単に殺したのに俺は殺せねーかと不敵です
卯月が天野側の人間だったと悟らせ、スピーカーフォン越しに話をさせる天野、真虎は俺の負けだと観念します。辰巳を殺したのは天野にとって想定外、その歪みで生まれたのが真虎、天野の影である以上俺より前に進めない、それでも俺を殺す事に意味を見出せるのか?と問います
タツヒコが現場に着くと、天野が真虎は死んだと言い去ります。タツヒコは真虎の元に着くと、真虎が「帰ろう…タツヒコ」と言ったところでこの巻は終わります
まとめ
パラサイツ時代からの因縁がある森長と灰沢、漢の喧嘩勝負となりますが、リミッターを外した森長の渾身の一撃は尋常ではなく、あの灰沢すら脚が竦む程の力の差でした!今までタツヒコ・セルゲイ・トナミ等の猛者とタイマンしてきた森長の腕は最早抜きんでており、極道を極める灰沢でも太刀打ち出来ない程の実力に達していました
結局銃を使おうとした灰沢は馬頭夏明に殺され、野望多き灰沢の夢は絶たれます。灰沢は新宿スワンの中でも抜きんでた極道中の極道、その存在感は絶大でした
井和丸の言葉から、逆に堀田を殺してしまう日下田、天野は未来と託され、これで対抗馬がいなくなります。また、警察の動きも読んだ天野は、囮の船で捜査陣を攪乱し、本命の金は空輸しているようです。全てが天野の思い描く通りになって来ています
真虎と直接まみえた天野は、格の違いを見せつけ、卯月とも通じていることを悟らせ、真虎は絶望します。最早復讐うんぬんより自分の命、結果天野は真虎の心を殺し、残された真虎はタツヒコに帰ろうと言います。真虎のここまでの執念の復讐劇はこれで終止符を打ってしまうのでしょうか?また、天野はこのまま日本のヤクザの頂点に立ってしまうのでしょうか?
次巻が最終巻です!是非実際コミックスで読んでこの緻密に考えられた圧倒的なストーリーをご堪能下さい!!
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