前回までのあらすじ
セルピコは一同を列柱の間に引き入れます。ガッツとの男の約束を果たすために、そしてファルネーゼを再び失わないためにも、セルピコは剣を抜きます。多くの柱に囲まれた場所はセルピコに有利、相変わらず食えねえ野郎だと言いガッツが剣を振るいます…
舞踏会に現れた大虎を…
セルピコは石柱でガッツに自由に剣を振るわせない作戦です。ガッツは苦し紛れに突いて来ますが、その隙をとセルピコが腕を狙いますが、ガッツはそれを読んで義手を前に持ち手を変えていました
セルピコは飄々と生きてきたようで、やはりガッツの燃えるような生き方に感化されていたのです。セルピコは最後の切り札として、門柱の上が崩れるのを計算に入れガッツに剣を振るわせますが、ガッツは崩れてきた天井ごと平にドラゴンころしを撃ち付け、セルピコを倒します
セルピコと正々堂々と対等に闘ったガッツ、一同を連れファルネーゼを探しに行きます。セルピコは再び魔法の武具を手にします
舞踏会に当主・フェデリコ・ド・ヴァンディミオンが現れます。当主の言葉の後を狙ってマニフィコがファルネーゼとロデリックの婚約の件を発表してしまおうとしますが、当のファルネーゼが見当たりません!
舞踏会会場に突風が吹き荒れ、大虎の怪物が現れます!ファルネーゼは咄嗟に銀の燭台を手に取り大虎に突き当てます!ドレスを来て自由に動けないファルネーゼ、これまでか…というところでセルピコが窮地を救います
ガッツが大虎を真っ二つに切り裂くと、大虎が続々と入場してきます!セルピコはファルネーゼを一同の元へ連れて行き、キャスカはファルネーゼに抱き着きます。シールケは妖獣を操る一団の居場所を突き止め、セルピコを念話で誘導し倒しに向かわせます
ガッツは圧巻の存在感で更に4匹の大虎を倒しますが、多勢に無勢、そこにシールケがあみ出した使い魔・棘の蛇が役に立ちます!ファルネーゼに指輪を付けさせ、ファルネーゼにも操れるようにします。ロデリックも奮戦し、ファルネーゼがアシストします
セルピコは妖獣の元の軍団を片付け、気を戻した大虎にシールケが金縛りをかけます。ガッツはファルネーゼの気持ちを聞き、ファルネーゼはここは自分の居場所じゃない、懐かしくて立ち寄っただけだと言います
パーティーが揃い、船に乗り込みたい一同ですが…
場は収まりますが、ガッツ達の活躍や妖精の姿に混乱する参加者に、フェデリコは集団幻覚だと言い張ります。クシャーンの妖術と決めてかかるフェデリコの理路整然とした物言いにその場が納得しだします
するとそのクシャーン帝国・大帝ガニシュカのおぞましい姿が現れ、異教徒への宣戦布告を宣言します。ガッツはガニシュカに使徒のような気配を感じます
港から火が上がり、ワニや虎の妖獣が現れ大混乱を招きます!事情を察したロデリックは、ガッツ達に船を出してやると言います。渡りに船、ロデリックもファルネーゼの手前もあったのでしょう。マニフィコも混乱に乗じて同行します
ファルネーゼが銀の鎖帷子に着替えていると、元ミッドランド軍トゥメール騎士団のオーウェンがガッツが鷹の団の斬り込み隊長ではないかと話しかけて来ます。ガッツはそれとなくかわします
場面変わって法王猊下が床に伏していると、光の鷹の姿を見ます。するとソーニャとミュールが現れ、法王猊下は天啓は下されたと悟ります
ガッツ達は船への道で妖獣の群れに遭遇しますが、いつものことと闘いを始めます!ロデリックはその妙技に舌を巻きます。シールケが親元を発見し、ガッツがナイフで仕留め、あらかた片付きます。あと一歩で船というところで、更に怪物が現れます
以前海辺で闘ったゾウの鼻を持つ怪物にガッツが向かいます。他の細かい敵はセルピコ達が力を合わせて倒します。ガッツは建物ごと突っ込んできた怪物を利用して屋上に移り、頭上に剣を突き立てます!止めの義手の大砲も放ち、残りの敵もとっとと片付けるぞとガッツが息巻くところでこの巻は終わります
まとめ
セルピコの命を張った決闘は、紙一重でガッツに軍配が上がります。正面からの闘いは分が悪いと石柱を利用したセルピコも狡猾でしたが、飛び道具を一切使わないガッツの漢気が際立ちました。男の喧嘩は後腐れがないのがいいですね、セルピコもパーティーに戻ります
舞踏会では当主フェデリコの存在感が際立ちました。妖獣が現れ、現場は大混乱の中、ガッツ達の活躍で事なきを得ますが、その魔術や妖精の姿を目にしてしまった人々に「集団幻覚」と言い張ってしまうのですから、大物です
結果ガニシュカの宣戦布告を受け、ガッツ達はロデリックの伝手で船に乗れることになりますが、道中はなお危険でいっぱいです。ですが、最早妖獣等慣れたもの、何食わぬ顔で一網打尽にしてしまうのですから頼もしい限りです
ファルネーゼは一時の迷いもありましたが、自分の居場所を再確認し、パーティーに復帰し、役者が揃います。船に乗っていざエルフヘルムへ!というところですが、一筋縄ではいかないようです
一つ気になる描写が、法王猊下が光の鷹の導きを受け、天啓は下されたと悟る場面があります。グリフィスの仕業でしょうか?こちらも今後の動静が気になります
パーティーが揃い、船の手配までは上手く行きました、大混乱の中エルフヘルムへと一同は迎えるのでしょうか?続巻もコミックスで読みましょう!!
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