「ベルセルク」3巻の数々の激戦と成長譚~因果律に導かれついにゴッドハンド降臨!究極の選択を強いられる伯爵の生末は…!?黄金時代編で明かされるガッツの過去~

前回までのあらすじ

復讐に燃えるガッツを身の程知らずと蔑む伯爵、触手でめちゃくちゃに振り回されますが、ガッツは剣を放しません。柱に叩きつけられ、最早これまでか…

ついにゴッドハンド降臨!!

倒れたガッツを尻目にパック伯爵と会話します。流れでベヘリットを持ち出すパック、しかし瓦礫が当たりベヘリットを落としてしまいます。すると部屋にテレジアが現れ、変わり果てた父の姿に驚愕します!怒りに暮れる伯爵パックを襲いますが、すんでのところでナイフが3本当たり、ガッツが復活します

しかし、足蹴にされ、事態は好転しません。ここでガッツテレジアを盾に取り、伯爵が怯んだ隙にガッツは腕の大砲を放ちます!顔面に直撃し、狼狽える伯爵になんとガッツは口で大剣を咥え一刀振るってしまうのです!

テレジアを人質に取ることも計算に入れた一計、顔を削り斬られた伯爵に、止めとばかりにナイフで何度も刺し進めるガッツ、娘であるテレジアが見ている中、最早狂気の沙汰です。伯爵から流れる血と、死にたくないという強い想いがベヘリットに触れると、ベヘリットは血の涙を流しながら泣き叫び、突然異異次元空間が飛び出します!

ガッツの烙印が痛み出し、そこについに5人のゴッドハンドが現れます。その中のグリフィスという男に執着するガッツ、何か因縁があるようです。伯爵の生への渇望が空間を開き、我らをここに集わせたと言います。取るに足らない存在と言われ、瀕死のガッツは底力で立ち上がり、グリフィスフェムト)に剣を向けます!

烙印が魔に反応し激痛を生む中、なんとか踏ん張りグリフィスに一刀入れるガッツ、しかし跳ね飛ばされてしまいます。ゴッドハンドは降魔の儀を執り行うと言い、生贄を指示するよう伯爵に言います。当然伯爵ガッツと言いますが、単なる敵では不可能、自身の一部とも言える者でないと自らの人間性を断ち切れないと言います

つまり、テレジアなのです!ゴッドハンドは時空間を開き、過去の出来事を映し出します。父と母の姿、しかし、邪心信仰との闘いで疲弊した父が帰ると山羊の顔を持つ異形の神の像に快楽に顔を歪ませる母の姿を見てしまいます

惨殺する父でしたが、流石に愛した母だけは殺せません。この凄まじい状況が因果律の輪、魂の慟哭から次元の扉を開き、ゴッドハンドと相まみえます。超人の魂を与えてやる代わりに生贄を捧げることになり、母を生贄にしてしまいます

今度は娘を生贄に差し出そうとしているのです…その隙に瀕死のガッツパックに右腕だけ動かせるようにしろと言います

究極の選択

グリフィスが指さす方向に巨大で邪悪な思念の渦・地獄が見えます。生贄を選ばなければ地獄に落ちると脅します。伯爵は究極の選択を迫られる中、死ぬのは嫌だと思いながら、テレジアに家族の絆を感じてしまい、因果律の糸は絶たれ、亡者達が伯爵を地獄に引き込みます。烙印があるガッツも引き込まれますが、流れでグリフィスに大砲を撃ち込みます!

大砲はグリフィスに弾かれますが、これでゴッドハンド達のいる異次元空間が終わり、元の世界に戻って来ます。テレジアは生きており、伯爵は死んでいます。絶望するテレジアガッツは死ねば?とナイフを渡します。手首を斬ろうとするテレジアでしたが、なんと地面が崩れ、落ちそうになり、すんでのところでガッツの大剣に掴まります

なんとか生き延びたテレジアは、ガッツへの憎悪が生きる糧になり、殺してやると叫びます。いつでも来なというガッツは涙を浮かべていました

ガッツの過去

黄金時代編

戦場の惨劇の中、ガンビーノは自分の女のシスが抱える赤子が流産で死んだと思われていた中、なんと生き返り、驚愕しながらもすぐ死んでしまうだろうと言います

しかし子どもは3年経っても生きており、シスはペストに罹って死んでしまいます。男の子はガッツなのです!

3年後、戦場で戦の手伝いをさせられているガッツ、この歳で戦場とは穏やかではありません。傭兵のガンビーノに育てられ、剣を習います。荒っぽいやり方にガッツもキレ、身体に合わない長剣を振りながら、ガンビーノに一太刀入れてしまいます!

キレたガンビーノガッツの鼻を斬り(以後ガッツのトレードマークになります)、ガッツは気を失います。寝かされたガッツは朦朧とする意識の中長剣を抱き寝ます

傷も少し良くなり、執拗に長剣に拘るガッツは素振りをします。そこにガンビーノが現れ、傷薬を渡します。ガンビーノも罪悪感を感じていたのかもしれません

3年後、傭兵としての初陣に臨むガッツ、長剣で相手を倒しますが、後方から鉄球を食らいます!しかしガンビーノが助太刀し、なんとか生きながらえます。戦闘後、報酬を受け取り、ガンビーノに渡し、悦に浸っているガッツでしたが、夜寝ているとドノバンという男が寝床に入って来ます。咄嗟に剣を取ろうとしたガッツでしたが、ドノバンに阻まれるところでこの巻は終わります

まとめ

前巻でベヘリットは鍵だと言っていたガッツ、ついにその真意が明かされます。血と死にたくないという強い想いに共鳴し、ベヘリットは異次元空間を作り出し、ついにゴッドハンドと相まみえます。ガッツの願いが叶った訳ですが、その中でもグリフィスフェムト)にガッツは執着しています

過去戦場で共に戦ったような描写も挟み、何か因縁がありそうな両者、しかしガッツの攻撃はことごとくグリフィスには届きません。伯爵の生への渇望がゴッドハンドを呼び出したようです。このぶっ飛んだ設定に面食らった人も多いかと思いますが、この世界観が追々生きてきますので、慣れていきましょう

伯爵は過去に一度ゴッドハンドを呼び出しており、その際なんと妻を生贄に捧げています。この歪んだ状況が拍車をかけ、今度は実の娘を生贄に差し出すかという究極の選択を強いられ、一瞬愛を感じてしまった伯爵は一転地獄に落ちることになります

ゴッドハンドはこれでお役御免、このような特殊な状況でないと相まみえることは出来ないようです。現在分かっているのはガッツグリフィスに特別な感情を抱いているということ、ここで、黄金時代編として、ガッツの過去が明かされます

幼い頃から長剣を愛し、ガンビーノに育てられたガッツでしたが、ドノバンにどうやら金で買われ、一夜を共に過ごさなければならなくなりそうです。実の父親のガンビーノの神経も疑いますが、ガッツの歪んだ感情の由来はこういった出来事から来るものなのかと妙に納得してしまいます

黄金時代編では様々な出来事があり、グリフィスとの因縁についても語られていきます。是非コミックスで楽しみましょう!!

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