前回までのあらすじ
満月の夜は味方にも、敵にも有利な条件となります。危機を感じたガッツは、シールケがその場にいない状態で狂戦士の甲冑を付けてしまいます!こうなってしまうと誰も止められません。規格外の動きで海の怪物をなぎ倒していきます
イスマ・イシドロ・シールケが現場に駆け付けます…
ファルネーゼが四方の陣の術を成功!
イスマの身を案じながら、シールケはガッツの身に憑りつけないか試みますが、気の放射が強すぎて憑りつけません。キャスカは以前見かけた長髪の少年を見つけ、不用意に近づいてしまいます。ファルネーゼがかばいますが、いつガッツが襲ってくるか分かりません
ガッツはギリギリのところで踏みとどまっています!そこにシールケが直接しがみつき正気に戻させます。シールケは長髪の少年が以前も満月の夜に現れたと思い出します。ガッツはキャスカのことを気づかせたのはこの少年だと悟ります
ガッツは海の上では敵わないとみて、海の怪物とこの島で決着を着けようと決意します。一旦船に戻り、態勢を整えます。すると船に四方の陣をなんとファルネーゼにかけさせようとシールケは言います!
不安を他所に、ファルネーゼは術を成功させます!シールケはこれで立派な魔術師の仲間入りだと褒めます。これで幽界の邪なる者は船に近寄れませんが、現世の者にはその力も半減すると語るシールケ、そうしたらイシドロ達の出番です
敵の巣窟にガッツとシールケが飛び込みます。ガッツが狂戦士の甲冑を被り、シールケはガッツの気に飛びつきます。巣窟では髭の骸骨が啖呵を切っています。ガッツは正攻法に海神の大口に飛び込むと言います。ガッツは何とか口から中に侵入します。髭骸骨は息巻きます
海神の体内は広く、既に飲み込まれた船の残骸が見られます。ガッツは本体の心臓を壊してしまおうと考えます。シールケが気を探り、大体の見当を付けます
シーホース号を海賊船と海の魔物が襲います!ファルネーゼの術のお蔭で一定距離から近づけない敵に一斉射撃するロデリック、しかし魔物を踏みつけて海賊船は光の中に入って来ます!実体のあるものには効力は半減してしまうのです
白兵戦担当のイシドロ・セルピコ・アザン達が立ち向かいます。イシドロは単身髭の骸骨に戦いを挑みます。イシドロは船上で鍛錬を積み、更に腕を上げていました!髭の骸骨は卑怯にもボウガンで仕留めようとしてきますが、イスマの助けですんでのところでかわします
更にイスマの案からイシドロが怪物の大口に火薬瓶を投げ込み、炎上に成功、シーホース号は勝鬨を上げます!
なんとイスマが人魚の姿に…!!
ガッツは何とか胃の中に入り込みます。心臓の鼓動は凄まじく、ここに長く留まればこの鼓動だけで狂い死ぬと自戒します。本体は物凄い大きさに膨張していきます。最早島は崩れ、シーホース号も波に飲まれます
海に飲まれたイシドロをイスマが救いに飛び込みます!怪物の魔の手から逃れるために、イシドロを抱え浮上するイスマは、なんと人魚になってしまいます!イスマは真名を唱えたことで人魚に変身できたのです。シーホース号の廻りを人魚達が泳いでいます
人魚達が怪物に向かって行く中、イスマも言い伝え通りだと一緒に向かって行きます。イシドロがロデリックに怪物を射程に捕えさせるところでこの巻は終わります
まとめ
以前登場した謎の長髪の男の子ですが、どうやら満月の夜に現れるようです。そして、狂戦士の甲冑で自我を失いかけていたガッツにキャスカのことを気づかせたのはこの少年のようなのです!まだ謎が残りますが、何かキーマンのような立ち位置なのでしょうか?
たゆまぬ努力の甲斐あって、ファルネーゼは四方の陣の術を成功させます!これで立派な魔術師の仲間入りだというシールケ、素養もあったのでしょうが、ファルネーゼ本人のパーティーの力になりたいという想いが形になったのでしょう
怪物の本体をやっつけないと方は付かないと踏んだガッツはシールケと共に怪物の体内に入り込みます!ガッツの狂戦士化をすんでのところでシールケが踏みとどまらせます。最早名コンビです
ファルネーゼの術は実体のあるものには効かないため、海賊船の侵入を許しますが、今度は白兵戦担当の3人の出番です。ベルセルクでは、パーティー(集団)の心理というものが明確に浮彫になる描写があります。実際何かしらの役割を担っていても、他の者と自分を比べ、自分は劣っている・役に立っていないのでは?と感じてしまうのです
このパーティーでは特にファルネーゼとイシドロがそういった疎外感を感じ気味でしたが、今巻では二人の大活躍を見ることが出来ます。集団や組織で動いているのなら一心同体、誰一人無駄な存在はいないというメッセージが込められているような気がします
イシドロを救おうとしたイスマがなんと人魚になってしまうのには驚きでした!元々父が人魚と付き合っていたと話していたイスマ、真名を唱えたことで人魚に変身してしまうのです。また一人心強い仲間が増えたパーティー、ガッツとの内と外からの連係プレイでこの状況を打破出来るでしょうか?次巻もコミックスで読みましょう!!
おまけ
三浦健太郎先生の初期作として、ジャパンというものがあります。王狼、王狼伝に続く、作=武論尊、画=三浦健太郎という共作作品です。是非ご覧ください
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