前回のあらすじ
高雅もジン達の元に辿り着き、プレイヤーを撃って行きます。ジンは花子から指輪を譲り受けると、暴きの輪が反応し、なんと花子が裏返ってしまいます…
最早正気を失っている高雅
身体の下半分が無くなった灰谷に掃除人が迫りますが、陰禅の槍に殺られます。灰谷は陰禅とは対なのだと言い、陰禅は力尽き落下します
高雅はOP1をシュートモードにして、更にプレイヤーが現れる可能性があると人々を逃がしません。高雅が花子を撃つと、寸でのところで黒服とZETが庇いそれをかわします。しかし花子は数発撃たれ、高雅は人間であれば無傷(プレイヤーなら効果がある)と言います
花子を抱えたZETですが、花子は肥大化し、醜い姿に変身します。建物が崩落し、鈴木が巻き込まれます。自動操縦で脱出したヘリでしたが、花子に見つかり攻撃を受け、落下します。ヘリを寸でのところで引っ張り上げるZET、ド根性で上まで引き上げ何とか無事です。
鈴木を助けようとする母を制し、高雅は鈴木を撃とうとします。佐山・小葉も加わり阻止しようとしますが、高雅は最早常軌を逸しています。自分を叱ってくれない母に嫌気が刺した高雅は、何と母を撃ってしまいます
小葉までも手に掛けようとする高雅をZETがぶん殴ります!高雅は花子を倒してくると飛んで行ってしまいます。小葉達の心配をするZETに、小葉は自分達のことより高雅を止めに行ってくれと懇願します
究極の選択を強いられたZET
花子の実家では両親がテレビ中継で暴れているプレイヤーが花子では?と勘づきます。以前家に灰谷が現れたことを思い出し、その際アマギのバックアップで今の田中家があること、僅か3年程であの姿にまで成長した花子の頭痛や歯の矯正のことを話し、ZETと出逢った花子に今後干渉しないでくれと約束を取り付けてきます
廃墟と化した街を突き進む花子を止めるべく、高雅はOP1を撃ちますが、傷は修復されてしまいます。剣にして突き刺そうとすると、それをZETが止めます。ZETは何とか暴走する花子を止めたいのですが、それもままなりません
人混みの中には明美の姿も見えます。暴きの輪の反応を見たZETは、以前灰谷が言っていた言葉を思い出し、花子の心臓の位置も分かるが、自分には出来ないと葛藤します。高雅は剣のP・C・Dエネルギーを全開にして花子に突き立てますが、花子には効きません
花子は明美をも殺そうとして来ます。最早これまで…というところで、究極の選択を強いられたZETは花子の心臓を掴み、花子は動きを止めます。マスコミはまたアルファスがこの窮地を救ったと勘違いし、高雅は自分に酔っています
元の姿に戻った花子(心臓はZETに貫かれています)、そのまま花子は消え、自分の愛する女を目の前で自分自身で葬ってしまったZETは泣き叫びます
光鎧、エボルのアジトへ
高雅はマスコミにZETを晒しながら、ZETも葬ると喚きますが、ZETは元々お前とは友達でもないと拒絶します。高雅は一方的にZETを攻撃し、ZETは何もかも灰谷の思い通りにはさせないと無抵抗です
イケメンの黒服はいつの間にかエボルと入れ替わっており、光鎧をヘリで忘却の地へ連れて行きます。そこにはエボルのアジトがあり、光鎧がエボルのボスと対面するところでこの巻は終わります
まとめ
以前から伏線はありましたが、花子は実はプレイヤーだったのには驚きましたね。田中家はプレイヤーの中でも珍しく家族として人間生活を送りたいと願っており、一般家庭であたかも平穏と生活しているかのようにひっそりと暮らしていましたが、灰谷は着け狙っていたのです
花子はジンの暴きの輪に反応し、プレイヤー化し、醜く巨大化、無差別に殺戮を行います。高雅も止めに入りますが、太刀打ち出来ません
よりによって明美が現場に来ており、ZETは究極の選択を強いられ、結局花子を葬る決断を下します。愛する人同士を天秤に掛け、非常に酷な選択となりましたが、あの状況ではやむを得ないでしょう。ZETはプレイヤーを殲滅するための完全体となっているため、それが使命でもありますが、ジンには重すぎます
正気を失っている高雅の行動も最早目を当てられない程でした。母が鈴木という想い人に執着する姿を見て、堪忍袋の緒が切れた高雅は実の母親を撃ってしまうのです。また、窮地を救ったと勘違いされ、称賛されると、マスコミの前にZETを晒し、攻撃を加えてしまいます。最早高雅は早見の操り人形と化しています
負傷中の光鎧は裏切った(正確にはエボルに入れ替わられた)イケメンの黒服に案内され、エボルのアジトに赴きます。そこにはエボルのボスが待ち受けています。この重要人物同士の対峙、物語はいよいよ最終局面に入ろうとしています。気になる続きもコミックスで是非!!
おまけ
ZETMAN終盤の巻末にはコンセプトデザインが記載されています。桂正和先生に加え、数々のクリエイターがデザインしたものが載っており、特に今巻では何と鳥山明先生の作品も!是非コミックスでご覧下さい
コメント