はじめに
音楽・バンド漫画の金字塔として記憶されているBECK。ゴリラーマンのハロルド作石が描く、人情味溢れる人間成長物語として人気を博し、累計1500万部を超える人気作です。今回はこのBECKにスポットを当てていきます
冴えないコユキの運命の出逢い
主人公田中幸雄(コユキ)は14歳、冴えない毎日を送っています。変な正義感からおばあちゃんにたかっている輩に声を掛けてしまい、ボコられてしまいます。すると子どもが縫い目だらけの犬をいじめているところに出くわします
しばらくして飼い主のイケメンが現れます。犬のことをベックと呼んでいます。これが運命の出逢いとなるのです…
コユキは幼馴染の泉ちゃんに呼び出されます!泉は今ではミス東中、眩しい存在です。いきなりボーリングに誘われます。ボーリングでは最初まるで下手だったのが嘘かの様に、泉とのコンビが炸裂し、大活躍、二人の息もぴったりです
帰り際ギャルのカヨちゃんにばったり会い、バーに入ることになります。バーの店主・みっちゃんにポテトをサービスされ、戸惑いながらも場になじんでいきます
すると女を泣かしている男がいます!先日の継ぎはぎの犬の飼い主・リュースケです。リュースケは大人気バンド、ダイイング・ブリード(ダイブリ)のギターのエディとバンドを組んでいたという噂があるのです
バーを後にした一同、路駐してある車がイタズラされており、その犯人と勘違いされて外人に迫られます!コユキが殴られそうになると、そこにリュースケが英語で割って入ります。リュースケに追い返され、ラーメンを食べていても、その後の展開が気になるコユキと泉はリュースケの元へ戻ります
リュースケは拳銃を取り出し、外人に啖呵を切ります。しかし、その銃はおもちゃで、結局外人に伸されてしまうリュースケ、コユキはリュースケに感謝し、仲が良くなります。泉はリュースケ(南竜介)に興味を持ったようです
才能のある真帆をも聴き惚れるコユキの歌声…
後日二人で竜介の元へ行ってみることになります。竜介の家は釣り堀で、BECKもいます。竜介は英語の出来るおばちゃんの釣り堀で住み込みで働いており、部屋に入れて貰うと、CDの数が半端なく、泉は同じ趣味の竜介と話が弾みます!
コユキは国吉ちえみというアイドルしか聴かないため、話に混ざれず、疎外感を覚えます。日曜日竜介のバンドのライブを観に行くことになります。泉と待ち合わせし、ひらがなの多い手書きの地図に四苦八苦しながらライブハウスに向かいます
カヨとも合流し、地下にあるライブハウスに入ると、誤ってスタッフルームに入ってしまい、そこで竜介と栄二が揉めています。バンド内の雰囲気は悪いようです
ステージではスライ&ザファミリーストーンの曲を歌っている女の子がいます。なんと竜介の妹なのです!音楽事務所の人も顔を出す今日のライブはしくじれないと竜介は言います
竜介のバンド、シリアル・ママは竜介と栄二のツインギターのバンド、タイプが異なる二人のギターが魅力なのですが、トラブルで音が出なくなり、音楽事務所の人も帰ってしまいます
二次会に顔を出し、竜介と泉が良い雰囲気の中、トイレを厠と読めずに困っている子がいます。竜介の妹・真帆です。いきなり喧嘩腰になり、散々なコユキです
親友の田辺が泉の水着の入ったバッグを盗んでしまい、一緒に謝罪した結果水泳部に入ることになってしまいます。コユキはダイブリの曲が気に入ったようです
竜介と栄二は喧嘩別れし、他のバンドをお互い作ることになります。竜介に連れられライブハウスに行くと、そこには凄腕のベーシストが目立っています。真帆とも合流した竜介は、先程のミュージックマンズというバンドのベーシスト・平くんを狙っているようです
初対面から悪い印象だった真帆とコユキ、食事に行くことになり、真帆のクラスメイトとの話に付いて行けず、一人帰ります
平くんと飲みに行く竜介、平君は栄二の腕を認めつつ、俺と組みたきゃすげえボーカルを連れて来いと豪語します!
コユキは帰り際真帆とばったり会い、竜介の釣り堀に行くことになります。歌を歌う真帆を才能があると褒めると、真帆は才能など無いと否定します。そこでコユキが歌い出すと、真帆が仰天するところでこの巻は終わります
まとめ
学園ものという体で始まる物語、どこにでもいる普通の中学生・コユキは何をやっても今一つ、冴えない日常を過ごしています。そこにいまではミス東中という幼馴染・泉との再会から物語は加速していきます
ひょんなことから継ぎはぎの犬・ベックと飼い主・竜介と出逢うコユキ、竜介はバンドマンで、コユキの知らない世界へと誘う人物です。バンド活動が上手くいっていない竜介は、栄二とのコンビを解消し、新たなバンド結成へ向け動き出します
凄腕のベーシスト・平くんに目を付けている竜介ですが、凄いボーカルを連れて来いと豪語されてしまいます。宛てはあるのでしょうか?
竜介の妹・真帆は傍から見れば才能があるように見えるものの、本人にその気はないようです。妙にそこのところは現実主義者の真帆、自分の才能の限界を知っているのでしょう。すると歌い出したコユキの歌声に驚愕してしまいます!
今まで普通の、何の特徴もなかったコユキ、実は歌が上手いのでしょうか?ダイブリというこの漫画のキーとなるバンドも出て来ますが、一体どんなバンドなのでしょうか?次巻もコミックスで読みましょう!!
コメント