「BECK」12巻の人間とバンドの成長物語~50日間で46カ所の全米ツアーは過酷!本領を発揮出来ないBECK,シアトルで「全員墓場で会おう」とはジミヘンのことだと悟ります…~

前回までのあらすじ

BECKのライブは竜介の穴は埋めようがない中、コユキのボーカルがなんとかその穴を埋めようとしています。千葉はついに例の夢を観て、くんに伝えます

コユキオバチャンからアメリカツアーのオファーが来ていると電話があります…

無謀な全米ツアーへ

グレイトフルサウンド(以下G.S)でBECKのライブを観たF.V.Eというバンドが気に入ってくれてオファーがありますが、現実的なくんはオバチャンに体よく断りをいれておけ(よろしく言っとけ)とコユキに返します

真帆との紆余曲折の後、コユキの新作、「BABY STAR」が完成します!コユキはインスピレーションに従って生きることに決めます。真帆竜介からのメールをコユキに見せます。竜介は現在ニューヨークで、9月18日に何かあるようなのです

千葉発案のスケジュールの元、真帆の家でコユキは奮起し、真帆とキスしますが、真帆の父親に観られてしまいます(笑)

くんの人脈を生かしたいくつかのイベント出演と、G.Sの伝説のおかげでBECKのリスタートは意外と好調でした。竜介のいない状況はコユキを物凄い勢いで成長させているのです!

オバチャンが全米ツアー行程や料金の明細を持って来ます。くんはコユキに断りの連絡を入れろと言ったのですが、コユキは快諾しろと取り、全米ツアーが決定します!イチかバチか…BECK最大の試練です

コユキ真帆メラニーのパーティーに仮装して出向きますが、またしてもヨシトに騙され、みんな正装しているのです!愚弄された真帆コユキは怒り、ヨシトに一発かまします!

50日間で46カ所でライブというタフなスケジュール、コユキはまた竜介に会えるはずだと確信します

肝心の竜介はニューヨークのライブハウスで襲撃されそうになりますが、ジミヘンの曲をなんと左手で弾いていたため、難を逃れます

背水の陣

レオンは殺し屋に苦言を呈します。エディの家に匿って貰っている竜介、ニューヨークにいる目的は修行と、レオンと交渉するためだと言います。エディはクレイジーだと心配します

真帆に英語の発音を何回も指導を受けるコユキですが、なかなか上達しません。不安の残る夏休み、コユキは電車で久しぶりにを見かけます。田辺に近況を聞き、G.SのライブもBSの中継で見てくれていたようです

斉藤さんが桃子先生と挙式をラスベガスで挙げるという話で、コユキは驚愕します。夏休みも明け、コユキは一大決心をし、学校を中退し、音楽の道へ進みます。日本での最後のライブでは、なんと兵藤が見に来ており、激励されます

2か月の休みを貰える訳もなく、バイトもクビになり、背水の陣で臨むコユキ、たまについていけなくなる真帆の暴走も、真帆コユキのために発音チェックのカセットを作ってくれ、コユキはそんな真帆が好きなのです

の御前で挨拶を告げ、コユキは全米に旅立ちます!機内で「ジミヘンドリックスの軌跡」という本を読んでいると、千葉夢の最後で「全員墓場で会おう」という意味が分からないくだりがあったと言います。どういうことでしょうか?

「全員墓場で会おう」とはジミヘンのことだった?!

F.V.Eのボーカル、エリック自ら空港に出迎えに来てくれ、英語はさっぱり分かりませんが、何とかホテルで一息つきます。しかしホテル内の惨状は目を覆うばかり、先が重いやられます

F.V.Eのギタリスト、ケビンは実質的なリーダー、エリックとは違い、神経質そうなタイプです。ツアー箇所の確認で13カ所目のシアトルリザードハウスで演れるということにくんは驚愕します。彼はカート・コバーンを崇拝しており、ニルヴァーナと同じ舞台に立てるのです!

最初のライブではリハも満足に出来ない状況、全員が移動の疲労を隠し切れない中、ライブは始まってしまいます!G.Sの伝説を知っている日本の客とは違うシビアな反応に戸惑うメンバー、今一つのパフォーマンスに終始してしまいます

ツアー6日目、エンストを起こす車、トラブルでケガを負ったコユキ、ダブルブッキングでキャンセルになるライブ…千葉の観た夢、「全員墓場で会おう」とは、俺達皆死んじゃうのかなとサクは呟きます。コユキはまだ始まったばっかだよと頼り気のある顔を見せます

日本に残された真帆弘美斉藤さんは救援物資を送ってあげようと思案しています

サンフランシスコでもBECKのライブは低調です。F.V.Eのライブは百戦錬磨、外人にしか出せないグルーブです。千葉は俺達はアメリカでは通用しないのかと感じます

レオン・サイクス竜介が電話を掛けます。ある交渉をするためです。ホテルに出向いた竜介は、エリカ・ブライジエディ・リーの共作曲がたっぷり60分入っているテープを差し出します。レオン竜介BECKがライブでアメリカに来ていることを告げます

例の9月18日、一同はシアトルにいます。ツアー初の休みの日ということで、観光でもしようかと話していると、今日がジミヘンの命日ということを知り、コユキが「全員墓場で会おう」というのはジミヘンの事だったんだと驚愕するところでこの巻は終わります

まとめ

オファーがあったからと言って、勝手知ったる日本を飛び越えて、50日間で46カ所の全米ツアーに挑むというのは(しかも竜介抜きで)、あまりにも無謀な賭けです。インスピレーションに生きると決めたコユキは学校をドロップアウトし、音楽の道に進みます

バンドで食っていけるのは本当に一握り、その荒波にコユキは打って出ます。勝算はあったのでしょうか?インスピレーションに生きるということは、代償も付きまといます。ある意味羨ましい生き方であり、危険な生き方でもあります

アメリカでのライブでは初っ端から躓き、今一つのパフォーマンスに終始するBECKケビンの厳しい視線も気になります。疲労困憊の中、シアトルでの休日の日、なんとそれがたまたまなのか、例の9月18日なのです!

千葉が観たゴミ拾いの夢の続き、「全員墓場で会おう」という意味が、ジミヘンの命日ということで、風雲急を告げる中、メンバーの起こした行動とは?!危険な賭けをする竜介の生末は?次巻もコミックスで読みましょう!!

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