「BECK」13巻の人間とバンドの成長物語~ジミヘンの墓で竜介と劇的再会!5人が揃ったBECK、ルシールと共に腕を上げた竜介は別次元の腕前!G.Sの再現なるか!?~

前回までのあらすじ

例の9月18日、一同はシアトルにいます。ツアー初の休みの日ということで、観光でもしようかと話していると、今日がジミヘンの命日ということを知り、コユキが「全員墓場で会おう」というのはジミヘンの事だったんだと驚愕します…

オリジナルメンバー5人の再会

急遽ジミヘンの墓参りに行くことになった一同、疲労困憊の中、広大な敷地からジミヘンの墓を探します。ケビンBECK5人と契約したため、現在4人のBECKは契約違反で訴えることも出来るとエリックに詰め寄ります

子どもの案内でジミヘンの墓に行きついた一同、すると見知った犬が2匹近寄って来ます!なんとベックなのです!その先には、竜介がいるのです!!

3人が竜介に飛びつく中、千葉竜介のことをまだ許せていなく、一人タクシーでホテルに戻ります。5人揃ったため、契約違反にならないと言うエリックに、ケビンは俺達とツアー出来るレベルにないと酷評します

竜介レオン・サイクスに殺される間際に警察が介入し、レオン逮捕劇があったのです。竜介シアトル滞在には訳があり、元カノのマリアと、なんと真帆とも再会します!真帆は日本食を持ってきており、メンバー身に沁みます

翌朝リザードハウスに到着し、感無量のメンバー、BECK復活の舞台としては最高の場所です!しかしケビンは弁護士を雇い、このツアーでのBECK出演は今後なしにするとどやります。英語が分からないので、詳細が分からない中、尋常ではない空気にぴりつくメンバー、唯一英語を話せる竜介はなんと空港にいるのです!

リザードハウスでトリを務める

リザードハウスはカフェスペースがライブフロアに隣接している珍しいタイプのライブハウスです。ライブハウス側が4バンド出演しないとマズいと言っているため、なんとかBECKの出演は約束されます。しかしアメリカの異なる文化、次から次へと出て来るバンドの層の厚さ等を身に沁みたくんは明日日本に帰ろうと半ばやけになっています

しかし、BECKのファンのブリトニーが情報を嗅ぎ付けわざわざ3時間掛けて観に来たというのです!ダイブリの映画にコユキが出たことはこんなところにも影響していたのです!

未成年の入場にうるさいアメリカの気質から、真帆は濃い化粧で登場しますが、コユキに諭され、ケビンと交渉します。なんと演奏順を代わって欲しいと頼むのです!当然激怒するケビンですが、5人が揃ったライブが観たいとメンバーにも諭され、ケビンは渋々了承します

空港にいた竜介ジョン・リー・デイヴィスを迎えに来ていたのです!ジョンは所用をキャンセルし、リザードハウスへ迎えと言います!なんとルシールを持ってきているのです

F.V.Eですら沸かせるのに苦労するくらい、耳が肥えているお客を他所に、トリになったBECKは1曲目に日本語歌詞の曲をやろうとコユキが提案します。千人弱入るハコに29人の客…BECK竜介不在の中、ブルーハーツのカバーを演奏し、その片鱗を見せつけます

控室で竜介が準備しているとケビンと言い合いになります。5人揃ったら契約違反にならない、カフェにいる客を全部ライブスペースに移動させたらツアーを続けさせてくれとまた賭けを提案します。ケビン竜介の持っているギターがルシールであることを見抜き、驚愕しています

5人の演奏は、想像を超える…

ケビンは賭けに乗り、動員出来なかったらルシールをよこせと言います。竜介は満員に出来なかったらルシールをやる、出来たら全裸で街を走るくらいはやってもらうと約束します。竜介は3曲目の「HUMAN FLY」から登場します

1年振りの5人勢ぞろい、ブランクはありましたが、そこは伝説のライブを行ったBECK、そして、更に腕を上げた竜介のギターテクは超絶で、一気にライブハウスの空気を変えてしまいます!その圧巻の演奏にケビンは目を疑います

このBECKの無敵感・ゾーンに入ったかのような息の合った演奏は早くも他の客が一気にライブスペースに押し寄せ、コユキはこの5人なら信じられないくらいのマジックを起こせると確信します

アメリカ人の分かりやすい気質…一度良いものと分かれば手のひらを返すように認めてくれるのです!千葉との確執を気にする竜介ですが、千葉は今日で最後だと前を向きます。5人の演奏がさらなるグルーヴを産むところでこの巻は終わります

まとめ

無謀な全米ツアーというイチかバチかの賭けの中、なんとシアトルジミヘンの墓場で竜介と再会するというドラマチックな展開には心躍るものがありました。千葉が夢の続きを観たおかげで、この運命的な再会がなされる訳です。このように物事には説明不要の出来事というものが起きるものなのです

相変わらず賭け好きな(笑)竜介は、自信もあったのでしょうが、ケビンとまたしても無謀な賭けをします。ルシールを手放す気もなかったでしょうから、ある程度の勝算はあったのでしょうが、アメリカというアウェーで、しかもF.V.Eからトリを譲って貰ってのライブでハコを一杯にすると豪語します

前回のG.Sの賭けも無謀でしたが、BECKで重要なキーワードとなるこの「無謀な賭け」、神がかった演奏に感化され、人が集まって来る様は、読んでいて非常に痛快で、気持ちの良いシーンです。やはり5人揃ってこそのBECK、伝説のライブを行っただけのポテンシャルを感じさせる演奏になっていきます!

このまま動員は増え、果たしてケビンとの賭けがどうなるのか…次巻もコミックスで読みましょう!!

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