「BECK」15巻の人間とバンドの成長物語~アルバム製作に100万円!?災難続きのBECK、妥協案はマキシ・シングル…しかし出来栄えはイマイチ!?~

前回までのあらすじ

ついに別れの時、エリックコユキケビンから託されたビッグマフを渡し、ケビンからの次のアルバムは重要な意味を持つ、最高のアルバムを作れという激励の言葉を告げます。竜介は店との契約の件があるためアメリカに残ります

竜介が新聞でレオンが無罪の可能性があることを知ります…

CD製作に100万円!!

ベルアーム栄二はCM撮影のためニューヨークにいます。オフで元シリアル・ママ桔平と話しながら、事あるごとに竜介との対比をされてしまいます。BCGを古びれた場所と揶揄する栄二に対し、BECKメンバーはしきりに感動していたと聞かされます

チャリティーライブでのダイブリの新曲に衝撃を覚えた竜介、刺激を受けます。唐突に帰国し、コユキの家にいるという竜介、皆で向かうと、「BABY STAR」のアレンジを考えているところで、この曲を気に入ったようです

CD製作のため奮闘するBECK、しかし業界でを敵に回しているせいもあり、八方塞がりです。オバチャンに相談し、ラストフォーライフ(以下LFL)の川久保を紹介されますが、今一つやる気を感じられません。フルアルバムを作るとして100万円の費用を負担しなければならず、一人20万、バイトを頑張るしかありません

バイト漬けの毎日ですが、BECKとして音を出している時は至福の時です。全米ツアーでタフになったBECK、楽曲制作にも気合が入ります

真帆とのデートで改めてとても好きだよと告白するコユキ、私もだよと想いは通じ合っています

フルアルバムからマキシシングルに変更…

TABASCO(仮)」はくんのベースラインが元になっているライブ鉄板曲間違いなしの攻撃的な曲です。「BABY STAR」もコユキの想像を超えるアレンジが加えられ、楽曲がどんどん作られていきます

年が明け、コユキはついに20万を貯め、真帆と打ち上げも兼ねラーメン屋で食事をします。帰り道、ラーメン屋でリュックを忘れたことに気づいたコユキは急いで戻りますが、20万ごと盗まれてしまいます…

ツイていないことは続き、バンドのバンが発火し(経年劣化?)おシャカになるなど困難は続きます。新しいバンを買うのに最低15万、つまりあと4日で合計35万を用意しなければならなくなります

真帆は父のゴルフセットを質屋に、桃子先生は斉藤さんのペイジをネットオークションで売る(結局飛んで戻って来てしまいます)等して資金を作りますが足りず、斉藤さんに競馬に誘われ、ギャンブルしますが外れます…

更にサクが無理がたたって入院するというアクシデントもあり、フルアルバムの話は流れ、マキシシングル(HUMAN FLY)作成となります。初めてのレコーディングに緊張するコユキ川久保は実はBECKのことをグレイトフル・サウンド(以下G.S)の前から知っていたということが発覚します

紆余曲折もCD完成!

レコーディングではエンジニアが勝手に好みの方向に進めてしまっています。出来上がったCD-Rを聴いてみると、何か違和感を感じざるを得ないメンバー、そこにみっちゃんがジャケットデザインを持ってきてメンバーは感動します

そのまま竜介宅で酒盛りをし、千葉は自分の家族のことをさらけ出し、一人涙します

川久保は1500枚を売り上げ目標に掲げます。川久保はかつてストーン・プロジェクトにその人ありと言われた程の人物なのです。楽器面でのパワーアップをしなければと感じるコユキイングヴェイ楽器高野を訪ねますが、高額のギターを買う予算がありません

久々のライブではアメリカでのドサ回りで鍛え上げられた貫禄のあるライブを展開し、川久保は物販のしょぼさに苦言を呈します

ついにCDは出来上がり、コユキは真っ先に真帆の元へ向かい、真帆にCDを聴かせるところでこの巻は終わります

まとめ

アメリカツアーを終え、昇り調子に見えたBECKですが、要の音源製作では厳しい現実が待っています。という業界の重要人物を敵に回しているため、思うように事は進まず、くんの伝手を使って値切りに値切って100万円でのアルバム製作にこぎつけますが、災難は続きます

BECKはメジャー契約出来ない状態なので、インディーズのLFL川久保に頼りますが、結局資金が集まらず、フルアルバムの話は流れ、マキシシングル(HUMAN FLY)作成ということになります。このCD発売までの経緯として、メジャーなら会社から予算も取られる形なのですが、BECKは漫画の脚色ということもあり、100万というノルマがついた訳です

初めてのレコーディングに戸惑うメンバー、エンジニアの好みの音にされてしまい、自分達の求める音源とは異なるCDが出来上がってしまいます…ライブでは最高のACTを見せているだけに、歯がゆい展開が続きますが、これもBECK特有の地を這うような、なかなか成功は出来ないという作風から来るものです

紆余曲折ありながらリリースしたシングルは果たしてノルマの1500枚を売り上げることが出来るでしょうか?話題に事欠かないBECK次巻もコミックスで読みましょう!!

おまけ

BECK実写映画化もされています。豪華出演陣に加え、G.Sを見事に再現したフェス演奏シーン等、見どころが沢山あります。漫画・アニメとはまた違った解釈で楽しめる作品です

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