「BECK」20巻の人間とバンドの成長物語~紆余曲折も36TH CHAMBER大成功!バンドの影に優秀なブレーンあり…BECKにロンドンのナフ・レコードから連絡が!!~

前回までのあらすじ

例のコンピアルバムも届き、川久保BECKのフルアルバム製作に意欲を燃やします。真帆からイギリスにアヴァロン・フェスという伝説のフェスがあるとメールで教えられ、寝るとまたゴミ拾いの夢を観るコユキです…

36TH CHAMBER

バンドマンを陰で見守るおばあちゃん達のエピソードを挟み、釣り堀で千葉タケちゃんから電話が掛かって来ます。新イベント「36TH CHAMBER」に出て欲しいと言うのです!死亡遊戯は参謀の笹川と意見が合わず、決別し、自分達でイベントを取り仕切る事となり、かなり大変そうです

千葉は二言で快諾し、BECKメンバー全員が久々にモチベーションも上がっていきます。夜コユキ竜介から電話があり、日本に戻って来ると言うのです!大事なイベントのため、フライト疲れの竜介は参加させないつもりです

イベント当日、コユキルシールを持ち出し、千葉竜介を空港まで迎えに行くことになります。客足もまばらな中、トップバッターのチャイニーズ・ブッキーのライブが始まります。結成して8週間とは思えない、ライブを楽しむ初々しい演奏はコユキの胸を打ちます

伝馬兄弟はジェネレーション69ヒロちゃん(元ネタは現クロマニヨンズヒロト)から「見る前に跳べ」と言われたことに感銘を受け、人前でやるレベルではないとは分かっていながらガソリンが切れるまで突っ走ろうと決めたと言います

空港で竜介がなかなか現れないためイベントに戻ろうとする千葉でしたが、酔ってフラフラの竜介が現れます!千葉は14時間飲みっ放しと聞いてぶん殴るのかと思いきや、竜介を抱き締めるのでした

STREET FIGHTING MAN

タケちゃんは激務がたたり病院に行っていました。なんとか元気な姿を見せ、皆も一安心です。ルーム13の動物的な圧巻のライブが終わり、BECKの出番が近づきます。泥酔した竜介千葉がなんとか間に合い、竜介を運ぶと、竜介は酔いと共にライブへのプレッシャーを感じていたのです

コユキルシールのセッティングを済ませておいたため、竜介は1曲だけ参加することになります。エディとの約束の曲「STREET FIGHTING MAN」だと竜介は英語で観客に説明します。随分楽しそうに演奏するBECKメンバー、すると竜介エディとのことを思い出し感情剝き出しの暴走を始めます!

即座に対応する他メンバー、千葉は得意のフリースタイルラップで臨機応変に順応します。ライブは盛り上がり、コユキは片鱗は見せられたかなと安堵します

イベントは無事終わり、笹川タケちゃんと和解、イベンターを紹介され、この輪を全国に広げようと話します。早くもvol.2として東京・大阪・福岡のツアーが決まります!川久保BECKのために決心し会社を辞めます

ナフ・レコードから連絡が!!

釣り堀に来た川久保は、BECKの活動の拠点を海外に求めるしかないと言います。海外のインディーレーベルにデモテープやライブビデオを送って売り込むと意気込みます。山ピーはまだ会社に未練があり、川久保の誘いにもまだ決断は出来ずにいます

喫茶店スミス川久保親子と会うコユキ、散々悩んだ子どもの名前を、川久保小雪にしたのです!ロック界の偉人から名前を取ろうとしていた川久保でしたが、コユキのことを高く評価しているようです

シロー&マギーズのライブで36TH CHAMBERの告知をさせて貰い、打ち上げ後終電に急ぐと刺身に当たったようで乗り遅れるコユキ、すると紗耶香コユキの事を待ってくれています。紗耶香と流れで知っている店に入り、そこでの真帆とのやり取りを思い出しながら、結局くん達と合流します

新しい会社名をナポリタン・スミスにしようかと考えている川久保に、竜介ロンドンナフ・レコードというインディーズ・レーベルから連絡があったと話し、川久保は驚愕します!UK NO.1のインディーズ・レーベルなのです

交渉のため川久保ロンドンに向かうことになります。弘美コユキエディから聴かせてもらった曲の断片はどうなるのか問います。それをBECKで仕上げてレコーディングしたら世界中が騒然となるはずだと…そんな資格はないと感じながらも、コユキはその曲を一人弾き語るところでこの巻は終わります

まとめ

売れているバンドには優秀なブレーン・参謀役がいるものです。死亡遊戯には笹川BECKには川久保という頭脳があり、バンド活動を続けていく上で重要な要素となっていきます。意見の対立もありましたが、バンドがライブに専念出来るのもこのような優秀なブレーンがいてくれるからなのです

特に今回出て来た36TH CHAMBERのような自主企画イベントを運営することはバンドのみでは難しいことで、笹川と和解し、その輪が各地に広がろうとしています

今でこそバンド主体のフェスやイベントも増えましたが、BECK連載時にはまだまだそういった流れも出来ていない時期、如何に客を動員し、音源をリリースし、グッズ製作、ツアーをしというバンド活動が大変なことか分かる一コマです。決してバンドはメンバーだけでは転がっていかないものなのです

日本での活動に限界があるBECKは拠点を海外に移してはと模索する中、コユキが手当たり次第に送ったデモテープがなんとUK NO.1のインディーズレーベル、ナフ・レコードの目に留まります!

まだ契約出来た訳ではありませんが、竜介も戻り、少しずつ歯車が嚙み合いつつある中で、川久保ロンドンで上手く話をまとめることは出来るでしょうか?ちょうどロンドンにいる真帆も通訳として活躍しそうな気配です。続巻もコミックスで読みましょう!!

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