前回までのあらすじ
交渉のため川久保がロンドンに向かうことになります。弘美はコユキがエディから聴かせてもらった曲の断片はどうなるのか問います。それをBECKで仕上げてレコーディングしたら世界中が騒然となるはずだと…そんな資格はないと感じながらも、コユキはその曲を一人弾き語ります…
ナフ・レコードと契約!
Oasisの2ndアルバムのジャケットの地で待ち合わせした川久保と真帆。ナフ・レコードに着くとオーナーのウェイン・ブリッジは留守で、食事を摂ることにすると、謎の男が話しかけて来ます。なんとその男こそがウェインだったのです!なんとか交渉の席を設ける川久保達でした
チャイニーズ・ブッキーのギターの五十嵐雄太がコユキを慕って来ます。コユキのボーカルを一発で気に入ったようなのです
川久保から真帆経由でナフ・レコードと契約出来たと連絡があります!フルアルバム製作費用として4000ポンド(80万円)出してくれるというのです。36TH CHAMBERもチケットSOLD OUT、波が来ています。BECKメンバーはニューヨークから帰って来て竜介のギターが変わったと感じます
大石の仕事に絶対的信頼がある川久保は敢えて日本でのレコーディングにこだわりました。ウェインはコユキのボーカルを聴き、歴史的使命感を感じていたのです
基本ワンテイク
山ピーは合コンではパッとせず、ロスト・ピエロズの件である女性と話しますが、結局何もありませんでした。36TH CHAMBERの大阪では前回のリベンジを賭け、喫するものがありましたが、コユキが千葉のシールドを引っこ抜き声が出なくなるというアクシデントもありました
東京での公演では、ソリッドロックの編集部の白鳥が取材に来ます。BECKのライブは盛況、なんと蘭も視察に来ています!紗耶香は眼鏡を掛けており、千葉のイタズラメールの仕業のようです
大石は前回のような厳しい指導はせず、基本ワンテイクで録っていくという狙いがあるようです。コユキはテイクを重ねますが、基本誰もワンテイクです。山ピーもついに会社を辞めBECKの元に来ます
初期衝動を録る
残った曲は「エレクトリック・シープ」と「OUT OF THE HOLE」です。レコーディングを延長せざるを得ない状況の中、コユキはテイクを重ねます。すると知人にミックスもマスタリングもあるのに超友人価格でスタジオを貸してくれるという人物がいます
大石は以前ロスト・ピエロズでも収録に使ったことのある場所のため、スタジオの癖も熟知しています。大石はバンドの「えげつないパワー」、初期衝動を録ろうとしていたのです!マーキーの20周年のヘッドライナーにも抜擢され、BECKに味方してくれる人達も確実に増えて来ています
桃子先生の浮気相手(笑)と見られる関口を尾行する斉藤さんでしたが、逆に生徒にやられてしまいます。母校の卒業式に出くわしたコユキは、改めてインスピレーションに生きると誓います
マーキーのイベントはデカ箱ソウルキッンで、ヘッドライナーを任されたBECK、代打で出演が決まったチャイニーズ・ブッキーも盛り上げます。当日券が伸びており、ソリッドロックの記事が原因のようです
一曲目から新曲「エレクトリック・シープ」、この一年の鬱積を爆発させたような、バンドの成長の証とも言える曲です。ライブは大盛況、ソリッドロックの記事も大きく取り上げられており、他の雑誌の取材も来ます!
コユキが釣り堀で新聞にジム・ウォルシュが23時間の来日をするという記事を見つけたところでこの巻は終わります
まとめ
川久保の奮闘もあり、BECKはナフ・レコードと契約を結ぶことが出来ます!インディーズのためアルバム毎の契約にはなりますが、BECKは大きな一歩を踏み出します
非常に厳しかった大石の指導も今回は敢えて緩やかで、バンドの初期衝動をそのままアルバムで表現したいようです。バンドの1stアルバムは非常に重要で、特にその勢いを見せつけるには格好の一枚、バンド初期にしか出せないグルーヴを基本ワンテイクで録っていきます
大石は優秀なエンジニアで、前回のマキシ・シングル「TABASCO」のような厳しい指導はせず、バンドの状況に応じて使い分ける等流石の腕を見せます。BECKもそれに呼応し、バンドの初期衝動を存分に収録していきます
マーキーの20周年をヘッドライナーで、また、ソリッドロックの記事に大々的に取り上げられる等、確実に味方も増えてきているBECK。蘭の視察という気になる要素もありますが、基本的には順風満帆に事が進んで来ます。そこにジム・ウォルシュ来日というニュースが舞い込んできますが、これがまた一波乱巻き起こす訳です…続きもコミックスで是非!!
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