前回までのあらすじ
コユキが釣り堀で新聞にジム・ウォルシュが23時間の来日をするという記事を見つけます…
ジム・ウォルシュがBECKのMVを撮影!?
竜介は釣り堀のおばあちゃんがジムと名乗る外人から電話があったと聞きます。まさかジム・ウォルシュでは?と思いホテルに行ってみると、ソリッドロックの白鳥がおり、本当にジムがいるようなのです!養魚園に行かないといけない竜介は代わりをコユキに頼み、インタビューに同席させて貰えることになります
コユキは流れでシンディ・ブラックウェルにインタビューすることになります。子役時代の彼女を知るコユキですが、会ってみると最早別人です。慌てたコユキはろくにインタビュー出来ず焦りますが、ジムのことを聞くと例のダイイング・ブリード(以下ダイブリ)の映画が大好きだと言います。コユキが出演していたことを何となく察せられ、コユキはなんとかごまかします
結局ジムへのインタビューはキャンセルとなり、釣り堀に帰るコユキ、すると竜介にジムから電話が掛かって来ます。会えないか打診され、これからミュージックビデオ(以下MV)の撮影があるから無理だと告げると、なんとそのスタジオにジムとシンディが現れるのです!
千葉が無謀にもMVの監督をやってくれと打診すると、やんわり断られ、音源を聴かせて欲しいと言われます。すると「OUT OF THE HOLE」を他のMVで録る予定だったイメージが活かせると滞在時間のリミットまでに撮ってくれることになります!
ダイブリで使う予定だったアイデアを…
コユキの連絡で白鳥と紗耶香もスタジオに呼ばれます。紗耶香とそんな遠慮のない関係なのかと問う千葉は、コユキにゴムを一応持っておけと渡します(笑)。MV撮影は停滞し、酒を飲んだりして一息入れると、先程の千葉とコユキのやり取りをビデオで何度も観せられ、一同は大爆笑します
これは場の空気を和らげたいというジムの配慮だったのです。ここから一気に撮影は加速していきます。蘭はベル・アームのMVを断られ、しかもジムが今他のアーティストのMV撮影現場にいるという情報に激怒します
ジムはダイブリで使う予定だったアイデアを「OUT OF THE HOLE」に活かそうとしています。ジムはダイブリに比べたら拙いが、BECKの音楽は魂に触れる音だと称します
蘭はKIRIKOという新生歌姫のMV撮影にジムがいると読みますが、宛ては外れます。500万ドルという大金を払ってMVを撮影出来るアーティストは限られています。恵比寿にシンディがいるという情報からジャングルマンスタジオだと割り出します
6:20、なんとか撮影が終わります。上のスタジオで撮影していた国吉ちえみがセクシーコスチュームで現れ、ジムと写真を撮り、コユキにも話しかけて来ます!コユキと一度会っていたことは忘れられているようです
蘭はジャングルマンスタジオに着きますが、本来のBECKのMV監督予定だった男が監督は自分だと証言したため、真相が分からず困惑します。ジムを含む一同はシンディの要望もありカラオケスナックで一休みします。するとジムが竜介に渡したいものがあるのでホテルに送ってくれないかと言います
ギャラは千葉のカンフー映画出演で相殺!?
山ピーがエレカシの「悲しみの果て」を熱唱し、場は盛り上がり、BECKのバンでジムをホテルまで送ります。ホテルでジムは竜介に古ぼけたアコギを渡します。マット・リードから預かったそれはエディの作曲用ギターなのです!
しかしエディの誰にも聴かせていない新曲を聴いたのは竜介ではくコユキなのです!結局そのアコギはコユキに渡されます。ギリギリの時間でホテルを出ると、問題のギャラの話になりますが、そこに蘭から刺客が現れます!すると酔っぱらった千葉が飛び膝蹴りを決め、倒してしまいます
ジムはギャラはカンフー映画を撮る時は千葉にお願いすると話し、うやむやのまま別れることになります。嘘のような一日を過ごした一同は釣り堀で爆睡し、平くんはコユキが「DEVIL’S WAY」の断片を聴いていることが大事にならないといいがと危惧します
日を空けて、白鳥のインタビューを受けるBECKメンバー、コユキは初めてのことなので緊張しています。そこに川久保が現れ、完成したフルアルバムを出して来ます!これが世界中で売られることになるのです!
竜介はジムと電話で今回のMVのギャラは千葉のカンフー映画出演のギャラで相殺されると聞かされ驚愕します。そして今年の夏に復活するアヴァロン・フェスティバルにBECKが出演候補に挙がっていると聞かされるところでこの巻は終わります
まとめ
世界的映画監督であるジム・ウォルシュに尽きる今巻でした。非常に短い日本滞在期間に竜介とコンタクトを取って来たジムは、流れからBECKのMV撮影現場に来ることになります。千葉が自分の熱意が伝わったと勘違いし、MV撮影を依頼しますが、なんと本当にジムは監督として映像を撮り始めます
映画と違ってMVの撮影なので、短時間で済むような気もしますが、例え一曲の撮影でも、コマ割り、カット割り等膨大な行程を組んで望まなくてはならず、その場で「OUT OF THE HOLE」を聴いて、ダイブリのMVで使う予定だったアイデアを活かして撮影してしまうとは、ジムは天才的な人です
蘭等が高額オファーをしても断っているケースがほとんどの中、無名のBECKのMVをなんとノーギャラで(千葉のカンフー映画出演で相殺)引き受けてくれるとは、なんと気前の良い男なのでしょう!ダイブリと親交があり、映画まで撮っていただけに、コユキや竜介の存在がそれを後押ししたのは言うまでもありません
フルアルバムも出来上がり、着々とBECKブレイクの機運が高まってきました。今まで多くの奇跡と共に、苦渋を舐めることが多かったBECKですが、このビッグウェーブに乗ることは出来るのでしょうか?次巻もコミックスで読みましょう!!
コメント