前回までのあらすじ
レオンは追悼エディ・リーというコンセプトで大々的にアヴァロン・フェスを売り出そうとしています。エディの未発表曲の調査をするレオン、ダイブリの元マネージャーはエディ愛用の作曲用アコギがどこにもないと言います。それはコユキの元にあるのです…
「DEVIL’S WAY」を捜せ!
レオン・サイクスはケヴィンにエディの残した楽曲の中に歴史的大ヒットとなる曲はないか血眼になって探させます。襲撃を受けるなど穏やかでありませんが、エディの死を残された曲の発表で世間の関心を攫おうとしています
ツアーが終わり、抜け殻のコユキをサクが誘い、仮免のコユキを路上運転させます。案の定車を電柱にぶつけてしまうコユキ、ずらかります。サクは大阪へ死亡遊戯の裕也の元へ修行に行くと言います。コユキは自分のことが恥ずかしくなり、前を向こうとギターを手に取ります
ノーマン経由で真帆から竜介に電話があり、なんとマットのソロ・アルバムのレコーディングへの誘いを受けます!早速アメリカに飛ぶ竜介、ギター候補の有名アーティストは皆クビになったと言います。平くんはNC-17からの誘いを受け、千葉はDJヒロミツに頼み込みクラブ活動に勤しみます
オバチャンからまたしても呼び出しを食らうコユキ、早朝の魚市場に行くと、なんとハイプのデクスターがいます!デクスターは「DEVIL’S WAY」の存在を知っているのです
マットのレコーディングに竜介参加!?
デクスターはレオンがその曲を探していることを知っており、コユキの頭の中で葬り去るべきだと言います。コユキは聴くべきだったのはハイプだったのかと悟ります
ニューヨークに竜介・真帆が現れます。一応オーディションという体での訪米、ノーマンが待っています。高級ホテルでマットの人間性を確認する竜介、エディの代わり等いないことは分かり切ったことです。セラピストを追い返すマット、果たして竜介に務まるのでしょうか?
ノーマンと外出する真帆は男は眼鏡女子が好きだという話で紗耶香の事を思い出し激怒します
チャイニーズ・ブッキーは新加入のギター、チェ・今江が過激キャラとして旋風を巻き起こしています。ルックスはともかく、プレイは一流です。晋吾はスムーズなメンバーチェンジを羨ましがります。バンドの存続というのは難しい問題なのです
THE FUTUREとしてデビューした雄太、千葉は曲を聴き、ほとんど「シスター」だと怒ります。平くんは接待を受け、NC-17へ誘われますが、やんわり断ります。サクは裕也のスパルタメニューで身体を鍛えます
レオンとニアミスする竜介、レオンはエディの実家に行き、エディの妹の話から方向転換し、エディの作曲用アコギを探すことになります。音源を探し周るレオンはマットにも接触してきたと竜介は知ります
「DEVIL’S WAY」を聴いたBECKメンバーは…
裕也はサクの伸びしろに期待し、筋トレメニューを渡し東京に帰します。下手にドラムプレイに口を出さず、後々の大切な出逢いがあるまでいじりたくないと言います。竜介は平くんに電話でレコーディングを終えたことを告げます。平くんは即帰国しろと、これから蘭に立ち向かっていくために決意を固めたようです
真帆はテレビにBECKのPVが流れていることに驚愕します!全米に流れているのです
雄太は華々しいデビューを遂げます。楽屋に顔を出した川久保はそこに蘭を見つけ、なんと話し掛けます。BECKをアヴァロン・フェスに出られなくしているのは蘭だと悟り、なんと川久保は麦酒をぶっかけます!スタッフにボコボコにやられますが、川久保は不敵な笑みを浮かべ、場にいる人々に強烈なインパクトを残します
ビクター・スレイターの息子・ケネスがパーティー会場でジム・ウォルシュとの何気ない会話から、エディの作曲用アコギを日本人に渡したと聞かされます
コユキはハイプのデクスターに会ったことをメンバーに告げ、もう自分の中で留めておくことが出来ないと「DEVIL’S WAY」を皆に聴かせます。一聴きで普通の曲じゃない、特別な曲だと感じたメンバー、竜介はコードアレンジ・ビートが降りて来たとギターを弾き始めます
そのままスタジオに入り、「DEVIL’S WAY」の製作にかかるBECK、尋常じゃない集中力です。釣り堀に戻り、歌詞はコユキに任せると言うと、またしてもヘリコプターの音が聞こえて来ます!レオンが再度現れ、竜介にエディの曲を聴いたのはお前だなと告げると、コユキが自分だと答え、アヴァロン・フェスに出場させて欲しいと啖呵を切ったところでこの巻は終わります
まとめ
特に昔のロックの偉人は酒とドラッグが元で死ぬケースが多々ありました。早すぎる死が伝説になる訳ですが、その死を利用して一儲けしようと企む輩も出て来ます。未発表曲やデモ音源等を売り出すことでさらなる利益を産むためです
レオンは執拗にエディの未発表曲を捜します。捜索は難航しますが、色々な伝手から、ついにコユキが聴いていたことを知るのです!コユキは交換条件としてアヴァロン・フェス出場を持ち掛けます。危険な賭けですが、メンバーに聴かせ、物凄い勢いで音源作成に向かう等、自信もあったのでしょうか?
今巻では他のメンバーの様々なエピソードが出て来ます。竜介のマットのレコーディング参加、サクの死亡遊戯の裕也の元への弟子入り、平くんへのNC-17からの誘い等、様々なドラマが挟まります。ハロルド作石先生は月間少年マガジンという週刊誌より一回の掲載ページが多い月刊誌での連載で様々なエピソードを取り入れ、ドラマ性を作り出し、難しいと言われた音楽漫画で金字塔を打ち立てました
BECKの成功は、このような漫画になりにくい音楽の話を数々のエピソードをふんだんに加えることで、単なる成功物語で終わらせなかったところにあったと思われます。地を這うような展開も、簡単に成功は収められないという想いから来るものなのでしょう
ついに全貌が明らかになろうとしている「DEVIL’S WAY」。コユキの胸の内に秘めておく訳にはいかなくなったこの曲が、一波乱招きます!次巻もコミックスで読みましょう!!
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