「BECK」33巻の人間とバンドの成長物語~ONE BY ONEのジャケ写はアヴァロン・フェスのあの光景!!斉藤さんの大人の恋、ついに成就!!G.Sで伝説のライブ、再び!?~

前回までのあらすじ

激しいエネルギーが発散されていて、君らの強烈な飢餓感を感じるというスコットニューヨークで待っているとパソコンで返信を打っています…

ONE BY ONEのジャケ写はアヴァロン・フェスのあの写真!

静かなるカリスマスコットとのレコーディングは、厳しさの中にも温かさがあります。シミケンマット等も来訪し、その進捗状態をチェックされ、誰しも過去最高傑作になると感じています。やり手のエージェント・カズ山本も交え、大々的なプロモーションを考えているようです

斉藤さんはいよいよ桃子と200mメドレー検定の日を迎えます!熱血指導の甲斐もあり、桃子は根性で泳ぎ切ります!しかし桃子のフィアンセが現れ、斉藤さんは現実を直視させられます

アルバム「ONE BY ONE」のジャケットがなかなか決まらない中、桔平のたまたま撮ったアヴァロン・フェスのオフショット(会場にゴミが散乱している風景)を観て、メンバー全員一致でこれしかないと決めます

竜介オバチャンに直談判し、グレイトフルサウンド(以下G.S)へ出演出来ないか相談します。オバチャンメインステージのヘッドライナーを用意すると言います

桜満開の場所でコユキ栄二に会います。栄二ベル・アームを電撃脱退、BECKのアルバムを(聴いてもいないのに)酷評しますが、コユキベル・アームの2ndアルバム(セルフプロデュース作)は好きだと言い捨て、去ります

アルバム発売まであとひと月、世界中の街でBECKの音が鳴り始めます…

斉藤さんの大人の恋、成就!!

プラチナアルバムも獲ったことのあるセリムとのツアーは大盛況、マネージャーの渡真利は何故「DEVIL’S WAY」を演らないのかメンバーに問いますが、アヴァロン・フェスの熱狂は彼らの宝物で、商品ではないと頑なです

斉藤さんの元に桃子が現れます!桃子はフィアンセを本当は愛していないことに気づいたと言い、抱き着きます。斉藤さんはぐっとこらえ、桃子を帰します、後日「DEVIL’S WAY」を聴いた斉藤さんはある決心をするのです…

ジム・ウォルシュBECKの元を訪れ、何故「DEVIL’S WAY」を演らないのか問います。本心としてコユキエディから受け継いだものを届けたいと話し、ジムがPVを録ることに決まります!

斉藤さんは海パン姿でコユキに電話で宣言し、結婚式中の桃子の奪還を試みます!関白宣言をし、プールに飛び込んだ二人は口づけを交わし、二人は結ばれるのです!

全米ツアーが終わり、日本ツアーが始まろうとしています。どの会場も即完です

約束の地、嵐のG.SでのACTへ…

BECKは猛烈なプッシュもあり、大々的にプロモーションされ売り出されます。ヨシトBECKの新譜の良さを語り、栄二は聴いてもいないのに酷評してしまったことを恥じます

BECKはアメリカ最大のフェス、インディオ・フェスのオファーを蹴ってG.Sを選びました。オバチャンはお互いの意味が重なり合ったと言います

真帆も帰国し、36TH CHAMBERの主だったバンドも全出演、まさに「俺達の時代」なのです。楽屋でピリピリした雰囲気のBECK千葉は昔のことを思い出しながら、乾いた空気の中潤った感覚を得たのは、立ち止まらせたのはコユキだったと述懐します

台風が来ており、コンディションは最悪、それでもBECKはあの伝説のことがずっと心に残っており、多くの観客もBECKを観に残っています。格段に上手くなったサクのドラム、弘美サクコユキの曲を真っ先に聴かされ、いつも最初にアレンジを考えることにプレッシャーを感じて大阪に修行に行った、二人は特別な関係だと真帆に諭します

大雨で機材も駄目になるかもしれない状態、オバチャンがあいつらの運命がどこに向かうのか見届けると宣言したところでこの巻は終わります

まとめ

今までの地を這うような展開からはかけ離れた、成功街道真っただ中のBECK、しかし苦楽を共にしてきたメンバーは浮かれることなく、地に足つけた一歩を踏み出します。ONE BY ONEのジャケ写が象徴するように、彼らは自分達は決して商品ではないと油断しません

ここまで成功してしまうと、音楽の世界ですからマネーの匂いがプンプンしてきますが、BECKは純粋な音楽の力を感じさせる作風のため、最後まで一貫として彼らの浮かれることのない一歩一歩を噛み締めながら成長を見守ることが出来ます

そんな中、BECK全編を通してずっと語られ続けた斉藤さんの恋路の結末も語られます!大人の恋、成就して本当に良かったですね!斉藤さんはハロルド作石先生もお気に入りのキャラクターだけあり、最後まで名脇役としてBECKを彩ってくれました

G.Sへの出演はBECKにとっては特別なもので、例えアメリカの最大規模のフェスと被ろうが、G.Sを選択するくらいですから、その想いが伝わって来ます。嵐の中のG.S、一波乱ありそうなヘッドライナー、果たしてどんな演奏がなされるのでしょうか?次巻最終巻です!コミックスでお読み下さい!!

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