「BECK」25巻の人間とバンドの成長物語~千葉、ツアー中にKOKに出場し準優勝!全国ツアー盛況の余波、ルーム13とUKツアーへ…~

前回までのあらすじ

地方ライブも盛況に進めるBECK千葉の決勝はなんとまた地方ライブの直後という日程なのです!山ピーオバチャンがバンド内に亀裂が生じている件を話します…

BECKのライブ後にKOK出場

札幌でも満員のお客の中、川久保千葉の出来がツアー通してイマイチだと感じます。コユキは打ちあげには出ず、オバチャンの訪問を受け狼狽えながら、もう2度とグレイトフルサウンド(以下G.S)のようなライブは出来ないのかなと言います

千葉高崎でのライブ後KING OF KINGS(以下KOK)に出て長野に行くという無謀な行程をくんに話します。千葉は他のメンバーの腕を認めつつ、自分の存在意義を問いただしているのです。千葉抜きの釣り堀では万が一千葉が来れなかった時のための案をいくつか出しています

ルーム13の事務所の社長・真喜志笹川川久保山ピーで麻雀を打っています。業界最強の雀士と言われる真喜志、しかし山ピーはその上を行く腕なのです!

高崎で全力のライブを終え、満身創痍の中、千葉KOKヨッシーの車で向かいます。審査委員長の大田原組長の素晴らしい演説を挟み(実は少女漫画家なのです!)、バトルは始まります。対戦相手のRYO千葉がロックバンドのMCであることを調べており、そこをディスしてきます

千葉は自分をさらけ出し、自分の存在そのものを賭けた闘いだと気張ります!

麻雀で負け知らずの山ピーが仕事が出来る男と勘違いした真喜志はなんとルーム13とのUKツアーにBECKを招きたいと言い出します!

千葉惜敗も輪は広がり…

千葉は4-1でRYOに圧勝します!2回戦も圧勝、決勝では観客の声援は勝っていたものの、審査員票が2-3で惜しくも敗れてしまいます。その後鳴りやまなかった「ええ~~!」という歓声がそれを物語っています。KOMEHYOの名古屋弁ラップの方が上だったと千葉は感じています

K.G.B.ナオトがVIPルームに来ないかと誘って来ます。VIPルームは有名DJが数多くいます。ワールドワイドに活躍するDJヒロミツもいます

千葉は翌朝気づくと大田原の家にいます。既に15:00、長野に行かなければならないのです!長野は幸い観客も少なく、千葉が到着するまで竜介コユキのアコギで場を持たせます。なんとか千葉は到着し、ライブは無事終わります

楽屋裏でくんはクビにするくらいの決意がないとこの世界はやっていけないと厳しい言葉を掛けます。これで5人の覚悟が決まり、残すはファイナルのカシミール東京での公演です

今までのBECKのライブで最多動員となるファイナル、メンバーも緊張しています。しかし今まで幾多のライブを積み重ねてきたBECK、堂々としたライブを披露し、観客も大満足です。元ラウド片平BECKのライブを観て、G.Sの時のような把握不可能なライブではなかった、早い時期に解散してしまうこともあるだろうと言います

楽屋裏では晋吾とマネージャーが現れ、ルーム13とのUKツアーの打診を受けます!

ルーム13とのUKツアーへ

スネイクピット」という伝統のあるイベントで、ロンドンリバプールマンチェスターを周るツアーに誘われたBECK、正直バンドの仲は最悪なのです…36TH CHAMBERでは一緒に周っていますが、あくまでタケちゃんというカリスマあってのもの、仲良くツアー出来るか懸念されます

遅れて現れた哲生は流れで千葉をクラブまで送っていくことになります。するとRYOの手下が千葉を襲って来ます!しかしこれは誤解で、RYO千葉は既に和解していたのです。哲生千葉は喧嘩が強く、あらかたなぎ倒してしまいます

これがきっかけでルーム13との仲も改善されます。晋吾は神社仏閣好きで、そこからトークが広がります。ルーム13と飲み明かし、数々の誤解も吹き飛んでいきます

斉藤さんは最近職質に遭ったりと下着泥棒の疑いをかけられています。斉藤さんのいないうちに部屋を調査しようとするコユキ達、すると収集しているのはアナログレコードだったことが判明します!斉藤さんは独り身になり、自分の趣味に生きていくと決めたのです

真帆のことを忘れがちになるコユキ竜介から昔のビデオを見せて貰い、UKツアーの件をメールしますが、行けないと返事が来ます。斉藤さんの作った手引きにはアビーロード・スタジオダイブリの「アンカー」のレコーディングを行っているとあります

コユキ真帆との約束を思い出します。6月26日、なんとUKツアーで滞在している日なのです。コユキはそこに答えがあると一人感じ入ります。コユキ千葉の仲は相変わらずの中、川久保片平の言葉が脳裏を過ぎります

いよいよUKに出発します(機内でくんは斉藤さんの作った本を読み、間違いが多いと感じます)。ロサンゼルスではカムバックしたレオン・サイクスエディの未発表曲を探しているくだりでこの巻は終わります

まとめ

全国ツアー中の高崎から都内でKOKに出場し、その足で長野に行くという無謀な行程を立てた千葉、結果は準優勝、そしてツアーにも遅れるというものでしたが、得る物も多かったようです。バンドのMCとしての自分が、他のメンバーと比べて見劣りしているのでは?と感じる千葉なりの荒っぽい武者修行でした

バンドというものはカリスマみたいな人物を中心に回っていくものと思われがちですが、どのメンバーが欠けてもならないピースになっているのです。よくニュースでバンドメンバー脱退という記事を見かけますが、それはバンドにとって非常に大きな出来事なのです

千葉コユキの仲は相変わらずですが、なんとか全国ツアーは盛況に終わり、その良い流れからなんと犬猿の仲だったルーム13UKツアーに行くことになります!ちょっとした誤解があったための不仲だったのですが、一度打ち解けてしまえばそれも過去の事、今後ルーム13BECKとしのぎを削る僚友として君臨しますのでお楽しみに!

レオンの悪だくみがまた始まろうとしています。続巻もコミックスで読みましょう!!

おまけ

BECK MUSIC GUIDEという書籍があります。今までご紹介したBECKの副読本という趣より、世界のロック史を学べる貴重な内容となっています。この本1冊読めばさらにBECKとロックへの理解が深まるので、バイブルとして是非お読み頂きたいです

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