前回までのあらすじ
レオンの出した条件はまだメンバーに秘密にしている竜介、今はバンドのスキルアップに集中したいと言います。コユキが凄い夏になりそうだ…と震撼します…
無謀な賭け
コユキの作った曲が竜介達のアレンジで非常に完成度の高いものになっていきます。コユキは作詞を頼まれ、プレッシャーに感じています。一週間後コユキは詩を付けて竜介に持っていきますが、ジム・モリソンのパクりだとどやされてしまいます
新曲に歌詞を付けたテープを斉藤さんに渡され、包茎手術の歌詞だったため、憤慨し、コユキは奮起し自分で歌詞を付け、竜介に渡します。しかし誤って斉藤さんの方のテープを渡しており、慌てて謝罪に向かうと、竜介はそのテープの歌詞を気に入り、竜介がインスピレーションを受けて歌詞を完成させたのです!
一皮むける…「OUT OF THE HOLE」は悪い状況から抜け出すという意味の名曲となったのです。マーキーでヒトデと対バンし、打ち上げの席で竜介はヒトデのメンバーに湯豆腐をかけ、コユキもネコパンチを食らい、険悪なムードになります
いよいよグレイトフルサウンド(以下G.S)に向かいます。緊張でほとんど寝れなかったメンバー、広大な会場で、メインステージは2万人収容、2ndステージは1万6千人収容、一番遠くて入場ゲートから30分歩き、BECKの出る3rdステージが1万2千人収容、それでもどでかいステージです
BECKの年長者だけのミーティングで、竜介はレオン・サイクスとの賭けについて話します。レオンの条件はBECK今後の5枚のCD全ての権利、それにともなうツアーとプロモーションを無償で行うという厳しいものです
代わりに3つのステージで一番客を集めたら償いをチャラにしてくれと頼んでいたのです!無名のBECKには無謀な賭けです。キャンプサイトに泊まるBECK、するとヨシトが現れコユキをヨシトが泊まるホテルに連れていきます
夢を見ていない千葉が離脱!?
バーに連れて来られたコユキは、ヨシトと真帆がどちらのステージを観に来るかの賭けをします。前夜祭でダイブリの全米ツアーのオープニングアクトを務めたニー・キャップのメンバーが一緒に演奏しないか誘って来ます!ヨシトが通訳してくれて、コユキもステージに上がります
クラッシュの曲をやろうと話しており、コユキはホワイト・ライオットしか知らないため、その曲と決まっていたはずなのですが、ステージで曲が始まると違う曲なのです!ヨシトは通訳で嘘を付いていたのです
竜介と栄二もステージで共演します。この2年で栄二はフィーリングを失くし、竜介はとてつもない凄みが増しているのです!
ライブ当日、力也や真帆達も観に来ています。真帆は竜介と喧嘩したらしく、ヨシトのスイートに行くなど、最早賭けは負けたようなものです。竜介はこちらも賭けへの自信の根拠をメンバーが見たゴミ拾いの夢からだと言い、夢を見ていない千葉はバンドにいるべきメンバーではないのかもしれないと言ってしまいます
千葉は夢を見ていないことを気にしており、走ってどこかへ行ってしまいます。平くんは竜介を殴り、BECKに必要のないメンバーなどいない、千葉が辞めたら自分もBECKを辞めると宣言します
コユキは積極的な真帆の友達・マリアと誤解を生むシチュエーションを真帆に見られ、こちらの賭けも絶望的な中、千葉を探します
メンバーが揃わない中、BECKの演奏スタート
千葉は自分にとって特別な意味を持つバンド、ジェネレーション69のライブを観ていました。駐車場でレオンと賭けの確認をする竜介、レオンは渡すものがあると言います
客席で暴れていた千葉は警備に捕まり、捜索していた平くん、サク、コユキも控室に戻りますが、竜介までいないのです!
メインステージでベル・アームteat.ヨシトが1万7千人、2ndステージでマルコムが1万2千人、3rdステージは機材トラブルで押していて500人という絶望的な状況です。大雨の中、BECKのために500人も集まっていること自体奇跡的なのです
コユキは前に出演していたジュールのアコギを借り、なんと一人でステージに上がります!ビートルズのアイブ・ガッタ・フィーリングを歌います。緊張で声が震える中、サクもステージに上がります。コユキは段々凄みを増す演奏をしていきます!
平くんはコユキのあのテンションにいきなり付いていけないと気合を入れます。コユキの神がかった演奏が続くところでこの巻は終わります
まとめ
新曲の歌詞を任されたコユキ、プレッシャーから自分を追い込んでいきますが、斉藤さんが作った包茎手術の歌詞を逆に竜介は気に入り、名曲が完成するくだりには笑わせられますね。こういったインスピレーションは、時に偶然が折り重なって偶発的に生まれるという象徴のような話です
ナーバスになるメンバーはG.Sの会場に到着し、竜介がレオンと交わした賭けの内容を聞かされ震撼します。ただでさえ立地条件的に不利な3rdステージで無名のBECKが一番客を集めるとは無謀な賭けです
竜介は例の夢の啓示からまだ賭けを諦めていませんが、夢を見ていない千葉がバンドにいるべき人間ではないのでは?と言ってしまいます。千葉はそのことをずっと気にしており、どこかへ行ってしまいます。もうすぐ出番という場面で、最早絶望的な状況です
コユキもヨシトと真帆のことで賭けをしますが、こちらも絶望的な状況です。最早満身創痍のBECK、しかし、機材トラブルで時間が押す中、コユキは意を決して一人ステージに上がります。フェスというものの面白さは、自分の好きなようにタイムテーブルを見てスケジュールを組み、好みのアーティストを選択出来るという点が挙げられますが、大雨の中500人もBECKのライブを待ってくれている人がいるのです!
コユキは無限ループ出来るビートルズの曲を選択し、その神がかった演奏に、徐々にメンバーがステージに加わるという演出効果で伝説のライブが行われようとしています。果たして千葉は、竜介はライブに加わるのでしょうか?無謀と思われる2つの賭けの結末は!?次巻、コミックスで読みましょう!!
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