前回までのあらすじ
今回の出来事で信仰というものに疑念を感じたファルネーゼは改心し、僧籍を捨てガッツ達を追うことにします。セルピコが後を追い、アザンと別れます。ファルネーゼはガッツこそが私の予言者なのかもしれないと感じます…
グリフィスとの邂逅
世界の異変に気付く子ども達が出てきます。世界が確実に変わりつつあります
ガッツとキャスカはエリカの元を訪ねます。ゴドーは残念ながら他界してしまいました。ガッツはキャスカと共にエリカ達の元で暮らそうかと思案します。グリフィスへの憎悪のみでの旅でしたが、グリフィスが今自分達と同じ世界にいると思うと腸は煮えくり返るのです
するとリッケルトがグリフィスと会っているのです!ガッツは怒りから衝動的に剣を抜こうとし、リッケルトに止められます。グリフィスの蝕での仕打ちを許せないガッツは一閃しようとしますが、ゾッドに阻まれます!お互い物凄い剣技での攻防となりますが、一進一退です
ガッツは一瞬の隙が命とりになると感じながら、確実に強くなっている自分に気づきます。剣にヒビが入ったゾッドは咄嗟に地面に刺さった剣を抜き攻撃してきますが、ガッツも負けじと地面に刺さった剣を利用してゾッドの脇腹に一刺し入れます
ゾッドは更に巨大化して襲って来ます!ゾッドは角を立てて突っ込んで来て、ゴドーの鉱洞が壊れてしまい、中にいたキャスカが出て来てしまいます。グリフィスはキャスカを一瞬抱き包み込みますが、すぐに別れます
グリフィスはゾッドの掌に飛び乗り、俺は俺の国を手に入れると言って去ります。ガッツは連射式ボウガンを放ち、あれだけのことをやっておいてと責めますが、グリフィスはお前は知っているはずだ、俺がそうする男だとと言ってのけます
リッケルトに真実を話したガッツ、リッケルトは一緒に付いていくと言いますが、ガッツはお前はグリフィスを憎めないと言います。鉱洞がなくなった今、キャスカを連れての旅は非常に困難を極める中、ガッツはパックの案でパックの家に向かうことになります
グリフィスと仲間達
ミッドランドにクシャーンが進攻してきています。閣下がシラットとバーキラカに小言を言っていると、そこにグリフィスが現れます!グリフィスは閣下を一突きにしてしまい、矢の集中砲火を受けますが、グリフィスには当たらないのです!
ゾッドが加勢し勢いに乗るグリフィス達、そこに月光の騎士ロクスが現れ、たった3人でクシャーンを一網打尽にしてしまいます。少女がグリフィスに近づくと、バーキラカがグリフィスを襲いますが、夜魔が撃ち落としてしまいます
更に、火炎を放つ大男も現れます!クシャーンを一蹴し、グリフィスの元に跪く一同、グリフィスには神々しい何かがあります
ファルネーゼとセルピコの過去
ファルネーゼとセルピコは雪の中野営をしています。火を囲みながら、セルピコは昔のことを思い出します。幼いセルピコは病床の母親を看病しながら、孤独な日々を過ごしていました。虐められ、最早明日はないと諦めかけた時、ファルネーゼに拾われます
住み込みで働くことになったセルピコ、給金もいいので母親を家政婦に任せ、案じていたことが解消されます。しかしヴァンデミオン家という一大財閥の令嬢とは言え、暴君とも言えるファルネーゼの従者は楽なものではありませんでした。しかしセルピコは何とか付いていきます
ファルネーゼの常軌を逸した奇行に振り回されながら、何か同じ匂いを感じるセルピコ、少しずつ分かり合っていきます。ある日セルピコは当主が実は妾腹の父親だったことを知ります。跡目の問題を複雑にしたくない父はセルピコの身の保障を約束します
成長したファルネーゼはパーティーで引く手数多ですが、必ずセルピコとしか踊りません。そのことを侮辱されたと感じたファルネーゼはセルピコと決闘をさせたりします。ファルネーゼには縁談が持ち出され、ファルネーゼはセルピコと同じ歪んだ者同士だと駆け落ちしようとします
結局駆け落ちはせず、ファルネーゼは屋敷を燃やし、縁談は破談になります。手に余った父はファルネーゼを修道院に送ります。聖鉄鎖騎士団の団長になったファルネーゼは何かに憑りつかれたような働きぶりを見せます
邪教徒狩りを進めるうちに、療養院にいたセルピコの母が火あぶりにあおうとしています。セルピコは動揺しますが、ファルネーゼに火をくべるよう言われてしまいます。セルピコはファルネーゼと運命共同体なのです
あれから3年が経ち、二人は黒い剣士を追う旅を続けているというくだりでこの巻は終わります
まとめ
ゴッドハンドとなっていたグリフィスが人間の姿になり現実世界に現れます。ガッツは蝕での出来事が忘れられず、憎悪の余り襲いますが、ゾッドに阻まれてしまいます。前巻で生まれ変わったグリフィスは、自身の夢の続きを見るために兵を起こし、徐々に仲間が集まっていきます
しかし、この仲間というのがゾッドを始め人外の匂いがプンプンするのです!ロスクにしろ火炎を放つ大男にしろ夜魔にしろ、鷹の団とは正反対の人選です。しかし、最早超越した存在のグリフィスですから、どんな仲間がいてもおかしくありません
ガッツは鉱洞も壊され、キャスカの身の安全を考え(烙印を持つ者同士が一緒にいることは必ずしも好ましいことではないのは前巻で立証済み)、パックの案でパックの家に向かうことになります。果たしてパックの家とはどんなところなのでしょうか?
ガッツを追いかけるファルネーゼとセルピコ、ここからセルピコの過去の回想が入ります。歪んだ人格を持つ大財閥の令嬢であるファルネーゼに翻弄されながら、どこか同じ匂いを感じる二人、一線は越えませんが、二人にしか分からない繋がりのようなものが生まれ、現在も共にいるのです
ガッツの向かう先は?そして、追うファルネーゼ達は?キャスカは無事居られるのか?続巻もコミックスを読みましょう!!
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